Your Pet Knows〜あなたのペットは知っている〜

元獣医師によるアニマルヒーリング・ペットヒーリング日誌

『ぱっぴーライフへの道Vol.2』

2021-07-15 | メッセージ
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『ぱっぴーライフへの道Vol.2』

第2回目のテーマは「おすわりの使い方」というお話です。

おそらくワンちゃんを飼い始めたらまず最初に教えるしつけはこれではないでしょうか?

「おすわり(すわれ/Sit)」


ワンちゃんの鼻の先におやつを用意して注目させる
ワンちゃんがその手を見つめていることを確認しながら,ゆっくりとワンちゃんの頭上へ手をスライドさせる(同時にコマンドをいう「おすわり」)
見上げるように思わずワンが座る
すかさず褒めておやつを与える。


こんな流れで,たいがいのワンちゃんはすぐに覚えてくれるのではないでしょうか。
基本のしつけとしてぜひおさえておきたいコマンドです。



そしてこの「おすわり」なのですが,じつはお座り目的以外にも,たとえば好ましくない行動をしているときにも使うことができることをご存知でしょうか。


外に向かって猛烈に「ワンワン!」と吠えだしたときに。はたまた,子どもが握るおやつに飛びかかろうとしている瞬間,などなど。(好ましくない行動を止めるには様々な手法があります。これはあくまでもその中の一つ。)


よくない行動がでそう!でた!


その時なるべく間髪入れずにこのコマンドをいれます。そう,ワンちゃんに「おすわり」させるのです。


え!そんなん無理!


そんなお声も聞こえそうですが,はい,もしも彼(彼女)がテンションマックスで,もう問題行動真っ最中の時には,聞く耳もなく少しハードルが高いかもしれません。


ですが今まさに問題を起こそうとしている初期段階であれば,けっこう有効です。



よくやりがちなのはワンちゃんを「叱る」事かと思いますが,これがほとんどのケースで効いていないばかりか逆効果になっていると言われています。


「〇〇ちゃん、ダメ!」とか「こら!」という飼い主さんの声は,よほどの威力とタイミングを兼ね備えていない限り,ワンちゃんの耳には群れのメンバーからの
励ましのコトバとさえうけ取られかねないのです。


そんな勘違いをさせないほどに迫力ある唸り声で「ダメ」を示せるなら良いのですが,
そうでなければ下手な声かけはしない方がマシ,ということです。


そこで,おすわりの出番となります。いっそのこと気持ちをパッと切り替えさせて


「おすわり」
静かに落ち着き問題行動をしない(「ふせ」「まて」までできたらなお良い)
褒める

という流れにすり替えてしまうわけです。



ここで,このしつけを効果的にする大切な要素があります。
それは(前回のvol.1と同様の流れですが)飼い主さん自身がまとうエネルギーなのです。


今にも突撃寸前のワンちゃんと同じようなテンパったモードとか,「なんとかしなきゃ」とあせるエネルギーは決してお勧めできません。「おすわり〜!」のコトバだけがただ宙に浮いてしまうでしょう。


言葉よりもハンドサインよりも,何よりもまずはエネルギーやオーラで伝えましょう。




「私はそんなことに興味はない。それよりむしろ,『おすわり』をしよう」




とこんな意識で,王者ライオンのように毅然と穏やかに。


飼い主さんがその瞬間にまとっているエネルギーや意識は,私たちが考えている以上に多くのことを動物達に伝えているのです。




ということでHAS千葉ではワンちゃんネコちゃんとご一緒でもお連れ様がご一緒であれば体験ヒーリングをうけられます。この機会にまずは一度,誰もが持っているエネルギーを体感し,落ち着いた飼い主さんへの第一歩を,踏み出してみましょう。

お読みいただきありがとうございました。

次回もどうぞお楽しみに(第3回は「子どもと犬」についてです)!

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『ぱっぴーライフへの道Vol.1』

2021-07-10 | メッセージ
全国一斉開催のHAS(Healing art selection)というイベントをご存知でしょうか。
CRAヒーリングメソッドのヒーラーたちが集い,様々なヒーリングメニューをお気軽に体験していただこうというイベントで,今月末の7月31日に開催されます。

千葉界隈はびっくりするほどヒーラーが多いエリアで,このHAS千葉にはなんと今回17名ものヒーラーが集結します。私もその一人として参加いたしますが,さらに今回よりアニマルヒーリングメニューを登場させて,そちらも担当させていただくことになりました。

というわけで,アニマルヒーリングの登場を記念してHAS千葉のブログにわんちゃんのしつけのヒントを5回ほど連載いたします。こちらにもアップしますので,どうぞよろしければご覧ください。
そしてぜひ,実際に会場で体験してみていただけたら嬉しいです。

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『ぱっぴーライフへの道 Vol.1』

第1回目は「ワンちゃんのこんな姿勢にご注意!」をお届けします。

たとえば夜寝る時や昼間ちょっとソファーでゴロンとした時。
大喜びでワンちゃんがとび乗ってきて横に一緒に転がったりペロペロしたりって,ありますよね?すっごい至福の瞬間!

でももし,彼(彼女)が4つの可愛い肉球を全部あなたの上にドーンとのせてまたがっていたのなら。それは,じつは気をつけなくてはならない注意ポイントです。


ワンちゃんは基本的に「群れ」の習性があって誰が自分より上位で誰が下位かを判断するのはお手のもの。そして自分が上位である時やその優位性を示したい時にはこうした姿勢やポジションがよく取られます。


日々の生活の中でこの上位,下位を決めるポイントはたくさんありますのでこの姿勢を一度とったからそれで順位が決まる,という単純かつ極端なお話ではありません。また「ほんのちょっと位いいじゃない?うちの子ちっちゃいんだし」なんて気持ちも,わかります。

でもちょこっと頭に入れておくとよいと思います。
この姿勢,この位置関係。順位づくりの面ではあまり良くないポジションのひとつなんだっけ,と。

そしてスッとワンちゃんを自分の上からずり下ろしたり,最後にはワンちゃんの方をゴロンとひっくり返してお腹を出させる(立場逆転!)なんてことを,「至福」を味わいつつも行うことはできるのではないかと思います。


と,ここまでは,一般的なお話。
実は,あと一つあるのです。とても大切かつこれが一番重要かもっていうヒントが。


どんなに目に見える形についてアレコレ語ろうとも,結局ワンちゃん達が瞬時に察知して判断材料にしているのが・・飼い主さんの,家族の,そして場のエネルギーなのです。

穏やかで毅然として落ち着いたライオンのようなエネルギーをまとっている飼い主さんならば,たとえそのお腹にのっかったワンちゃんといえど母にまとわりつく子猫のような従順な気持ちでいられるかもしれません。


つまりどんなしつけにも,飼い主さん自身が自らのエネルギー(テンション,気,オーラ,雰囲気,いろんな言葉がありますね)を管理することが,とってもとっても重要になってくるのです。


そして飼い主さんがそのように安定した状態で幸せに暮らすことを誰よりも望んでいるのが,傍にいるワンちゃんネコちゃんたちだと言えるでしょう。



ヒーリングはそのエネルギー管理のお手伝いをするものでもあります。ぜひHAS千葉で,まずはご体験されてみてくださいね。


それでは,第2回をお楽しみに♫(次は「おすわり」についてです)

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かわいがること

2021-06-12 | メッセージ
ただ,「ものすごく可愛い〜!」と思いながら,もう,目尻をいっぱいいっぱいに下げてあなたの傍のふわふわした存在を撫でる時,そして彼らもまた,それはうっとりと恍惚とした表情でお腹を出したり,喉を鳴らしながらあなたの側にぴったりと寄り添う時。

この瞬間,私たちが受け取っているものが何なのか,意識してみたことがありますか?

かわいいものは,かわいいんだから,その気持ちしかないんじゃない?と,思うかもしれないですが。


でも,この「かわいい」という気持ち,「抱きしめたい」という気持ち,「大好きでたまらない」という気持ちは,ぎゅうぎゅうに予定が書き込まれた手帳とか四角い机とか(まぁそれが個人的な嗜好対象である方は別にして),そういったもの言わぬモノなどを前にしては決して浮かんでこないような,心がふんわりじんわりと温まるような深さをもった感情であることに,気づきたいものです。


それは私たちの,ときに殺伐としたルーティンワークに埋もれた日々の中で,うっかり忘れがちなもの。


それは私たちがつい,目先の出来事にイライラしたり心配ばかりして眉をひそめている瞬間でも,彼らに手を伸ばした瞬間に心の奥から湧いてくるもの。


私たちを一瞬でリセットして本来の自分に戻してくれる,魔法のような一手。


ほかでもない自分の中から、そんな涙が出そうなほどに美しい感情が湧き出てきたことに気づかないなんて,実にもったいないのです。


私たちが誰もが本当はもっている心の美しさやピュアな気持ち,一方向で構わないからただ愛おしいの,可愛がりたいの,という見返りを求めない愛情を,知らぬ間に私たちの奥の方からでも引っ張り出してきてくれる,存在。


それが,ペット達なのです。


そしてそんな彼らの存在を遠して,私たち自身がそんな自分の内面の「美しさ」に気づかされ,それをいかんなく発揮する機会を得ることは,ペット達が私たちに与えてくれるかけがえのないギフトの一つなのだと思います。


だから「あぁ〜親バカだけど,うちの子ってホントにかわいい!」って,そんな気持ちが自然と湧き出てきたなら,そう思える自分ってなんて素晴らしいって思いながら,自信を持って,たっぷりたっぷり,かわいがってあげましょ〜(・・でも,くれぐれもオンとオフは大切です。特にわんちゃんなどではトレーニングが必要な時もありますので,ご注意あれ・・)。

おばあちゃんとBちゃん

2021-05-27 | 
およそ20歳の猫のBちゃん。男の子。

1ヶ月ほど, 動物病院に入院したBちゃん。
飼い主のおばあちゃんは, 車で1時間ほどもかかる動物病院へ, 毎日様子を見に通われました。それは、おばあちゃんにとって, とても大変なこと。でも, とてもとても大切なBちゃんだからと, 一生懸命に続けられました。

点滴, 投薬, 食事療法(おそらく腎疾患かなぁ)を続けて一時期は元気になったものの退院のめどはなく,ついにおばあちゃんも疲れて, 一時帰宅という形で家に連れて帰ってきた数日後, ヒーリングセッションをさせていただきました。

遠方にお住まいのため遠隔で行いました。

Bちゃんはやっと帰ってこれたお家にとても安心した様子で,自分の布団で寝ているとのこと。

みさせていただくと,下半身のチャクラがとても弱くピリピリしていました。そしてリーディングでみえたのは「おやかん」と「ほうき」。

チャクラの調整と必要な処置を時間の許す限り行い,最後に時間いっぱいSARI®︎のエネルギーを流して終了。

セッション後,おばあちゃんに状況をお伝えしたところ,いつも寝ている場所から見上げたところに「おやかん」があって「あーこれのことやね, わかるわかる〜」 とのことでした。

受け取った「おやかん」メッセージは,きっとBちゃんの日常そのもの。その日常が何よりも愛おしいのだと,慣れぬつらい病院暮らしの後で, Bちゃん,そんな気持ちでいっぱいだったのでしょう。

さらに, 「ホウキ」で玄関前を掃くのは毎朝のおばあちゃんの習慣でした。普段はたいていBちゃんが近くにいたそうです。これはBちゃんにとって好きなことのメッセージでした。

翌日以降,歩く,2階へ自分であがろうとする,食事を食べようとする,などの生活全般での活動意欲があがったと,ご報告を受けました。

それから1ヶ月ほど経った後,おばあちゃんから一本のお電話。Bちゃんが穏やかに旅立ったこと,ヒーリングを受けてからも元の病院に時々連れて行ったが入院はさせず,お互いにとてもよい1ヶ月を共に過ごしせたことなど,感謝のお言葉と一緒にご報告をいただいて,涙が出ました。

ご高齢の猫ちゃんで腎臓の治療,というのはよくあるケースかもしれません。本来ならば治療はずっと続きます。でも,終わりのない治療と病院通いに,飼い主も猫ちゃんも疲れ果ててしまうのなら,こんな平和で穏やかな手法もありなのだと,こうした方法がもっと広く知られるとよいのになと,しみじみ思います。