おうかがい市バス
4月からの対象拡大で予約できない人が増加
バス増車は8月から
9日の太田市議会では、今年4月1日からおうかがい市バスの対象を拡大し、3月まで対象外だった要介護1以上、運転免許のある高齢者、クルマのある高齢者も利用対象としたことに言及。昨年、今年の4～7月、1台増やして8台運行となった8月1日以降、9台運行となった8月21日以降の予約を断った不成立の件数・率を明らかにしました。
利用対象の拡大はこの間の日本共産党の求めに応えたもので前進です。しかし予約を断った件数の割合は、バスを9台に増やした今年8月21日以降は1.3％まで低下しているものの、昨年は4月で8.5％、5月で7.7％、6月で7.5％、7月で8.0％だったのが、今年は4月で8.7％、5月に6.8％と若干下がったものの、6月に9.7％、7月は12.％まで上昇していることを指摘しました。
予約できず 猛暑の中バス停まで歩き路線バスで病院まで
タクシーで帰るしかなかった高齢者も
90歳近い男性は、通院の予約にあわせ、おうかがい市バスを予約しようと朝9時に電話（受付は9時～15時）しましたが、つつながりませんでした。9時半になり電話がつながったものの、行きも帰りも予約できず、通院の予約は変更できないので、7月末の猛暑でしたが、バス停まで少し遠かったものの歩いたと言います。
その男性は路線バスに乗り、降りたバス停からまた歩いて病院まで。受診後は、帰りのおうかがい市バスも予約できなかったので、路線バスで帰ろうとしましたが、バスが来るまで数時間もあったので、しかたなくタクシーで帰って来るしかなかったと言います。
6月からの「お買い物クラブ」
利用できない地域も
質問では、今年6月からはじまった買い物支援の「お買い物クラブ」にも言及。70歳以上のみの世帯で、徒歩以外に交通手段がなく、スーパーなどから約1ｋｍ以上離れている場所に住んでいる人が対象。介助不要で乗降・買い物可能な人を無料で週1回、平日午前にスーパーなどへ送迎し、買い物は30分程度とされます。
地区により利用に格差
お買い物クラブは地区により利用に格差が。沢野、韮川、鳥之郷、尾島などでは利用が進んでいると思われますが、新田の木崎、生品、綿内のように利用が進んでいない地区もあれば、宝泉のように全く利用されていない地区もあります。これは、地域の高齢者の事情やスーパーなどの立地条件も要因として考えられます。
おうかがい市バス
便利にするほど断るケースが増加する"宿命"が
おうかがい市バスは利用対象の拡大や増車など、便利にすればするほど、予約を断る可能性が高まる"宿命"を持っていると言えます。8月21日～30日までの予約を断った割合が1.3％だったのは、9台に増やした直後だからだと考えられます。
クルマに乗れない高齢者へのタクシー券が必要
質問では、おうかがい市バスを予約できず、猛暑の中でバス停まで歩いてバスに乗り病院まで行き、帰りはタクシーを使わざるを得なかった高齢者の経験や、地域によっては利用が進まない、利用できないお買い物クラブの実態まで考えれば、クルマに乗れない高齢者へのタクシー券が必要になると改めて強調。
しかし市民生活部長は、おうかがい市バスの運行に支障が生じれば、運行業者と調整を図りたいと答弁。市内全域で片道200円または300円で利用できるおうかがい市バスは、タクシー券との料金の比較でも現行のものが最も良い施策として、タクシー券を発行する考えはないことを答弁で示しました。
また質問では、今年4月からとされたバスの2台増車による9台運行が遅れた理由は運転手不足と考えられることも指摘。運転手不足の解消には、委託費の引き上げ、あるいは、今後の増車も視野に入れ、複数業者への委託も考えるべきと要求しました。
しかし市民生活部長は、増車が遅れた理由は、納車期間や運輸局の許可申請に時間がかかったことによると答弁。委託費引き上げについては、毎年、運行業者から費用の見積を受け、物価高騰にも対応しているとし、複数業者との契約については、入札が必要になるため、複数業者との契約は適さないと答えました。
さらに市民生活部長は、道路運送車両法上、おうかがい市バスの運行が可能な車両を市内で保有しているのは1社のみと答弁。しかし必用な車両を保有しない業者でも、おうかがい市バスの安定運行に複数業者との契約が必要なら、必用な車両を購入する補助を行えばよいだけ。この部長答弁は理由になりません。
利用対象の拡大はこの間の日本共産党の求めに応えたもので前進です。しかし予約を断った件数の割合は、バスを9台に増やした今年8月21日以降は1.3％まで低下しているものの、昨年は4月で8.5％、5月で7.7％、6月で7.5％、7月で8.0％だったのが、今年は4月で8.7％、5月に6.8％と若干下がったものの、6月に9.7％、7月は12.％まで上昇していることを指摘しました。
予約できず 猛暑の中バス停まで歩き路線バスで病院まで
タクシーで帰るしかなかった高齢者も
90歳近い男性は、通院の予約にあわせ、おうかがい市バスを予約しようと朝9時に電話（受付は9時～15時）しましたが、つつながりませんでした。9時半になり電話がつながったものの、行きも帰りも予約できず、通院の予約は変更できないので、7月末の猛暑でしたが、バス停まで少し遠かったものの歩いたと言います。
その男性は路線バスに乗り、降りたバス停からまた歩いて病院まで。受診後は、帰りのおうかがい市バスも予約できなかったので、路線バスで帰ろうとしましたが、バスが来るまで数時間もあったので、しかたなくタクシーで帰って来るしかなかったと言います。
6月からの「お買い物クラブ」
利用できない地域も
質問では、今年6月からはじまった買い物支援の「お買い物クラブ」にも言及。70歳以上のみの世帯で、徒歩以外に交通手段がなく、スーパーなどから約1ｋｍ以上離れている場所に住んでいる人が対象。介助不要で乗降・買い物可能な人を無料で週1回、平日午前にスーパーなどへ送迎し、買い物は30分程度とされます。
地区により利用に格差
お買い物クラブは地区により利用に格差が。沢野、韮川、鳥之郷、尾島などでは利用が進んでいると思われますが、新田の木崎、生品、綿内のように利用が進んでいない地区もあれば、宝泉のように全く利用されていない地区もあります。これは、地域の高齢者の事情やスーパーなどの立地条件も要因として考えられます。
おうかがい市バス
便利にするほど断るケースが増加する"宿命"が
おうかがい市バスは利用対象の拡大や増車など、便利にすればするほど、予約を断る可能性が高まる"宿命"を持っていると言えます。8月21日～30日までの予約を断った割合が1.3％だったのは、9台に増やした直後だからだと考えられます。
クルマに乗れない高齢者へのタクシー券が必要
質問では、おうかがい市バスを予約できず、猛暑の中でバス停まで歩いてバスに乗り病院まで行き、帰りはタクシーを使わざるを得なかった高齢者の経験や、地域によっては利用が進まない、利用できないお買い物クラブの実態まで考えれば、クルマに乗れない高齢者へのタクシー券が必要になると改めて強調。
しかし市民生活部長は、おうかがい市バスの運行に支障が生じれば、運行業者と調整を図りたいと答弁。市内全域で片道200円または300円で利用できるおうかがい市バスは、タクシー券との料金の比較でも現行のものが最も良い施策として、タクシー券を発行する考えはないことを答弁で示しました。
また質問では、今年4月からとされたバスの2台増車による9台運行が遅れた理由は運転手不足と考えられることも指摘。運転手不足の解消には、委託費の引き上げ、あるいは、今後の増車も視野に入れ、複数業者への委託も考えるべきと要求しました。
しかし市民生活部長は、増車が遅れた理由は、納車期間や運輸局の許可申請に時間がかかったことによると答弁。委託費引き上げについては、毎年、運行業者から費用の見積を受け、物価高騰にも対応しているとし、複数業者との契約については、入札が必要になるため、複数業者との契約は適さないと答えました。
さらに市民生活部長は、道路運送車両法上、おうかがい市バスの運行が可能な車両を市内で保有しているのは1社のみと答弁。しかし必用な車両を保有しない業者でも、おうかがい市バスの安定運行に複数業者との契約が必要なら、必用な車両を購入する補助を行えばよいだけ。この部長答弁は理由になりません。
