市立藪塚診療所 3月末で廃止－4月から民間診療所に

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　今年3月末の廃止が決まっていた市藪塚本町国民健康保険診療所（藪塚診療所）。廃止後の4月からは民間診療所として存続される見込みであることが、昨日18日の市議会・教育福祉常任委員会で明らかにされました。

　同委員会では市藪塚本町医療センターの後藤昭男事務長がこの問題を報告。今年1月12日に同診療所の2人の非常勤医師（眼科医、内科医）から、4月1日より同診療所の施設・機器材を使って民間診療所を開設したい旨の申し出があったとされます。

　現在は4月1日の開設に向けて、県や厚労省など関係機関と協議・調整中であるとされます。

　ただし法律の規定によって、4月1日から開設された民間診療所が健康保険（国保や組合健保、協会健保などの社会保険）を使って診療ができるのは開設後早くて約2週間後とされます。

　今後は3月末の同診療所廃止後、4月のできるだけ早い時期に健康保険を使っての診療が開始されることが求められます。

地域ぐるみの住民運動
4,000人の署名を提出



　この問題では、昨年10月20日の市議会・教育福祉常任委員会で、市が同診療所を2010年3月末で廃止する方針が明らかになってから、存続を求める運動が急速に広がっていました。

　太田市藪塚本町国民健康保険診療所を守る市民の会(藪塚診療所を守る会)(柳沢政男会長)では、存続を求める署名運動に取り組みながら11月19日には市長と懇談。その後も署名運動を続け、昨年12月9日の藪塚本町地区での市長の縁台トークでは約4,000人の署名を提出しました。

区長会も署名運動

　取り組みは地域ぐるみの運動に発展。藪塚地域の区長会も同じ時期に署名運動に取り組み、昨年12月9日の市長の縁台トークでは約6,000人の署名を提出しています。

　こうした運動によって、昨年12月9日の藪塚地域での市長の縁台トークでは、住民の声を受けて、市長も4月からの民間での診療継続のために努力し、その民間診療所の経営支援（人件費補助）も考えることを言明していました。

地域の願いにそむく市議会

　私もこうした地域住民の世論・運動とも連帯し、昨年12月市議会などあらゆる機会をつうじて同診療所の存続を求めてきました。

　しかしこうした地域住民一体となった運動にそむき、昨年12月市議会では、私と藪塚地域の1人の市議の2人以外の賛成で同診療所を廃止する議案が可決されました。

  同診療所の市立としての存続は困難になっていますが、民間診療所としての「継続」の動きは、住民運動と日本共産党の連帯による一定の成果といえます。

  今後は地域の医療体制を守り充実させるために、そのために市が責任を果たすよう、地域のみなさんとの協力・連帯を強めながら力をつくしたいと思います。

  引き続き、みなさんのご支援とご協力をよろしくお願いします。


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