窓を開くこともなくなって、気がついてみたら、無音に近い夜が続いている。
あんなに暑くてたまらんかった夏がゆき、いったいどんな虫なのやらやかましい夜が続き、ふと気がついてみると、音のない秋になってる。
そして、もう冬なのだよねえ。
明日の最低気温は2度らしい。ちょっとしたら零下になるんだよねえ。冬だよねえ。
北海道は寒いけど、室内は異常に暖かい。凍えるような外気にさらされると、どうしても室内は春にしておきたいのが北海道人だと思う。だから、防寒具を身に纏い、都心のデパートなどに入ったら、暑くて暑くてたまらない。省エネなんてなんのその。汗だくでお買い物なんて、見慣れた風景だもんね。
ああいいなあ。静かだ。暴走族も走るのをやめる時期だし、虫の声も絶えて、しんとした冬が来る。
でも、真冬の雪は降る音がするような気がする。
夜更かしをして、その独特な音を感じて内窓を開くと、めちゃ雪が降りしきるっていう場面に出会うんだよ。(北海道の家の窓は二重です。昔はそうじゃなくて部屋の中なのに凍りそうだったのだ)
静かで無音なのに、降る雪の音がする。
そんな冬がもう目の前に来ている。ああ、今年も寒いんだろうなあ。