暑いからといって何もせぬわけにはいかぬ…といっても、たいしてすることもないんだけどね。
ちょっとだけでも歩こうと思って外へ出た。
しかし、暑い。やっぱり暑い。5千歩くらいでめげた。
こんなに熱い日差しってのはなかなかお目にかからない貴重な日なのだから楽しむ気持ちもなけりゃならないけど。「慣れ」がないのだよね、道産子には。
13年前に札幌にも最高気温36度ってすさまじい記録があるって言うんだけど、まったく忘れてるね、私。喉もと過ぎれば熱さ忘れる…。って、良いような、悪いような。
で、歩いて気がついた。新しいマンションビルにはエアコンンの室外機が備わっている。ふむ。やっぱり。そうだよな~。
人は金があればどうしても快適な方向へ流される。まあ、金がなくてもかもしれないけれど。確かにエアコンはあった方が快適だけど、室内を冷房した際に発生した熱い空気はまた外へ排出される。等価交換だよね。で、アスファルトにコーティングされた道は太陽光を受けて、焼けて熱くなり温度を上げ、車は排気ガスと熱風を吐き出し。
ヒートアイランドね。
そして、地球温暖化ね。
そして後戻りのできない破滅へと続く……。
人死にが出るほどに暖められた都市は、もう後戻りはしないだろう。破滅へと向かっているとはなんとなく分かっていても、さて、快適な、刹那的な暮らしを放棄して、逆戻りの道を人はきっと歩めない。
私が幼い頃、北海道にクーラーなんて、一般家庭にはなかった。
それが、見る間にこの状態。半世紀過ぎてないのに。
快適さと、便利さと、都合のよさを、人はきっと……捨てることはできないだろうな。
真綿で首を絞めることが分かっていても、絞められる首が自分のじゃなくて、子供のでもなくて、孫のでもないって思っている。ずっと先の子孫の首であるのは、もう、どうでもいいんだろう。
なんとかできないのか。
一人一人の個人レベルでできることの、小さくて、何の影響ももたらさないような些細なことであっても、できる努力をしようって、皆が思わなきゃ、きっと、この地球はお仕舞いだ。
何かしよう。
そう個人レベルで思う人が増えれば、少しは違うかも。
ということで、私は扇風機でこれからも乗り切るぞ! (単に金がなくてエアコン買えないんだけどね…貧しい……) っていうか、もっといい方法ないかな。
今日はきっと夕焼けが綺麗だろうと…。明日も晴れる。そして暑いだろうなあ。
こんなふうに綺麗だなあと思える風景が、いつまでも残っていってほしいと思います。どこかの未来で、綺麗だなあと思えるような余裕がある生活を、子孫も送っていてほしいと、思います。