思うところがあって、ちょっと今日は真面目なお話です。
長いので、読みたい人だけどうぞww
なんせ不勉強なもので、間違いがあったら教えてください。
まずは想像してみてください。
例えば皆さんそれぞれの税負担が、月に3万円も増えるような法が
まさに今成立しようとしています。
どう思いますか?
国が決めたことだから、と素直に受け入れられますか?
普通に給与所得のあるあたしでも、3万円はかなりきつい。
涼しい顔をしていられるのは、ごく一部の人だけでしょう。
4月から
障害者自立支援法が施行されます。
優勢民営化問題に隠れて去年10月末日に成立した、
稀代の悪法です。
今日はちょっとだけこのお話。
政府の発表する立法のねらいは
1 障害者の福祉サービスを「一元化」
(サービス提供主体を市町村に一元化。
障害の種類(身体障害、知的障害、精神障害)にかかわらず
障害者の自立支援を目的とした共通の福祉サービスは
共通の制度により提供。)
2 障害者がもっと「働ける社会」に
3 地域の限られた社会資源を活用できるよう「規制緩和」
4 公平なサービス利用のための「手続きや基準の透明化、明確化」
5 増大する福祉サービス等の費用を皆で負担し支え合う仕組みの強化
ということになっています。
これだけ見るとなんだかとても良さそうな法に見えますねー。
実は自分も恥ずかしながら、ほんの数ヶ月前までその内容を知りませんでした。
国会で可決されたときも「ふ~ん。」ってかんじだったんで。
この法のことを意識するきっかけになったのは
母から詳細を調べてほしいというメールでした。
うちの弟も知的障害者なので、この法が施行されれば
4月からは毎月
3万円も払わなければならないとのこと。
貧しい我が家には大変な負担です。
この法の影響を簡単に言うと、
今まで福祉サービスを利用した場合の利用料が
「所得に応じた負担→時間に応じた負担」
になるということのようです。
要するに、サービスを使えば使うほど負担が増します。
一応この負担額には上限があるのですが、対象者が家族と同居の場合
世帯の所得合計により上限額が設定されるので、
本人の収入が低くても、世帯の負担額は大きくなります。
また世帯から独立して暮らしている人は
本人の収入だけで上限額が計算されますが
多くの対象者は低賃金+年金だけというわずかな収入で
サービスを受け、ぎりぎりの生活をしています。
実際多くのサイトで「生活できない。政府は死ねというのか?」と
対象者の切実な声が聞かれます。
立法の趣旨に掲げられているような新しい福祉制度が成立する
目処もたっていないのに、それに先行してサービスを受ける人の
負担だけが増えるとなると、まさに国に見離されたのも同等です。
たぶん
ここらへんを見ると実情がよく分かると思います。
見てて本当につらくなる・・・(涙
残念ながら私を含め、多くの国民がこの法の詳しい内容を知りません。
メディアで取り上げられることが、ほとんどないからです。
消費税率アップよりも、タバコや発泡酒の値上がりよりも
もっと切実で緊急を要する恐ろしい問題なのに・・・
苦しんでいる人たちからさらに搾取することで
障害者が「働ける社会」になるのでしょうか。
限られた社会資源が活用できるように変わるのでしょうか。
皆さんはどう思いますか?