うちに来て1ヶ月経った頃、目の周りが腫れぼったい事や一部が軟便になる事、吐いた事が気になって病院に連れて行って、一旦様子を見る事になっていた春男。
ご飯はよく食べていて、人間の食べ物や、
みーちゃんのご飯を横取りしようとするぐらい食いしん坊で、『ウーナー』とよくおしゃべりして、元気いっぱいだった。
でもその後も未消化のカリカリや胃液みたいなのを吐く事があって、病院に連れて行った。
診察室の中でも元気に歩き回ったりしてたから、緊急性はないし、薬を出すような状態じゃないからもうちょっと様子を見るように言われた。
最初に付いていたノミの量から考えても、
ある程度は外にいた可能性が高いし、衛生面とか色んな面でも不自由はあっただろうし、環境が変わって徐々に体質とかも改善される可能性もあるし焦らなくて良いという事だった。
春男が家にすぐ馴染んだとは言え環境が変わった事には違いないし、お互いにちょっとずつ色んな事をわかって行けばいいと思った。
同じ保護猫でもララちゃんはご飯をゆっくりマイペースに食べる子だった。
でもトイレを中々上手に出来なくて、失敗した時に隠れようとしたり、トイレを失敗してすごく怒られた事があったんだろうなと思った事があった。
春男の事で他に気になったのは、毎日抱っこしたり膝の上で寝たり、ブラッシングするとゴロゴロ言ったりして人間の手には全く警戒心がない感じだったのに、いつものように頭を撫でようとした時に急に飛び起きて自分の手で頭を覆うようにした事があった。
『叩かないで』
って言ってるみたいに。
私もそんな仕草を見た事が無かったからびっくりした。
掃除機を異常に怖がるのも、単純に大きな音が嫌いという感じではなかった。
みーちゃんも掃除機は嫌いだけど、春男はなんか怯えてるみたいだった。
多分過去に掃除機で追い回されたりとかあったんだと思う。
みんなのご飯を横取りしようとするのも、いつ食べられるかわからない不安を経験してたからだと思うし、甘えん坊でいつも私のそばに居たがるのも寂しい思いをたくさんして来たからだと思う。
だから出来る限り春男が甘えて来る時は、話しかけたり撫でたりするようにしていた。
春男がうちに来て2ヶ月ぐらいの頃、ちょっとした事件があった。
私におでこをくっつけて春男が寝ていて、私もうたた寝していた時。
いきなり春男がパニックになったみたいに起き上がって私の額を引っ掻いた。
私は痛いのと、何が起こったのかわからなくて慌てて鏡を見たら、額のど真ん中が流血していた。
痛い事よりも、ずっと仲良く暮らしている春男に突然引っ掻かれた事がショックだった。
とりあえずすぐに水で顔を洗って、傷口を消毒して、オロナインを塗って春男の居る所に戻ったら、春男は申し訳無さそうな顔をして私を見ていた。
多分何かのフラッシュバックだと思う。
私もちょっと動揺していたし、下手に近付いて怖がらせてはいけないから、ちょっと離れた所で何もなかったようにテレビを見たりしていた。
この子はうちに来るまでどんな環境で暮らしてたんだろうと改めて思った。
少なくとも大切にはされてなかっただろうし、保護した時の状況から考えて遺棄されたんだろうと思った。
春男がちょっとずつでも、安心して穏やかに暮らせるように、怖かった事を思い出す事がなくなるようになってくれたらいいなと思った。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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