いらっしゃいませ(^-^)v

坂本龍一@広島

レポというか感想というか。
教授のツアー、まだまだ公演続いております。
各地でまったく同じセットリストはない予定ではありますが、
ネタバレ嫌な方はこの先は読まないでくださいね~。

わたしはやっと、
購入した広島ライブ配信が聴けるぞー。
(レポの目鼻がつくまでは音を聴くとつられちゃうのでガマンしてみた)

自分が参加できたライブを確認の意味で聞き返せるのは嬉しいです。
配信で音楽購入なんか、考えたこともなかったのに、
(どっちかというとジャケットも含め、形のあるもので欲しい人 笑)
教授のおかげでございますかね?
2009.4.4 坂本龍一 Playing the pianoTour@広島アルソックホール

会場に近づくと。。。目立つ、オレンジ色のツアートラック。
撮影撮影!


教授にとっては厳しい修行?(笑)ともいえるピアノツアー。
前回(2005年)でそのつらさを
身を持ってご存知だったはずなのにねー。
NYのお家にピアノが入ったので、
練習に燃えていらしてるんかしら??

さらに今回は
「最短」で公演終了後24時間に
ライブ音源をi-tuneで配信販売するのですよ、全公演!
そんなの恥ずかしいじゃん、ミスタッチしたりしても残っちゃうのですよ。
自分に緊張感を持たせるような。。。。。。修行に臨んでから。

YMO時代の教授に惚れてから、ずーっと雲の上のような存在で
NYに移ってからはさらに遠く。
音楽も、教授の元々持っている指向が
歌モノというよりは音そのものの対象をつなぎ合わせていくような
構成に向かって行かれたために
一時は距離を置いて本当に”遠くから”聴いていました。

2005年のツアーあたりからじわじわと距離が縮まり(笑)
2007年YCAMのトークイベントに参加して再確認、
教授の音楽すべてを理解できていないとしても
この方の動向は気になるんだ、わたしは。。。。

3月に新譜out of noiseがリリースされてまして。
またこれがピアノで聴かせる作品あるにはあるけど
ピアノのみで再現するのは大変な曲が多いので、
ライブの構成が予測できません。
事前学習としてはツアーHPでセットリストを見たり。
(配信は当日まで聞かずにいようと決めた)
最初数曲が固定で、後は教授の気分で弾く曲変えるようです。
なるほど!

後からコモンズのツアーページにあがったセットリストより
広島のセットリストです!

glacier / improvisation0404 / to stanford /hibari / composition0919
high heels / tango / lost child /choral No 1 
seven samurai / chanson / asience / a flower is not a flower
before long
energy flow / behind the mask /美貌の青空
Tibetan dance / 1000 knives
aqua
Happyend

*配信は聞かないで書いてゆきました。
聞きなおして、重大な覚え間違いをしていたら訂正しますね。

さてさて、わたしの席は7列目のやや左。
教授の背中がよく見える。
開演前にCMがいくつか。
サムソンのCM、広島で見れんもんね。なんでじゃああ。
先月カフェミモで大阪に行き宿泊したホテルで
CMを見られた時はテンションあがりましたよー!
「教授からなら、変なメールでもなんでもほしいぜ」とか思って。
右手でお絵描きしているのが不思議だった(笑)

知人からのメールに返信しようとしたら
警備に見つかり止められる。
「あとで携帯使う曲あるのに。。。。。」と思いながら一回しまう。

男性客も多いです。そして熱く語ってる人多し(笑)。
むかーし、heart beatの時かsweet revengeの時か
「アニキーーーー!」って声援かかったんだった。ははは。

時間になって、
ゆっくりゆっくり本当にゆっくりと。明かりが消えてゆく。
バンドライブでだと急に消えて盛り上がるんですがね。
これはスローライフ推奨。ロハスですから(違)

暗いステージに教授の影が見えて。
何かしらやってます(笑)
ピアノ弦に触れている様子あり。
暗いからよくわかんないけどたぶん。

続けてはこれまでのリストを参照すると、今日のインプロビゼーション。
教授は弾きこなすというよりは
音を置きに行くスタイルでの弾き方が多かったと思います。
置いて、放してまた置いて。
どういうところが教授らしさなのかわたしはうまく説明できない。
聞こえる音の移動、鳴っていく音。
変な音だとは思わなかった。心地良い響きだったと思います。
選んでそういう音なのか、そんな音が好きなのか、教授の気分どちらなのかしら。

クラッシック。。。や現代音楽スタイルの演奏会に
行き慣れていないから
(LiveImageは純クラッシックとはちょっと違うよね?)
どんな心構えで聴いていたらいいのか迷う~。
場内も、じーーっと見守っておりました。

to stanford
コトリンゴさんの曲。
Mステで弾かれた時にはじめて耳にした。
kokoの音から続いているような世界があって、
続けて聴いてみたいと思いました。
(もっと言うと最近のNHKFMかな、”believe in music”のジングルを
ロングバージョンで希望(笑)。CM部分しか完成してないかもなんだけど)
叙情性を感じさせる展開がありますね、to stanford。
教授、他人の曲を弾くカバー集、でもクラッシックじゃない分野で
ピアノアレンジやりませんか?(笑)

マイクを持って。
。。。今の曲はですね。。。。。
あの、挨拶はいいんでしょうか?とつっこみそうに。自己紹介もないし。
みんな坂本龍一ですとはわかりますけどもね(笑)
わたしも”こんばんわ”くらい言いたかったわ~。
いっぱいメンバーを連れて行きたかったけど予算がなかったそうです?笑

hibari
鳥が飛びたつ一瞬のような、切り取られたフレーズを
延々とループ。向かい合って存在しているバーチャルサカモトピアノ。
(教授が弾いた記憶をデータにして内蔵してるピアノ)
オペレーターさんが袖にいて合図あれば動かしてくださいます。
hibariでは、教授が弾くフレーズに少しずつのズレをつけておいかけてきて
途中で一回ばちっと合ってまたズレる。。。。んですよ?って、
弾き終わって教授が”わかりました?”と前の客席に
話しかけていて、お客さんの顔を見てにっこり。

次の曲は撮影OKです。composition0919
携帯CM曲なので、携帯カメラ出して撮影してくださいね 指示あり。
知らなかったお客さんがあわてております。気持ちわかります。
カシャカシャ切るシャッター音と
暗がりの中からの携帯ライト。ステージからどう見えるのかな?
7列目でがんばってこんな感じ。

ま、なんとか背中をたくさん!撮影いたしました☆
撮影に忙しくて音は聴いていません(笑)
CDで聴くと教授お得意のミニマム、激しい動きの曲。

ここまでは流れが決まっているのだけど、後は気分で弾く曲を。。。。
楽譜パラパラゴソゴソ。。。なんにしようかなあ、ええっと。。。。
じゃ、(今回のツアーで)はじめての曲を。。。。お!やる気~☆
一瞬song lines かと思った。high heelのテーマでしたね~
ペドロ監督の紹介をする。。。
「スペイン国王の次にオレは有名なんだよ」と監督は自己紹介したそうです。
そんな監督で。。。。。静かな場内を見て「あ、すべったか?」いやいやいや。
静かに他人の話を聞くのが広島流なのですよお。

tango
これはどーしてもたあぼう(大貫さん)が歌って
自身のアルバムに収録されている曲のイメージが強く。
たあぼうのピュアアコでもよく歌われていますもの。
ゆえに弦アレンジでの音が頭にありました。
教授一人での演奏であっても
今回は太さのある、しっかりしたとこがあった演奏だった。

lostchild
芥川賞を獲られましたね!天童荒太さんのことを紹介。
(ドラマ永遠の仔に曲を提供。そのテーマ曲だった、この曲)
リリースされた時は地味な曲だと思ってました(爆)
改めて聴いて、あらあ、いい曲じゃーんって。

ト短調(と言いましたか?)の気分のようなので
そんな曲が続くそうです。
ピアノの知識に乏しいわたしには話されていること
すべてはわからない。。。苦笑
教授の講座、ピアノを弾く人には内容がよくわかるんじゃないでしょうか。
「これ。。。。ドミソ(の和音)でしょ?」
と弾いたりしてて、弾いてはあれこれ話してました。
技法の話題になるとわたしはねー、ついていけないので
ひたすら教授の手元を見て何弾いてるんだろーー?って凝視。
音は点・座標のようなもの。
響きは。。。。。これが(と弾いた和音の反響音)残る。
。。といったあたりの話はおもしろかった。

seven samurai
この時だったか、赤い照明がキレイだった。
夕暮れの風景も似合う曲。
弾き終わって
「今の曲。。。。出だしのあたり。。。。」変わった展開なんだと言ってたかな。
こうですね と言ってちょっと示してもらった。

シャンソン を弾く前にも これもなんとかつながり~みたいな言葉が
あったので 今日の気分と関連あるようです。

座席位置からよく見えるのは教授の背中。
うつむいてピアノを弾く姿は昔から一緒です。
髪の合間からちらちら見える横顔、
ぶあつめのメガネかけてます。フレームも太め。
昔からメガネ類はかけておりますけども
若い時のそれはダテメガネだったんですよ。
髪は、アー写と比べたらサイド(耳のあたり)が少し伸びてますって感じ。

Flower is not a flower
とてもスローで緩やかに弾くバージョン。
最近の教授の気分のなかでは
リズミングで飛ばしてダイナミックに弾くことよりも
音と音の隙間に連想を抱かせるような弾き方に関心あるんだろうなあ。

asience
これもslowバージョン。
抑え目、ゆっくり目な演奏に、
さっきのライトオフ時のように
せかせかしてるわたしに渇入れられてるみたいだ。

before long
久しぶりに聴きました!
メロの途中で調が変わるような展開部分が好き。

一度席を外します。第一部終了?
細かい説明がないのはオペラLIFEの時みたいだね笑。

休憩というほどの間は空かず、二部(でいいのかなあ)スタート。
いきなり弾いたのenergy flow。教授のヒットシングル。
場内もちょっとほっとした空気あり。

「じゃあ、軽快なのを。。。」
信号を聴くためのイヤホンかけてます!?
バーチャルくん、hibariの時ぐらいしか活動してないでしょ。。。
と思ったその時。
きこえたイントロに衝撃!behind the maskじゃーんっ。
言うまでもない、YMO作品での教授の活躍曲。
場内からおおーーー!と拍手と悲鳴(笑)が起こる。
ちゃあんとピアノ曲状態にアレンジできていて、おもしろかった。
この時は歌詞がステージ上に流れていたかなあ、どうでしょう。
まったくもって教授の姿しか見ていないぞ、わたし。
連弾スタイルで聴くと
重なるピアノの音がこの曲の影部分(深くする)にぴったり。

美貌の青空
オリジナルのシンセ音+リズムトラックが好きなので
別物として聴こうと思ってるのだー。
このタイプの、メロデイモノってもう書かないのかな、ね?

チベタンダンス~1000のナイフと続いたと思う。
またまたびっくりよ。
どちらとも前回のツアーでも聴いてますけど
さらにアドリブ風な音が加わっていて、磨きがかかってました。
メインはバーチャルくんに任せて、装飾を生でつけてる感じでしょうか。

POP曲(1000のナイフはPOP曲というのでもいいのかな笑)が続いて、
盛り上がってるとこで終わってしまうのですね~。
もちろん拍手止まないのです~。

アンコールの拍手中。
ステージの端から「出てもいい?」ってちょこーんと
顔だけ出して様子伺っていました~。かわいいーっす!

ピアノについて弾く時(もしくは弾き終わってから?)に
最前列右端から親子から花束贈呈~。
娘さんが花束を教授へ差し出して、
教授は娘さんと、側にいたお母様とも握手☆
弾いたのはaqua。
凛と、しんと澄む空気。
この曲では教授の弾くメロデイが
宝石のようにキラリ☆と輝くようでした。

ライトもついてスタッフクレジットもスクロールされて。
終わりかなあ。。。。しかし場内拍手ぜんぜん終わりませんっ。
まだまだーーー!

教授、出てきてくださいました!
何やろうかなあ。。。。という顔。
「広島。。。。。。こんなにひっぱるっけ??」わはははは!鋭いっ!
他のミュージシャンのコンサートでも
あんまり粘らないと言われるのです~。
”もっと聴きたいけど、あんまりアンコールアンコールって
わがまま言うのはいいんじゃろうか?”
遠慮しちゃうんですよ、控えめだから(笑)
今日は土曜日だし、もーちょっと行きましょう~。
バーチャルサカモトピアノも使用のようです、イヤホンかけたもーん。

そして弾いた曲は。。。。happyendだ!!わあーーって場内の声大きい。
バーチャルくんがいると心強い。ずっと聴いていたいなと思った。
わたしも好きな曲のひとつ。
YMOで聴いた時はわかりにくい操作(笑)してたので
ソロで聴いて、うわあー、いい曲じゃあーと思ったね。

1音1音に愛をこめて。そんな感じがした。
ともかく2時間、すごい集中して音を拾いに耳をすませた。
ああいう経験なかなかできんですよ。
咳の音・子供さんの声はしておりました。
でも完全になくすというのも難しいでしょうね。
もし自分が風邪気味でも必死の思いで来ていたら
咳をガマンできないかもしれないし。。。。ゼロっていうのはなかなか。

入場時にコクヨさんからのクリアファイルと缶バッジをいただき。

購入したのはパンフ5000円。(CD2枚含)
いいお値段ですが、CDもあるのでつい。
分冊になっていまして、
book1の最終ページの教授の言葉にウルっとしてしまいました。
「余生」だなんて。。。。隠居にはまだ時間あります。
細野さんなんか還暦後の方が元気ですよ。
HASYMOの活動だって待っていますからね。

ツアーは広島で折り返し。
終盤になればなるほど教授もアイディアが加わるんじゃない?
追加で出た最後2本の東京公演はより完熟した演奏が
聴けるのじゃないかな。
配信で聞けますけども、可能ならば生演奏を聴くのがいいですよね、
やっぱ!

次はシンセバリバリの教授の演奏姿も見たいぞ。

コメント一覧

ちはる
お値段は1公演まるまるだと1500円でした。
その他、1曲ごとの購入も可能ですよ。
たとえば大阪でやった戦メリを聴きたい!と思えば
1曲のみ購入可。

シンセバリバリだとワールドハピネスに行かないと
いけないのでしょうね。。。。。ふーむ。西日本にも
来られないかしらHASYMO。
存在する音楽
http://yaplog.jp/danke-moon-s0/
眼に浮かぶようなレポ有難うございます。
i-tuneを買われたんですね?
僕も買おうかなあ。ちなみにおいくらなんでしょう?

シンセバリバリのライブも楽しみたいのは、みなさんと同様です。

NHK-FMのジングル良いですよね。背筋が伸びます(笑)

ちはる
スサナさん、はじめまして&ありがとうございます!
丁寧に聴いているかどうかはともかく(笑)、
記憶と記録の一環で書いてみました。
スサナ
mixiのGENニーさんの日記&教授コミュから来ました。
丁寧なレポートに感動!
大雑把な私とは大違い^^;
教授と同じ位丁寧に聴かれたのですね!
ありがとうございました。
ちはる
ヒロリンもありがとう~。
広島でじっくりと聴けたのはよかったですよ。
ワールドハピネス。。。。。あの時期の東京には
ちょっと行けないと思うので。。。。厳しいです。
でもまたきっとチャンスはあると思ってます♪
ヒロリン
このセットリストだったら、ライブに行ってなくても買いたくなっちゃうね。東京じゃ弾かなかった曲もあるし。
シンセを弾く教授を観るには、8月9日の「WORLD HAPPINESS」も行かないと(笑)。
HASYMOの出演だけは決定してるからね。
ちはる
ありがとうございます☆
1週間くらいかかる って断っていながら裏をかく(笑)
GENニーさんの富田林レポを読んだら
加速したのだと思いますよ?
教授の紡ぐシンセ音色もかなり好きなので
そーいうのをフィーチャーしたライブにも行きたいなと思ったですねー。



GENニー
またしても、正確なる『ポリリズム』レポ(そのココロは「あの感動が蘇る~の」(笑)) サンクスです!

もうね、これとiTunesがあれば、コンサート行かなくてすむ くらいね(笑)。

ところで、「シンセバリバリの教授の演奏姿も見たいぞ」、同感です。
特に『Behind~』聴いたときに、そう思いました。

ROCKのコなのね、僕ら。
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