*、ζ,oりωσひ`⊂りT=〃ちをめ±〃す日記*

ぼくらは万有のうちへと旅する夢を見る。ところで万有とはぼくらのうちにあるのではないだろうか。

コール

2005-01-10 14:07:29 | 映画メモ
『コール』☆☆

公開:"TRAPPED 24 HOURS"(2002/米)
監督:ルイス・マンドーキ
製作:ルイス・マンドーキ、ミミ・ポーク・ギトリン
脚本:グレッグ・アイルズ
主演:シャーリーズ・セロン、コートニー・ラヴ、
   スチュアート・タウンゼント、ケヴィン・ベーコン
   プルイット・テイラー・ヴィンス、ダコタ・ファニング

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 優秀な麻酔医ウィル(S.タウンゼント)と妻のカレン(C.セロン)は
 6歳の娘アビー(D.ファニング)と3人で幸せな生活を送っていた。
 
 しかしウィルが出張で家を離れたある日、彼の家に突然男が侵入。
 大柄な男マーヴィンは(P.T.ヴィンス)はアビーを連れ去り、
 従兄のジョー(K.ベーコン)はカレンに娘を誘拐したことを告げる。
 彼は更に、30分ごとに携帯電話で連絡を入れなければ殺されると脅し、
 引き換えに25万ドルを要求する。
 しかしカレンから、アビーはストレスや環境の変化で発作が発症する
 重度の喘息を患っていると聞き動揺する。
 
 一方、夫ウィルにはジョーの妻のシェリル(C.ラブ)が接触。
 ホテルの一室に閉じ込められたウィルはやがて、彼らの本当の動機を
 知ることになる。
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シャーリーズ&ダコタの出演ということで、かなり見たかった作品。
けど劇場まで行かなくてよかったー。

元の話はいいと思うんです。原作もあるみたいだし。
けど、どこでどう脚色されてるのかわからないけど、
最後のほうが完全にアクション映画になってて萎えました。
父親暴走しすぎ!
素直に25万ドル渡してたほうが絶対良かったし!

なんつーか、誘拐犯なんだから、そんなに動揺しちゃダメ。
自分たちだって殺そうとしてるくせに、喘息でびびっちゃダメ。
たしかにダコタは可愛いっす。守ってあげたくなります。
シャーリーズも美しいです。
色仕掛けされたらあたしだって確実に参ってしまいます。
でもそんなんで誘拐犯は務まりません。

某サイトで「メスをあそこに隠すところがこの映画の
最大で唯一の見せ場でしょう」ってあって笑っちゃった。
確かに言えてる。
だってドキドキしたのあそこだけだもん。
サスペンスのくせに。

しかしコートニーはいつもちょっとおかしくなっちゃってる役だよね。
本人がちょっと、てかかなりおかしいんだから、
それもしょうがないのか・・・。
ケヴィン・ベーコンもいつもあんな悪役だし。

ほんとは☆1個だけどね。
シャーリーズとダコタに負けて二つにしてあげますよ。

ボウリング・フォー・コロンバイン

2004-12-11 11:57:19 | 映画メモ
『ボウリング・フォー・コロンバイン』★★★★★

公開:"BOWLING FOR COLUMBINE"(2002/米・加)
監督:マイケル・ムーア
主演:マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソン 他

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 1999年4月20日、アメリカ・コロラド州のリトルトンという街で起こった
 コロンバイン高校での銃乱射事件を中心にした、ドキュメンタリー映画。
 犯人の少年二人は、事件の前にボウリングを楽しみ
 その後いつものように高校へ登校する。
 そして突然持っていた銃を乱射、12人の生徒と1人の教師を射殺。
 23人を負傷させ、最後は自らへ銃口を向ける。
 
 なぜ事件は起こったのか?
 その謎を解決する糸口を探るべく、監督マイケル・ムーア自身が、自らカメラを手にし
 関係者や地元の人々へのインタビューを試みる。

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今年のカンヌでパルム・ドールを受賞した
マイケル・ムーア監督の前作。
日本ではかなり話題になった『アホでマヌケなアメリカ白人』の
著者であることも有名です。
実はまだ読んでないし・・・

「なぜ?」という誰でも抱く単純な疑問。
それを探るうちに、背景にあるさまざまな問題が浮き彫りになってきます。

人種、宗教、貧困、殺戮の歴史、暴力的娯楽、青少年の非行etc.
こういった問題はアメリカに並ぶ先進国のどこにでも存在するはずなのに、
なぜ突出してアメリカだけ、銃で殺される人が多いのか。
なぜ、同じく一般家庭に拳銃が普及している隣国カナダでは
乱射事件がおこらないのか。

ムーア自身は決してカメラに向かって意見を述べることはありません。
面と向かって銃の規制を訴えることもないし
知った顔のジャーナリストを気取るわけでもない。
けれども、一見バラバラに見えるインタビューのひとつひとつが、
次第にその底に潜む「何か」を浮かび上がらせて来るように感じました。

私を含め、おそらくこの映画を見た人々の一番印象に残るインタビューは
俳優で全米ライフル協会(NRA)会長でもある、
チャールトン・ヘストン氏へのものでしょう。
ムーアの質問につまり、逃げ出すかのようにインタビューを切り上げる彼の姿は、
何の威厳もないただの老齢のアメリカ人にしか見えません。

そして統計と映像によるアメリカの暴力の歴史。
9.11事件が霞んでくるほどの、夥しい数の流血。
日本人の私でさえ、この作品にかなりの衝撃を受けたのだから
本国ではかなりの影響を及ぼしたであろうことは容易に想像がつきます。

とにかく一見の価値はある作品。
そしてちょっとアメリカが嫌いになっちゃうかも。

ロスト・チルドレン

2004-12-11 11:56:34 | 映画メモ
『ロスト・チルドレン』☆☆

公開:"LA CITE DES ENFANTS PERDUS"(1995/仏)
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ、ジル・アドリアン
撮影:ダリウス・コンジ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
主演:ロン・パールマン、ジュディット・ヴィッテ、ドミニク・ピノン 
   ダニエル・エミルフォルク 他

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 近未来の半ば荒廃しかけた港町で、連続子ども誘拐事件が発生する。
 サーカスの怪力男ワン(R.パールマン)の幼い弟も、攫われてしまう。
 犯人は奇妙な一つ目男たちの教団。
 海に浮かぶ秘密基地に住むクローン人間のクランク(D.エミルフォルク)は
 その子どもたちを奇妙な機械につなぎ、夢を作り出すエネルギーにしていた。

 一方街中では、孤児たちの窃盗団が活躍。
 孤児たちは貪欲な双子女の支配下にあった。
 ワンは彼らのリーダー格である少女ミエット(J.ヴィッテ)と出会う。

 ミエットはワンに同情し、二人は、海の上の基地へ乗り込むが捕まってしまう。
 間一髪のところで双子が雇った蚤使いにより、救われる。
 そしてミエットは、海底ですべての鍵を握る博士に会うのだった。

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なんでしょうね、この作品は。
非常に評価が付けづらい。

映像はとてもきれいです。
わりとアナログなSFって雰囲気。時間帯は常に夕方~夜で暗め。
街は工業地帯なんだけどあまり機械っぽくなくて
海もきれいなんだか汚いんだかよくわからず、
近未来と過去が融合してるような、不思議な世界観です。
衣装デザインがゴルチエってことで、それは非常にわかりやすいんだけど。

反面、ストーリーにあらが目立つ。
外郭はちゃんと作られてるんだけど、逆に作りこまれすぎ?
本来ならば長時間かかってしまいそうな話を、
無理矢理短時間にまとめてしまっているような印象。
映像が良いだけに勿体無い。

要するに大男と可憐な少女のありがちな冒険活劇。
雰囲気を味わいたい人にはいいと思います。
ミエットが可愛かったので、甘め評価で。

恋する惑星

2004-12-11 11:55:50 | 映画メモ
『恋する惑星』(香港/1994)☆☆

公開:"重慶森林 CHUNGKING EXPRESS"(香港/1994)
監督/脚本:ウォン・カーウァイ
製作:ジェフ・ラウ 
撮影:クリストファー・ドイル、ケン・ラーワイ
音楽: チャン・ファンカイ、ロエルA・ガルシア

主演:トニー・レオン(梁朝偉)、フェイ・ウォン(王菲)、
    ブリジット・リン(林青霞)、金城武 他

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 麻薬ディーラーの女(リン)×失恋した刑事モウ(金城)。
 ファーストフード店の店員フェイ(ウォン)×彼女に置いていかれた警官(レオン)の
 二本立てのラブストーリー。
 
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上のあらすじ、もっと書こうかと思ってたんだけど
何を書いたから良いのか思いつかず。
正直この映画は、あたしにはダメでした。

何がいけないかというと、まず金城武の演技が酷い。
広東語の分からない自分にも、明らかなくらい
演技がヘタすぎて、見てるのが辛くなる。
これで☆-1。

あとフェイがストーカーすぎておかしい。
これを可愛い、という人もいるだろうけど
あんなに毎日毎日人の部屋に進入し、思いのままに模様替えされちゃ、たまらんですよ。

よかったのはお店のおじさんとカメラと、音楽くらいかなあ。
甘採点で☆2つね。

名もなきアフリカの地で

2004-12-11 11:55:29 | 映画メモ
『名もなきアフリカの地で』☆☆☆

公開:"NIRGENDWO IN AFRIKA"(2001/独)
受賞:アカデミー外国語映画賞(2002)
監督/脚本:カロリーヌ・リンク
製作:ベルント・アイヒンガー、ペーター・ヘルマン、ミヒャエル・ウェバー
撮影:ゲルノット・ロール 
音楽:ニキ・ライザー
主演:ユリアーネ・ケーラー、メラーブ・ニニッツェ、レア・クルカ
   マティアス・ハービッヒ、カロリーネ・エッケルツ

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 1938年、ナチスのユダヤ人迫害から逃れるため、妻のイエッテル(J.ケーラー)と
 一人娘のレギーナ(L.クルカ)は、ドイツから夫のヴァルター(M.ニニッツェ)のいる
 ケニアへと渡る。

 イエッテルはドイツでの不自由のない暮らしが忘れられず、
 ケニアの農場生活に馴染もうとせず、ヴァルターとぶつかってばかり。
 更に迫害が悪化し、国に残してきた互いの家族の安否が気がかりで
 諍いが絶えない。

 一方レギーナはその素直な性格と好奇心から、新生活にどんどん溶け込んでゆく。
 料理人のオウアや現地の子どもたちとも仲良くなり、たくましく成長するのだった。
 しかし、戦争の影響はケニアまで及び、遂に一家は収容所へと送られ
 農場の仕事も失ってしまうことになった。

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まあまあ良い作品だと思います。
ファミリー向けかなぁ、と思いきや意外にもキワドイシーンがあるので
あまり子どもさんにはお勧めできません(笑)

カロリーヌ・リンクという人が『ビヨンド・サイレンス』の監督だということを
すっかり忘れていたんだけど、
この映画を見ていて途中で気づきました。
言われなくてもわかるくらい、作風が似てるし・・・
小さな女の子が成長して、美しい少女になるとこがそのまんま。
しかも、成長後のほうが可愛くなくなるとこまで一緒(笑)

ストーリーはかなり分かりやすいし、展開はありがちなかんじだけど
やっぱり女性の監督だからかな。
映像や音楽がそれなりにきれいです。
サントラ聞いてみたくなるくらい。

しかしキワドイところは別として、両親がラブラブすぎる!
とても思春期の子を持つとは思えない。
奥さんがちょっと気が多すぎな感がありますが、
最終的に丸く収まったのでいいのかな。

ひとつ微妙だったのが、あまり農場生活に苦労が感じられなかったこと。
なんだかんだ、いつもおいしそうな食事をしてました。
もうちょっと血の汗が滲むような生活を想像してたんだけど。

悲情城市

2004-12-11 11:54:57 | 映画メモ
『悲情城市』☆☆

公開:"悲情城市"(1989/台湾)
受賞:ベネチア国際映画祭金獅子賞(1989)
監督:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)
脚本:ウー・ニェンツェン、チュー・ティエンウェン
撮影:チェン・ホァイエン
音楽:立川直樹、チャン・ホンイー  
主演:トニー・レオン(梁朝偉)、シン・シューフェン(辛樹芬)、リー・ティエンルー(李天祿)
   チェン・ソンユン(陳松勇)、ウー・イーファン(呉義芳) 他

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 1945年8月15日、台湾は51年にわたる日本統治から解放される。
 林家の主人、阿禄(季天祿)の4人の息子、
 長男の文雄(陳松勇)は街の侠客達のボス的存在だが、気苦労が絶えない。
 次男は軍医として南洋に行ったまま戻らず、
 男の文良(高捷)は通訳として上海へ行くが、戻った途端発狂してしまう。
 四男の文清(梁朝偉)は耳が聴こえないが写真技師として働いている。
 ある日、文清は教師で親友の呉寛榮(呉義芳)の妹で、
 看護婦として病院に働きに来た幼馴染の寛美(辛樹芬)を迎えに出る。
 
 混迷する時代の中、次々起こる闘争事件。
 国民党政府の激しい弾圧と、それに苦しめられ、蜂起する民衆。
 激動の4年間を背景に、一家のたどる変遷を描く。

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この映画、なかなか評判は良いようですが、自分は途中かなり寝てしまいました。
どうも日本のヤクザ系映画を見てるような気がして。
特に文雄さんは服装も振る舞いも、寅さんにそっくりです。

そして最後まで、誰が誰だか区別つかなくて、混乱しきりでした。
みんな同じ顔に見えるのよね。

ストーリーに山がなくて淡々と進むだろうということは
見る前から想像がついていたんだけど
そういう作品だからこそ、短めにすっきり仕上げてほしかった。
かなり色んな場面で蛇足感がありました。

しかしトニー・レオンが若い。
そして若干気持ち悪い(笑)
あの時代は手話ってなかったのかな?
全部筆記で会話してて面倒くさそうだった。
それもねらいなのかしら。
それに、いい年した男女が純愛を貫こうとしても、気持ち悪いだけですね。
素直に見られない自分がおかしいのかもしれないけど。

ちなみにこの映画の舞台、九ふん(にんべんに分)という街なんだけど
この映画の影響で観光客がかなり増えたなったらしい。
でも思ってたより風景描写が少なくって、街の印象が薄かった。
台湾旅行で行く予定だったんですが、事情でいけませんでした。
次は必ず!

華氏911

2004-12-11 11:54:24 | 映画メモ
『華氏911』★

公開:"FAHRENHEIT 9/11"(04/米) 
受賞:カンヌ映画祭パルムドール受賞(04)
監督/脚本/製作:マイケル・ムーア
公式サイト:http://www.kashi911.com/
 
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 2001年9月11日、世界中を震撼さた、ニューヨークの
 世界貿易センタービル 爆破テロ事件。
 その後の米軍による報復攻撃の真相とその背景を探る。

 ブッシュ政権とアフガニスタン、アルカイダ一族との関係や
 背後に潜む石油利権問題など、多角的な視点から真実を浮き彫りにし、
 また、実際にイラクへ送られた米軍兵士、その家族の複雑な感情など、
 インタビューを交えて作成された異色ドキュメンタリー。

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公開初日に行ってしまいました。
なんだかやる気まんまん、みたいな(笑)
異常な前評判だけに、かなり期待してたんだけど
見事に裏切られたよ・・・

お酒が入ったまま深夜の上映に臨む自分も自分ですが、
それでなくとも前半は眠くて仕方がなかった。
日本にしか住んだことのないあたしには、
アメリカのお偉いさんたちや、大きな会社の名前が出ても
まったくピンとこないし。
「だからなんなんだ?」って何度も思ってしまった。

前作の『ボウリング・フォー・コロンバイン』が大好きな作品だけに、
今回の政治色を帯びた作風や、手抜き?と捕らわれてしまいかねない
編集の仕方にかなり落胆。
確かに膨大な資料や、情報を調べた努力は認められるけど、
それを発表する手段に映画を選ぶ必要はないんじゃないの?
TVのドキュメンタリー番組でも、一向に構わないと思うんだけど。

後半それなりに感情移入を誘う作りになってるけど、
前回みたいに体当たりなインタビューはないし、
一人のおばさん(イラクに送られた米兵の親)の話で
引っ張りすぎ。

要するに、ブッシュは自己の利益ばっかり考えてる嫌なやつで、
イラク市民は巻き添えをくってかわいそう。
イラクに派遣された兵士も家族もかわいそう。
ってことなんだよね。

果たして日本で、本国と同じだけのブームを起せるか。
あたしの予想としては、完全にNOなわけですが。
アメリカだから流行った、としか思えない。
1800円まともに払って見に行く価値はない、でしょ。
これを見るんだったら、前作を3回見たほうが良い。

あとひとつ。
とってつけたような音楽がいかんです。

とまあ、久々にかなりけなしてしまいましたが。
ブームに乗ってみたい人、アメリカンな人にはいいでしょう。

モンスター

2004-12-11 11:53:56 | 映画メモ
『モンスター』☆☆☆☆

公開:"MONSTER"(03/米)
受賞:アカデミー賞 最優秀主演女優賞(03)
   ゴールデン・グローブ賞 最優秀主演女優賞(03)他
監督/脚本:パティ・ジェンキンス
製作:マーク・デーモン、クラーク・アンダーソン、シャーリーズ・セロン
撮影:スティーブン・バーンスタイン
主演:シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチ、ブルース・ダーン 他

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 2002年、フロリダ州の刑務所で一人の囚人の死刑が執行された。
 彼女の名はアイリーン・ウォーノス。
 7人の男性を殺害したとして、「モンスター」という名で
 全米から恐れられていた女性だった。
 
 1986年のフロリダ。
 橋の下雨宿りをしている女性、アイリーン(C.セロン)
 長年娼婦をして暮らしていた彼女は、現実に絶望し
 手に持った銃で自殺を考えていた。
 しかしその前になけなしの金で最後の酒を飲もうと
 近くのバーに入り、運命の出会いをする。
 その少女セルビー(C.リッチ)はレズビアンという理由で
 親から勘当され、親戚の住むフロリダに来ていた。
 アイリーンは彼女に自分と同じ匂いを感じ、意気投合。
 そして二人はやがて愛し合うようになる。
  
 ありのままの自分を受け入れてくれる初めての人。
 アイリーンはセルビーとともに、新たな土地へ旅立つことを決意する。
 しかしその資金作りのため、娼婦として道路に立った彼女は、
 一人の客に森の奥深くに連れこまれ、暴行されてしまう。
 必死に抵抗する彼女。
 縄が解けた瞬間、咄嗟に近くにあった銃を構え
 男に向かって引き金を引いてしまう。

 自らの行為に混乱するアイリーン。
 しかし彼女は愛するセルビーのため、街へ戻り
 セルビーを家から連れ出して自分と一緒に来るように
 説得するのだった。

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本当に衝撃ですよ。
何が、って。
あのシャーリーズ・セロンが!!!
世界で最も美しい女優の一人の、あの彼女が!!!
あんなにブサイクになってるなんてーーーー!!!

びっくりです。
いくら特殊メイクとはいえ、リアルすぎて怖い。
しかも肉!!
この役のために14キロも太ったらしい。
すさまじい女優魂。
ちゃんと戻ってよかったぁ。

とはいえ、それまでの彼女を見慣れている自分には
スクリーンでそのお肉が揺れるたびに
悲しいというかなんというか・・・。

さらに、外見だけでなく演技にも脱帽。
おそらくあたしだけでなく、全世界の人が。
正直、今まで彼女には演技力なんてあまり期待されて
なかったんでしょうが。
だってその美しさだけで、十分魅力があるんだもん。

しかし、これこそまさに迫真の演技。
美しいだけでなく、そんな才能の持ち主だったなんて
とてもとても、驚きました。
オスカーも納得。

誉めすぎですね。でも好きなんだもん♪

内容は重いです。
重くて純粋で悲しいラブストーリー。
「モンスター」なんて呼ばれてたくせに、すごく一途な性格な人だったんだなーと。
逆にセルビーが悪魔に見えてきます。

アイリーンが泣きながら、セルビーへの思いを吐露する場面。
何度泣きそうになったことか。
まったく涙もろい性格じゃないんだけど。
泣いてた人もたくさんいましたよ。

そんなアイリーンの純粋で幼稚な愛情表現を目の当たりにしただけに
「どうして?」という疑問が最後に残ります。
「他の方法はなかったの?」って。

前半はすこしだぶつきます。退屈なとこもあるし。
けど後半はもう、何がなんだか。

あのトムとかいうおっさん、もうちょっと活躍してほしかったなあ。

そしてクリスティーナ・リッチ。
彼女は役のために太ったのですか?
それともただのリバウンド?
胸が垂れ気味なのが気になります。

☆4つなのは、まださっき見たばかりで消化不十分なため。
けど見終わった直後よりも確実に今のほうが余韻を噛みしめてます。
きっと数日とか数週間たったら、また評価が
変わってくるんだろうなあ。

しつこいですが、本当は美しいのに今回はその片鱗も見えない
ブサイク+演技派なシャーリーズだけでも、
見る価値のある映画だと思います。
死刑囚を擁護しただけの映画っていう批評も見ましたが。
確かにそうともいえるけど、そういう理屈抜きにして
これはこれで、いい作品だと思います。

ポネット

2004-12-11 11:53:16 | 映画メモ
『ポネット』☆☆☆

公開:"Ponette"(1996/仏)
受賞:ヴェネチア国際映画祭主演女優賞・国際批評家賞(96)
監督・脚本:ジャク・ドワイヨン
製作:アサン・サルド
撮影:カロリーヌ・シャンペティエ
主演:ヴィクトワール・ティヴィソル、マティアス・ブリュー・カトン
  デルフィーヌ・シュルツ、マリー・トランティニャン 他


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 突然の交通事故により、母を失った少女ポネット(V・ティヴィソル)
 その悲しい事実は、4歳の少女には受け入れられないものだった。
 
 父の仕事の関係で伯母の家に預けられ、いとこのデルフィーヌ
 (D・シュルツ)やマチアス(M・カトン)と一緒に学校に通い始める。
 「ママはどこに行ったの?なぜ会いに来てくれないの?」と
 大人たちに疑問をぶつけるが、誰も納得のいく答えをくれない。
 それでも人形のヨヨットと二人、ひたすらに母を待ち続け、
 皆に隠れて必死に神様に祈る日々。
 そんなある日、ついに神様にポネットの願いが届けられる。

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たった4歳でヴェネチア国際映画祭の女優賞を勝ち取り
一躍有名になった天才子役ヴィクトワール・ティヴィソル。
その世界的に認められた演技とはどのようなものかと、
興味津々だったのですが。
いやはや、天才とはこのことかと・・・

フランス語なんて全然分からないんだけど、本当に
演技なのかそうでないのか分からないくらいに自然。
日本の安っぽいドラマのヘタな子役たちを
見慣れているせいか、余計に目から鱗状態です。

そして更に驚くべきは他の子どもたち。
とくにいとこ役のマチアスくんなんて
天パで目がくりくりしててめちゃ可愛いんだけど、
彼の演技も同じくらい自然。
ポネットと二人の「クリーム塗りごっこ」なんて
見てるこっちがどきどきしちゃうんですけど(笑)
ほんとに純粋で可愛らしいです。

こういうのって、子どもの演技力もあるんだろうけど
撮り方も大きいんだろうなあ、と。
脚本の内容はあらすじだけ決めておいて、台詞は直接
子どもたちから聞いて、拾い集めたものだそうです。
大人が無理やり言わせてる台詞とは
やっぱり違うんでしょうねえ。

で、ストーリーはというと、どっかの批評のとこにも
多数の人が指摘していたとおり、ちょっと宗教的すぎる。
結局答えの出ない問いなので、宗教的になってしまうのも
仕方がないかと思うんだけど。
これが日本とか別の無宗教の国だったらどうなってるのかなー。

それでも押し付けがましくは感じないのは
やっぱり子どもが言うことだからなのかな。

ちなみにあたしには、ポネットと同室のまんまるの目をした
少年みたいな女の子がヒットでした。
ほんとに可愛いです。
そしてポネット役のヴィクトワールちゃんは、
ちょっと前の『ショコラ』っていうラッセ・ハルストレムの映画で
ジュリエット・ビノシュの娘として出演してます。
結構好きな映画なので、良かったらそっちもどうぞ。

お母さん役のマリー・トランティニャン、
去年亡くなってたんですね。
残念です。

デブラ・ウィンガーを探して

2004-12-11 11:52:43 | 映画メモ
『デブラ・ウィンガーを探して』☆

公開:"SEARCHING FOR DEBRA WINGER"(2002/米)
監督:ロザンナ・アークエット
出演:ロザンナ・アークエット、パトリシア・アークエット、エマニュエル・ベアール
   ジェーン・フォンダ、ウーピー・ゴールドバーグ・メラニー・グリフィス
   ダリル・ハンナ、ホリー・ハンター、サルマ・ハエック、メグ・ライアン
   グウィネス・パルトロウ、シャロン・ストーン、デブラ・ウィンガー 他
 
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 女優であり監督のロザンナ・アークエット自身が、35人のセレブたちに
 自らインタビュー。
 女優業と家庭の両立という困難な課題を中心に、それぞれの仕事・家族・子育て・
 加齢などに関しての悩みや疑問など、彼女たちの本音に迫っていく。
 
 表題のデブラ・ウィンガーは80年代を代表する女優の一人。
 順調に女優としてのキャリアを重ねていた彼女は、
 ある日突然スクリーンから姿を消してまう。
 ロザンナは、彼女が引退した本当の理由を知りたくて、
 ついにデブラ・ウィンガーその人に辿り付く。

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上映してた時に何度も見に行こうかと思って
結局行けなかった作品なんだけど。
行かなくてよかった(笑)

結局この作品、35人の女優たちがそれぞれグチを言い合って、
あーだのこーだの、喋り続けてるだけの作品。
彼女たちの日常に隠しカメラでとって、そのフィルムを繋いだだけな印象。
だからなんなんだ、という感想しか浮かばない。

もちろんこういう問題に確実な答えなんかないのは
誰だって分かってるはずだけど、
だからこそ何らかの手がかりとか、解決策へ導くきっかけとかを
示すべきじゃなかったのかな。
そうでないと、ただ末広がりな問題提起だけで終わってしまう。

それに35人もいると誰が誰だか分からなくなるし。
あまり、というか全然知らない女優さんもいる。
上記に上げたのは一部なので。
というか、ロザンナ・アークエットって名前も知らなかったし(笑)
『グラン・ブルー』の人って言われてようやく納得。
そして撮影にジャン=マルク・バールが加わってるのは
何かの縁でしょうか。
旦那さんではないようです。

他には
ウーピーは、あまりにも喋る内容が下品すぎてびっくり。
シャロン・ストーンは頭悪そうだ。
ホリー・ハンターは美人だな。

そんなかんじですかね。

そうそう、ひとつ良かったのは最後のエンディング。
鏡にそれぞれが赤い口紅でサインするとこ。
あれは可愛いと思った。
書いてるとこだけじゃなくて、仕上がりも全部
見せてくれれば尚良かったのにな。

グリーン・ディスティニー

2004-12-11 11:51:23 | 映画メモ
グリーン・デスティニー』☆☆☆☆

公開:"CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON(臥虎藏龍)"(2000/米・中)
   アカデミー外国語映画賞受賞(2000)
監督:アン・リー
脚本:ワン・ホエリン、ジェームズ・シェイマス、ツァイ・クォジュン
製作:ビル・コン、シュー・リーコン、アン・リー
撮影:ピーター・パオ
主演:チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー
   チャン・チェン 他

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 名剣グリーン・ディスティニーの使い手として、中国全土に名を馳せる
 剣士リー・ムーバイ(C・ユンファ)。
 しかし彼は、その剣を女弟子ユー・シューリン(M・ヨー)に託し
 北京のティエ老人の下に預けるように言う。

 シューリンはティエ師の館へ出向いた際、貴族の娘、
 イェン(Z・ツィイー)に出会う。
 彼女は剣士に憧れシューリンを慕うが、意に染まぬ相手との結婚を
 間近に控えていた。
 さらに彼女は、砂漠の盗賊ロー(C・チェン)と恋仲にあった。
 
 ある日、ティエ師の館からグリーン・ディスティニーが盗み出される。
 人々はジェイド・フォックスという盗賊の仕業だと噂するが、
 逃げる犯人を追ったシューリンは、それが別の者だと確信する。
 そして、遅れて到着したムーバイとともに、真犯人を追う。

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あらすじが書きづらい映画ですね。
単純なストーリーなので、どこまで記述してよいのやら。

しかし、面白かったですよ。
一部コメディっぽいとこもあったけど。
特にワイヤーアクションとかね。
あれはもう、笑うしかないでしょ。

前にこれと似たような作風の『HERO』を見たんだけど、
そっちよりも全然良かった。
『HERO』は映像が綺麗だけど、やりすぎ感が否めないからね。
それはまた、機会があったら書くこととして。

ミシェル・ヨーって初めてこの映画で見たんだけど綺麗な人だよね。
美人っていうのじゃなく、雰囲気がすごく素敵な女性。
チャン・ツィイーはどの作品に出ても同じ印象。
可愛いんだけどね。
マスクで顔隠しても、あのキラキラした丸い瞳は隠せません。

グリーン・デスティニーの音はライトセーバー(だっけ?)っぽい。
しかも破壊力は斬鉄剣並み(笑)

そしてチョウ・ユンファ、かっこいい!
『アンナと王様』でしか彼を見たことなかったんだけど。
途中で映像を見た従妹は「これ、ラストサムライ?」と言ってました。
謙さん・・・。
確かに似てるけど、あの映画とは服が全然違うでしょー。
竹林に入ったときなんて、「おーいお茶」のCMの
市川新之助(海老蔵だっけ)に見まがうほどです。

チャン・チェンは演技くさすぎ。
これがあの『クーリンチェ・・・』の少年とはねえ。
変な成長の仕方をしてしまったな。

全体的にいい映画だと思いますよ。
エンターテイメント作品としては、もってこい。
一部安直なラブコメっぽいけど。
音楽も最後の曲はCDで持ってたんだけど、
映画を見てから聴くとまた格別です。

クーリンチェ少年殺人事件

2004-12-11 11:50:39 | 映画メモ
『クーリンチェ少年殺人事件』☆

製作:"A Brighter Summer Day"(1991/台湾)
監督:エドワード・ヤン(楊徳昌)
製作:ユー・ウェイエン(余爲彦)
脚本: エドワード・ヤン、ヤン・ホンカー、 ヤン・シュンチン、ライ・ミンタン
主演:チャン・チェン(張震)、リサ・ヤン(楊靜恰)、チャン・ハン(張翰)他

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 1961年夏、台北で実際に起こった14歳の少年の起こした殺人事件をもとにした作品。
 大陸から台湾へと移住した一家の寡黙な次男、スー(C・チェン)。
 彼の友達が所属する小公園グループという不良少年の集団と、
 対峙する軍人村グループ間の闘争を中心に描かれている。

 ある日スーは同じ学校のミン(L・ヤン)という少女に出会い、淡い恋心を抱くが、
 実は彼女は小公園グループのボス、ハニーの彼女。
 ハニーはミンを奪おうとする軍人村グループのボスを殺し、
 台南へと逃げたとの噂が広まっていた。
 
 グループ間の睨み合いは日に日に悪化していくが、そんな折ハニーが台北へ戻ってくる。
 彼は軍人村グループのボス、シャンドンと対面するが車道に突き飛ばされ
 轢かれて死んでしまう。またもや混乱する少年たち。
 一方スーは、学校からミンとの付き合いを注意され、反抗して退学になってしまうのだった。
  
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おそらく完全版だと思われる上下巻を借りてきました。
見ながら何度寝てしまったことか・・・

正直、面白くないです。
エドワード・ヤンは『ヤンヤン夏の思い出』で痛い目にあってるので
期待はしてなかったんだけど。

スーの内面の変化や葛藤を細かく描写しようとしているのは分かるんだけど
あまりにも細かすぎ。惰性に思えてくる。
編集版を見てないので分からないのですが
たぶんあまり変わってないのでしょう。

平べったく言えば思春期の多感な少年たちのケンカごっこ。
ごっこじゃすまないところも多々あるんだけど。
大人には理解できない、もやもやとした衝動や欲望、葛藤。
そういった複雑な感情が一瞬重なって、この事件が起こったのだと思われ。
けどこうまで長くだらだらと描くものじゃないでしょー。

昨今珍しくなくなった少年少女による殺人事件。
でも実際この事件が起こった時代には、かなり大人たちに衝撃を与えたようです。
だからこうも長い映画になっちゃうのかな。

そして一番気になったのが
おそらくヒロインであろう、ミンって子が全く可愛くない!!!
これはすごく重要だと思うんだけど。
だって二大不良グループのボスが彼女をめぐって殺しあうくらいなんだから
もっとカリスマ性とかあっていいんじゃないの??
でもこのミンって子、どう見ても田舎の垢抜けない少女にしか
見えないんだけど。
しかも性格も捕らえどころが無くてよくわからない。

そして最後まで人物の区別がつかず。
みんな似たような名前だし、似たような顔だし。

アメリカン・スプレンダー

2004-12-11 11:50:02 | 映画メモ
『アメリカン・スプレンダー』☆☆☆

製作:"AMERICAN SPLENDOR"(2003/米)
監督・脚本:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
製作:テッド・ホープ
主演:ポール・ジアマッティ、ホープ・デイヴィス、ジェームズ・アーバニアク
ジュダ・フリードランダー、マディリン・スウィーテン 他
公式サイト:http://www.amesp.jp/


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 クリーブランドの退役軍人病院で、書類整理係として働く中年男、
 ハービー・ピーカー。
 真性オタクのトビー(J・フリードランダー)や少し変わった同僚に囲まれながら
 さえない毎日を送っていた。
 ある日、喉の調子が悪くなり声の出なくなった彼に
 ニ番目の妻は愛想を尽き、離婚を宣言して出て行ってしまうのだった。

 彼の唯一の趣味はジャズのレコード集め。
 いつものように近所のガレージセールで掘り出し物を探していたときに、
 イラストレーターのロバート・クラム(J・アーバニアク)と出会い意気投合。
 数年後、ロバートはサンフランシスコで、アンダーグラウンドコミックの
 旗手となっていた。

 一方ハービーは、自身のさえない毎日を稚拙な絵で書き留めることに熱中しだす。
 久しぶりに戻ってきたロバートに見せたところ、ハービーの絵を元にして
 ロバートが絵をつけることになった。
 そして、ついにコミック『アメリカン・スプレンダー』が完成。
 この本はたちまち人気を呼び、次々に発行されるものの
 ハービー自身は相変わらずの毎日を過ごしていた。
 
 その頃、デラウェア州のとある本屋で働く女性、ジョイス(H・デイヴィス)は
 『アメリカン・スプレンダー』の熱烈なファンであったが、
 楽しみにしていた最新号が手に入らず、ハービー本人に
 手紙を書くという大胆な行動に出た。
 ジョイスの手紙に刺激され、二人の文通が始まり、ついにハービーは
 電話で彼女を クリーブランドへ呼び寄せる。
 さらには初めて会ったその日、彼の自宅で具合を悪くしたジョイスを看病。
 彼女からプロポーズされてしまうのだった。
 
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さえないオヤジです。
最後まで本当にさえない。
美男・美女も出てこないし、見ててだるくなるんじゃないかと思いきや、
なぜか結構面白いのです。
演出が一風変わってるせいかも。

途中でハービーやジョイス本人、オタクのトビーが出演するんだけど
インタビュー形式になっていたり、ちょっと変わってます。
トビーは本人もほんとにオタクできもい!!
ハービー自身も毛むくじゃらできもいけど・・・

もちろんコミックが元になってる作品だけあって、
節々で原作の絵が挿入されてきます。
オープニングの演出が自分としてはかなり好きです。

ストーリーは正直大した話ではないけども、
なかなかよく出来た作品だと思います。
なので☆3つ。

惜しかったのは、似たような演出をする作品が既に何本かあるので
あまり映画自体に真新しさを感じなかったこと。
あと5・6年前に公開されてたら、もっと話題を呼んだと思うんだけど。
それと音楽がね。
主人公の趣味にあわせてジャズが多いんだけど、
印象的な曲がなかったです。
以上。

アメリ

2004-12-11 11:49:34 | 映画メモ
『アメリ』☆☆☆

製作:"Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain"(2001/仏)
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
撮影:ブリュノ・デルボネル 
音楽:ヤン・ティルセン
主演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ 他

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 モンマルトルのカフェで働く、空想好きな少女アメリ(A.トトゥ)。
 ある日彼女は、他人をちょこっと幸せな気持ちにさせることに
 喜びを感じるようになる。
 そして次々といたずらを仕掛けては、周りの人たちに小さなおせっかいを焼くのだった。
  
 そしてある日、不思議な青年ニノ(M.カソヴィッツ)に出逢い
 運命的な恋に落ちるアメリ。
 しかし、初めての体験に内気な彼女は戸惑い
 素直に気持ちを伝えることができないのだった。
 
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この映画は見た人多いんじゃないかな?
テレビや雑誌でかなり取り上げられ、映画は単館ものながら異例のロングラン。
かなり話題になった作品です。
実は自分もどんなもんかと、映画館まで足を運んだんだけど。

嫌いじゃないかなーってかんじです。
最初から最後までそれなりに楽しんで見られるし。
映像もきれいだし、服や雑貨も可愛い☆
音楽も結構好き。
前編に小粋な笑いが散りばめられてて、まさに"フランス映画"。

けどねー、なんか足りない。映画としては全くの普通。
誰が見てもそれなりに面白いと感じる。
でも「じゃあ何が面白かったの?」ときかれたら、答えられない。
そんなかんじの映画です。

アメリも可愛いことは可愛いんだけど
どこか演技ちっくというか。
演技なんだけどさ。
そして相手の男があんまりかっこよくない・・・。
そんなに惚れる相手か!?

女の子同士で楽しくお泊り会する時などにはお勧めする映画です。
けどあたしみたいなやつにはちょっと物足りない。

戦場のピアニスト

2004-12-11 11:47:04 | 映画メモ
『戦場のピアニスト』☆

監督:ロマン・ポランスキー
製作:ロベール・ベンムッサ、ロマン・ポランスキー、アラン・サルド
原作:ウワディスワフ・シュピルマン
脚本:ロナルド・ハーウッド、ロマン・ポランスキー
撮影:パヴェル・エデルマン
音楽:ヴォイチェフ・キラール
出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、 エミリア・フォックス、
   ミハウ・ジェブロフスキー、エド・ストッパード 他

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 ポーランド一のピアニストと称されていたユダヤ系ポーランド人の
 ウワディク・シュピルマン。
 彼はワルシャワのラジオ局で演奏の仕事をしていた。
 しかし、ナチスのポーランド侵攻により街は爆撃を受け占拠され
 次第にナチスによるユダヤ人迫害が始まってゆく。
 
 腕に腕章を付けさせられ、さらにゲットー(居住区)への移転を余儀なくされ
 ウワディクは家族とともに住み慣れた家を離れる。
 多くの人が飢えや迫害で死んでゆく、ゲットーの悲惨な環境下で
 幸いにも彼は職を見つけ、家族とともに生活していた。
 しかしそれも長くは続かず、彼の家族を含め何十万ものユダヤ人が
 収容所に送られ二度と帰ってくることはなかった。

 送還を免れたウワディクは、過酷な労働グループで働かされるが
 旧友を頼ってゲットーからの脱出を試みる。
 彼は友人たちの好意により隠れ家を転々とするが、ワルシャワ蜂起が始まり
 街は再び戦場になるのだった。
 かろうじて生き延びていたウワディクだが、ある時一人のドイツ人将校に見つかってしまう。

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自分は銃や爆撃で人がたくさん死んでいく映画が嫌いです。
見るまで勘違いしてましたが、決して感動モノではありません。
かなり戦争映画です。
なので点数をつけるとしたら65点ってとこで。
イマイチ登場人物のキャラが希薄だったため、区別つかない人が多かった。
歴史を忠実に再現しようとしたら、それは仕方ないことかもしれないですが。

しかも主役を演じるエイドリアン・プロディの顔がルー大柴にそっくりで
それが気になって仕方ありませんでした(笑)
ピアノはうまかったけどね。

それにしてもこういう作品がオスカーにノミネートされるとは
時代も変わったなあ、と思うばかり。
ポランスキー監督自身は、アメリカに入国したら即刻逮捕らしいですが(笑)

デートや食事前にはオススメできない映画です。