2日目の豊島(てしま)編です。
直島と違ってもっと、なんというか素朴~な島でした。
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6時過ぎに起床!今日は朝早く行動しないと大変かもなのです。
(直島はほとんどの作品が休日。わたしらと同じく豊島に流れるのでは。。。混雑しそう)
6時30分過ぎに朝食。朝も和食。おいしくいただく。
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旅館おばちゃんの、豊島、昨日行ったよ、人が多いよ大変よ~。
止まらないおしゃべりをしっかりと聞き。
島の人たち、たくさんの観光客相手でお疲れでしょうに
みんなすごい親切、優しくしていただきました。
8時チェックアウト、船チケットを買いにインフォメーションへ行き
乗り場はここから離れているとこだと聞いて船乗り場に動く。
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すでに何十人かいました。
犬島行きと豊島行きで列が違いますよ~そうですか~。
8:40に整理券配布開始。9:15発の船。
小型船でしたが、障害者用座席もちゃんとあった。階段がたくさんあると
Kさんがつらいのだ。ほっとした。お尻にエンジン響くこともあったけど。
運転船長さん?すごい明瞭に話すアナウンス、わかりやすい~。
9:35豊島家浦港到着。「てしま」と読みます、あしからず。
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2年ぶりだーーー。ここで働いているSさんを訪ねに来たことあるのです。
人の数が違いますね笑
インフォメーションにていろいろ聞き
(豊島ではチケットは鑑賞場所で買う・美術館整理券は現場で配布)
手荷物を預け、バスに乗って豊島美術館に向かう。整理券がないと入れないようなので。
直島と比べたらなんとなくみんな手探りでやってます。。。風ですわよ笑
運転手さんは道を歩いている人を見かけては「乗る?」と声をかけてました。
バス停はあってなきがごとし(笑)
直島よりもアップダウンきついなあ、歩くと大変かも。。。。
バス停からは坂道を下って歩く。海が見えるこの坂道、ロケーションが美しい!
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10時15分くらいに美術館に着く。
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お兄さんが整理券配ってた。12:45集合の整理券もらう。
(旅館おばちゃんの話だと昨日はこれより早い時間に着いても13時過ぎの整理券だったらしい。日曜だったから?)
集合時間まで2時間あるので、島キッチン方面に行く?
バス停に移動するも豪雨!
わたしのデジカメはこれで濡れて動かなくなったみたい。涙
PHSカメラ、がんばれーーー。
この雨じゃあ、島キッチン周辺に行っても動けないよ~。
島キッチンと藤島八十郎さん見たかったけど断念、港に戻ろう!
遅れてきたバスに乗り家浦港へ。
トムナフーリは「雨で中止ですよ」と運転手さんが言ってましたがバス停で下りていた人いましたよ。
通過する時に見たら、人も数人いたような。
家浦港に着く頃、Sさんから電話!
もちろん、わたしのPHSあてではなくKさんケータイにです笑
11:30には港に来られるそうで!
予定より(急遽入った仕事が)早く終わったらしい。
そう聞くと待ち時間も気にならない。待合室でくつろぎ。
Sさんと合流~。
すぐにスタスタっと歩くのでついていくのにあわてる。どこ行くん??
5.トビアスさんが内装を手がけたレストラン(芸術作品でもあります)イルヴェント。
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ここでランチ。意外と空いていて2階でいただきました。
食事する人は島キッチンに向かったのでしょうね~。
岡山県の和食店「はむら」のお料理らしいですよ。
たきこみご飯のように見えたけどお寿司でした。ひしお寿司。
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派手な内装で和食をいただくのも不思議だなあ。
外観は日本家屋を活かしています。
食事はしないけど内装を写すために2階にも上がってくる方々がたくさん。
Sさん運転(地元民ゆえ島内運転OK)で美術館まで。
6.豊島美術館
集合時間の12:45ほぼジャストに間に合いました。まとまった人数で見学するようです。
美術館に向かう道、大きく回って入り口へ。この歩きも鑑賞のうち。
白い、繭のような建物。高さが低めで隠れそう。パオみたいな。
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モンゴルではゲルというらしいですが。
靴を脱いで中に入ります。。。。。すると。。
天井部に大きな窓のような穴。雨降ったから水溜りができている。。。。と思ってました。
ほら、足元に雨が散っている。。。あらあら。。。絵画はないんだ?
そういうものは見当たらず。この空間を体感しろってことですよ!
奥の、あの水溜りに何かある?
歩いていくと。。。。足元に散った水が水溜りの方に動いて。。。。いくのですが。
その動きが自然。。。。というよりは、
まるでコンピューター制御で動いているように見えて。不思議!
水面張力だけであんなカタチにはならないはず!?
各場所でちらちらにょろにょろ動いてるんですよ。
よく見ると足元に小さな黒い点。そこから水がぐにゅーーと涌いて滴ができた。え!!?
いったいどーいうことなんでしょ。
「きっと床裏からスタッフがスポイトで”よっしゃ、今じゃ!”と水を注入するんよ」いやいやいや笑
季節-時間の移り変わりで
見え方が違ってくる。。。。。この水溜りも朝と夕では、
そして今日と明日とで同じ姿ではないのかもしれないです。
東京や体験型美術館のたくさんある地域の人には
珍しくないものでしょうか、わたしは単純に楽しかったわよー。
豊島の、素朴な風景にこれからどんどん溶け込んでいくのでしょうね。
柱のない、繭のような建物も不思議いっぱいでした。
出て少し歩くと着く、もうひとつの建物はショップ&カフェ。
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またまた靴を脱いで入りますよ。大きなかまくらみたいな感じですね。
ここでのんびり過ごしました。わたしはコーヒーをいただく。
Kさんはオリーブサイダー、Sさんは豊島レモンを使ったケーキ。
写真を撮らなかったけどカップにサイコロ丈にカットされたケーキが入り
上からクリームがかかってました。パっと見カットフルーツかと思った。
車で唐櫃(からと)港方面へ。何か見れますかね?
降りてSさんを置いて(車見とかなきゃなんで。。)二人で潜入。
7.ノリとたゆたう
倉庫の中、靴脱いであがって
ぼよぼよーんとした、凹凸あるトランポリン風土台の作品へダイブ~笑 ハンモックのような揺れ心地。
白い素材に映写から画像が送られ反射。寝転んで鑑賞するのです。
音楽とともにカタチを変えてました。
ごろごろしていたら。。。。Sさんがカメラ持ってやってきた爆
こーんな姿撮らんでええってば!笑
8.ボルタンスキー(建物のみ)心臓音のアーカイヴ
建物に向かう道はかなり手前までしか車は進めず、Kさんとともに降りて
歩いていくも行ってきた人たちとすれ違う際に
「この先砂利道続くから」(松葉杖をつくKさんを見て)危ないですよ~
と言われ、わたし一人で向かうことにした。
KさんはSさんとこへ戻ると。
建物発見!すごい並んでいた。
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おもしろそうなんだけどね。心臓音が集まっているのです、希望者は自分の心臓音を録音して
作品に加えることができます&CDに落としてお持ち帰り可能でしたっけ??
でもでも時間かかりそう。人を待たせていると思うと気がひける。
中に入るのはやめとこ。これは芸術祭終わってもあるみたいだし。
建物からすぐの海を臨んだ。いい眺め。
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戻って、車を走らせて移動。
歩いている人も数名見ます。雨の中お疲れさま!
9.空の粒子/青木野枝さん
唐櫃の清水の横にある作品。静かにありました。
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円いカタチにくりぬかれたものが連なって作品となっていました。
豊島の棚田、美しい風景。海がその向こうに見える。
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甲生(こう)地区にも行きましょうと。
回れないかもと思っていた地区です、嬉しいな。
10. 遠い記憶/塩田 千春さん
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公民館だった場所に、住民のみなさんが?提供してきた家の部品(扉やらふすまやら)
を使ってトンネルができていました。
なつかしいもの、小さい頃の家屋にはあったなーと思う素材がはりつけてあった。
11.ハーモニカ/スー・ペドレーさん
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この作品はNHK教育TV日曜美術館でも特集してました。
一軒のおうち(空き家)にデコレーションした作品。
写真撮影自由です!説明のおじさんが優しい方でした。
「ハーモニカはどこですか?」→番組内でやっていたんですよ
玄関から上がって部屋の突き当たり、奥にあるたんすの真ん中の引き出しを開けると。。。。。
ハーモニカのような音がする。作家スーさんはこれをきっかけにタイトルにしたんですね。
お部屋には色とりどりの布に1こづつ包まれた茶わんやお皿。。。。
それが、「豊島の形に似せて並べてあるんですよ」おじさんの声。へーーーっ!
おうちは赤い網で覆ってあります。この網は豊島で漁業をする時の伝統的な綯い方。
スーさんと住民の人が一緒に作った網だそうです。
12.残り物には福/クレアさん&ショーンさん
これはノーチェックでした(笑)
空き家にこっちはタンスや家財道具を積んでその上から恐竜レプリカをかぶせてた。
昔の住居展示もあり。この家から恐竜骨が発掘されたという設定、らしいですよ。
車は家浦港に戻る途中。横尾忠則さんの作品展示をしている家付近を通過。
反対側、裏側の垣根穴から覗いた。赤い色、黄金色の何か(正規で見てないからねー笑)が目をひいた。
横尾さんらしいと思う~。穏やかーなお顔なのにギラギラしてるんよね。
16時 家浦港に戻りました。しばらく立ち話。うちらと同じ船待ち人がたくさん。
2年前に訪問した時、こんなに人おらんかったもんね~
Sさんが豊島にいる間にまた訪ねたいなあ。
美術館ももーっと長く滞在してあの水たちを眺めたいもの。
いちごがおいしいらしいから送ってくださいねーーーと勝手に約束とりつける笑
16:40発の船に乗り17:20宇野港着
Sさんが盛大に手を振って見送ってくれたのが見えて二人で大笑いしながら振り返しました。
ありがとうございますーー!
帰ってきましたーーーー。車と再会(笑)
途中岡山道口SAで夕食とお土産買って
(直島にはお土産屋さん多かったけど豊島は見つけられなかったのでした。。。)
そのまま21時ごろ自宅到着!
たくさんのみなさんにありがとうです。
人にやさしく(ブルハですね) を実践したくなる、そんな旅でしたよ。