『パリ、テキサス』☆☆☆☆☆
公開:"PARIS,TEXAS"(1984/西独・仏)
監督:ヴィム・ヴェンダース
製作:クリス・ジーヴァニッヒ、アナトール・ドーマン
脚本:サム・シェパード 、L.M.キット・カーソン
撮影:ロビー・ミューラー
音楽:ライ・クーダー
出演:ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー、ハンター・カーソン
ディーン・ストックウェル、 オーロール・クレマン 他
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
テキサスの荒涼とした砂漠で、一人の記憶を失った男が保護される。
持っていたメモのおかげで連絡のついた弟のウォルトは
兄のトラヴィス(H.D.スタントン)をL.A.の家まで連れ戻す。
しかしその家には、トラヴィスの息子であるハンター(H.カーソン)が、
ウォルトと彼の妻アンナの下で4年の間、愛情を受けて育っていた。
ハンターはトラヴィスの存在に戸惑うが、徐々に父として受け容れていく。
トラヴィスも息子と接するにつれ、なくした記憶を少しずつ取り戻す。
しかし反対に、実の息子のように育てていたハンターを失うことを恐れ
取り乱すアンナと苦悩するウォルト。
そしてある日、トラヴィスとハンターは、去って行ったトラヴィスの妻
ジェーン(N.キンスキー)を探して旅に出る。
しかし、やっとの思いで見つけた彼女は、ヒューストン郊外の風俗店で働いていた。
マジックミラーで仕切られた小部屋で、4年ぶりに再会する男と女。
男は失った記憶を取り戻すかのようにゆっくりと、
かつて妻だった女に向かって話し始めるのだった・・・
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
ヴェンダースの監督としての地位を確立させ、N.キンスキーの出世作とも言われる作品。
実は一回目見たときは大して印象に残らなかったんだけど
今お世話になってる美容師さんが大好きな作品だというので
もう一度借りて見てみたら、なかなか良かったです。
いわゆる"ロードムーヴィー"という形式でまとめてしまうのは簡単だけど
それまでの彼の同形式の作品とはまったく違う色を出しています。
なんていうのかな・・・一般ウケ?を狙ったかんじ。
それに見事に嵌った自分だけど(笑)
愛しすぎたがゆえに、バランスを失い壊れていく家庭。
アンナが逃げ出した理由。トラヴィスが失った記憶の意味。
幼いながらも実の親を受容しようとするハンター。
たとえ話から始まるトラヴィスの告白は、涙なくしては見られません。
マジックミラー越しという設定もさることながら、
ほの暗い照明、ミラーに重なる影、ノイズ交じりの声、
すべての演出が、文句なしに素晴らしい。
本当に演出うまいなぁ、と感心しきり。
タイトルのパリ、テキサスとは、テキサス州にある町の名前です。
乾燥した大地、まっすぐな車道はまさにアメリカ!なんだけど
ライ・クーダーのギターと、ロビー・ミュラーのカメラが
ヨーロッパ的なロードムーヴィーの香りを感じさせてくれる。
子役のハンター君の演技もめちゃくちゃ可愛いです♪
最後のシーン、二人の姿が見えていたのかいないのか
走り去っていく車を鳥瞰したシーンも印象的。
素直にお勧めできる作品です。
公開:"PARIS,TEXAS"(1984/西独・仏)
監督:ヴィム・ヴェンダース
製作:クリス・ジーヴァニッヒ、アナトール・ドーマン
脚本:サム・シェパード 、L.M.キット・カーソン
撮影:ロビー・ミューラー
音楽:ライ・クーダー
出演:ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー、ハンター・カーソン
ディーン・ストックウェル、 オーロール・クレマン 他
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テキサスの荒涼とした砂漠で、一人の記憶を失った男が保護される。
持っていたメモのおかげで連絡のついた弟のウォルトは
兄のトラヴィス(H.D.スタントン)をL.A.の家まで連れ戻す。
しかしその家には、トラヴィスの息子であるハンター(H.カーソン)が、
ウォルトと彼の妻アンナの下で4年の間、愛情を受けて育っていた。
ハンターはトラヴィスの存在に戸惑うが、徐々に父として受け容れていく。
トラヴィスも息子と接するにつれ、なくした記憶を少しずつ取り戻す。
しかし反対に、実の息子のように育てていたハンターを失うことを恐れ
取り乱すアンナと苦悩するウォルト。
そしてある日、トラヴィスとハンターは、去って行ったトラヴィスの妻
ジェーン(N.キンスキー)を探して旅に出る。
しかし、やっとの思いで見つけた彼女は、ヒューストン郊外の風俗店で働いていた。
マジックミラーで仕切られた小部屋で、4年ぶりに再会する男と女。
男は失った記憶を取り戻すかのようにゆっくりと、
かつて妻だった女に向かって話し始めるのだった・・・
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ヴェンダースの監督としての地位を確立させ、N.キンスキーの出世作とも言われる作品。
実は一回目見たときは大して印象に残らなかったんだけど
今お世話になってる美容師さんが大好きな作品だというので
もう一度借りて見てみたら、なかなか良かったです。
いわゆる"ロードムーヴィー"という形式でまとめてしまうのは簡単だけど
それまでの彼の同形式の作品とはまったく違う色を出しています。
なんていうのかな・・・一般ウケ?を狙ったかんじ。
それに見事に嵌った自分だけど(笑)
愛しすぎたがゆえに、バランスを失い壊れていく家庭。
アンナが逃げ出した理由。トラヴィスが失った記憶の意味。
幼いながらも実の親を受容しようとするハンター。
たとえ話から始まるトラヴィスの告白は、涙なくしては見られません。
マジックミラー越しという設定もさることながら、
ほの暗い照明、ミラーに重なる影、ノイズ交じりの声、
すべての演出が、文句なしに素晴らしい。
本当に演出うまいなぁ、と感心しきり。
タイトルのパリ、テキサスとは、テキサス州にある町の名前です。
乾燥した大地、まっすぐな車道はまさにアメリカ!なんだけど
ライ・クーダーのギターと、ロビー・ミュラーのカメラが
ヨーロッパ的なロードムーヴィーの香りを感じさせてくれる。
子役のハンター君の演技もめちゃくちゃ可愛いです♪
最後のシーン、二人の姿が見えていたのかいないのか
走り去っていく車を鳥瞰したシーンも印象的。
素直にお勧めできる作品です。