♪曲紹介♪
サン=サーンス(作曲家、ピアニスト、オルガニスト、指揮者)
1835年10月9日〜1921年12月16日
19世紀半ばのフランスのパリに生まれたサン=サーンスは,2歳からピアノ、3歳から作曲を初めピアノ曲を披露するなどモーツァルトにも負けないほどの才能を見せ、早くからまた優れたピアニスト,オルガニストとして 活躍しました。
また、サン=サーンスは、『神童』とも呼ばれ音楽批評や研究の分野などでも業績を残しています。
ドイツ的古典主義を重んじながらも、フランスの印象派やロマン派の音楽を柔軟に取り入れ、その繊細なメロディーは聞く人の心を捉えます。
サン=サーンスの作品は、当時流行していた印象派の音楽とは異なり、伝統的なドイツ古典主義を重んじるものでした。そのため初期の頃の作品は「時代遅れ」と思われていたようです。生涯で300曲以上の作品を残したサン=サーンスでしたが、作品が評価され始めたのは、人生の半ばを過ぎてから作曲したオペラ、「ヘンリー8世」が成功してからでした。
【※ロマン派=古典派音楽をロマン主義の精神によって発展させていった、ほぼ19世紀のヨーロッパを中心とする音楽を指す。】
「ヘンリー8世」の成功によって、ロマン派の大家という地位を確立したサン=サーンス。ようやくそれまでの作品が評価されるようになり、1886年に作曲された交響曲第3番は「オルガン付き」の愛称で呼ばれ、今でも親しまれています。
早熟の天才として成長したサン=サーンスでしたが、世間から評価されたのは、人生の後半になってからのことでした。才能が認められるかどうかは努力と、運と、時期と言ったところなのでしょうか........人生はわからないですね....!
晩年はその偉大な功績が讃えられ、ケンブリッジ大学から名誉博士号の授与、レジオン・ドヌール勲章最高位のグラン・クロワが贈られました。86歳で死去した際には、サン=サーンスの偉大な業績により、盛大な国葬が行われました。
大の旅行好きでも知られ、世界中を旅して演奏活動を行い、アフリカのアルジェリアで亡くなりました。
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