9月9日の太田市議会では、太田市の芸術学校の付属オーケストラ「ジュネス」の事業費、指揮者代、団員数の推移をただし、指揮者代の増加、団員数の減少は、昨年10月の、芸術学校で指導指揮をしていた職員の処分によるものだと指摘。今後の課題として市の見解をただしました。
その職員の処分には、当初から私は疑問を市に伝えていました。
●昨年報道された職員の処分に対する疑問/2024年4月17日/水野正己のブログ
●昨年報道された職員の処分に対する疑問/2024年4月17日/水野正己のブログ
質問までに入手した芸術学校の資料に加筆したものが上の資料です。昨年、疑問の残る処分をされた職員が芸術学校から異動した影響が資料から分かります。
職員の処分後、ジュネス指揮者代が新たに184万円
処分前でも職員に指揮させなかった
職員の処分後、ジュネス指揮者代が新たに184万円
処分前でも職員に指揮させなかった
ジュネスの指揮者代は職員の処分後に初めて支出するようになりました。ただし昨年3月の定期演奏会では、処分前だったにもかかわらず、急きょ、その職員に指揮をさせなかったという不可解なできごとも起こりました。その定期演奏会の指揮者代は55万円。文化スポーツ部長は、職員の処分前だったが外部通報があり職員を指揮させなかったと答えました。
明らかなのは、昨年3月から今年8月までのジュネスの指揮指導料の合計184万円は、職員の処分がなければ不要な支出だったということです。
ジュネス団員 16%減少
明らかなのは、昨年3月から今年8月までのジュネスの指揮指導料の合計184万円は、職員の処分がなければ不要な支出だったということです。
ジュネス団員 16%減少
ジュネスの団員は、2021年度が71人、22年度が73人、23年度も73人でしたが、現在は61人と16%の減少で、これは大きな減少と言えます。22年度にわずかに増えたのが、職員を処分した翌年の今年度に16%減少しています。職員の処分で指導の形態、手法、指導者が変わったことによる影響としか考えられません。コロナとは無関係です。
混声合唱団、ウィンドオーケストラ、リジョイスが付属団体だった時はエキストラ費用は不要
混声合唱団、ウィンドオーケストラ、リジョイスが付属団体だった時はエキストラ費用は不要
ジュネスの団員減少で本番にはエキストラが必要になります。今年度の交流演奏会でも1回の本番で、指揮者代11.5万円を支出しています。演奏者はすぐには補充できず、今まで育ててきた市立太田高校の吹奏楽部との関係も大きく変化しているので演奏会ごとにエキストラ代がかかることになります。
今年度から“自立”という名目で芸術学校から切り離された、おおた混声合唱団、おおたウィンドオーケストラ、おおた管弦楽団「リジョイス」など三団体が芸術学校の付属団体だった時は、演奏者が足りない時は、ジュネスOBの多いウィンドオーケストラの団員が、ボランティアエキストラとして出演していたので費用は不要でした。
しかしウィンドオーケストラを切り離したために、今後はボランティアエキストラとしての出演は不可能です。芸術学校からの前述の三団体の切り離しは、本当に残念で、芸術学校の子どもたちと三団体との貴重な絆まで切り、とても大きなマイナスの影響をもたらしています。
また芸術学校の付属合唱団「コールエンジェル」は女子ばかりなので、3年に一度程は混声合唱団との共演で世界の名曲を学んできました。ジュネスは過去に4回ほど混声合唱団やコールエンジェルと共演し、「第九」の演奏を体験してきました。混声合唱がなければ、コールエンジェルやジュネスの「第九」は成立しないと言えます。
第九では、ジュネスとコールエンジェル、そして混声合唱団というように、子どもと大人の三団体が同じステージに上がっていました。こうした素晴らしいコラボができたのは、芸術学校との連携があったからです。混声合唱団の芸術学校からの切り離しは、コールエンジェルの子どもたちの学ぶ機会をも奪っています。
三団体は、前文化スポーツ部長が芸術学校からの切り離しの説明会の際に、「不正の温床」と決めてつけて独立を余儀なくされました。しかし芸術学校が育てた三団体は、芸術学校の専門家集団が時間をかけてつくった団体です。そのレベルを維持することが、市の文化芸術の発展に大きな貢献となります。
このままでは、先人が積み上げてきた市の芸術文化振興が後退
このままでは、先人が積み上げてきた市の芸術文化振興が後退
このままでは、先人が積み上げてきた市の芸術文化振興が後退してしまいます。したがって三団体には、芸術学校による一定の支援が必要です。芸術学校の支援団体としての三団体との共催事業は可能です。質問では、以上の点を指摘して文化スポーツ部長や市長の考えをただしました。
市長
三団体には積極的に強力な援護をしていきたい
文化スポーツ部長は、支援の考えはないと答弁。市長は、三団体には積極的に強力な援護をしていきたいとし、他の文化団体と同様に積極的なサポートをしていくと答えました。さらに、もし不満があれば、三団体の方から、また話を聞きたいと思っているとも答えました。
大人の三団体を切り離しておいて
大人のヴァイオリン教室
市長
三団体には積極的に強力な援護をしていきたい
文化スポーツ部長は、支援の考えはないと答弁。市長は、三団体には積極的に強力な援護をしていきたいとし、他の文化団体と同様に積極的なサポートをしていくと答えました。さらに、もし不満があれば、三団体の方から、また話を聞きたいと思っているとも答えました。
大人の三団体を切り離しておいて
大人のヴァイオリン教室
質問では、芸術学校が今年新たに始めた「大人のヴァイオリン教室」について、大人の三団体を切り離したにもかかわらず、大人のための事業を始めるのは矛盾だと指摘。文化スポーツ部長は、大人のバイオリン教室は、三団体とは関係ない事業で、芸術学校の子どもの保護者が対象で親子のふれあいが目的と答えました。
しかし広く大人一般が対象ではありません。他の楽器コースや合唱でも検討が必要です。教室の使用や、楽器貸与など特定の保護者への優遇になります。なぜヴァイオリンだけで、少人数の保護者を対象にしたのか。なぜ一部の講師による指導なのか。その理由や決め方、一部の講師にのみ謝金が払われたことも問題と指摘しました。
そして、大人を対象にした事業を公平・公正に実施するなら、今年度から切り離された大人の三団体、おおた混声合唱団、おおたウィンドオーケストラ、おおた管弦楽団「リジョイス」への積極的な支援と連携こそ重要となります。
文化スポーツ部長は、問題があれば一つずつていねいにクリアにしていきたいとし、より良いものとしたいと答弁。しかし、これでは質問に対する答えになっていません。市長は、明言を避けました。
北朝鮮からICBM級のミサイルが発射されたことについては、日本共産党からも厳しく非難するコメントが発表されているでしょうか? 北朝鮮の核・ミサイル問題については、韓国、日本、アメリカだけでなく、今後はカナダ、イギリス、EU、オーストラリアなどでも、積極的な討議のできる機会を設けることが必要だと思うことさえあるのですが、水野様ならどう考えますか?
拉致問題や北朝鮮による核・ミサイル開発、日本による植民地支配などの過去の清算といった、日朝間の問題を包括的に解決することをめざした「日朝平壌宣言」(2002年)に基づいて、対話による問題解決をめざすべきという立場です。
北朝鮮の核問題にかかわる6カ国協議の共同声明(2005年)は、日朝国交正常化への支持も明記しています。この6カ国協議の枠組みも活用し、日朝の交渉を追求することも重要です。
この間の国連安保理決議は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を禁止しています。
国際社会が一致団結して北朝鮮に国連安保理決議を守るよう求めることも重要なのは言うまでもありません。
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2024/10/202410-bunya92.html