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組込ソフトウェアの規模は増加の一途を辿っているようですが、
その中でやっていることは非常にシンプルです。乱暴に言ってし
まえば処理、判断、演算の3つです。逆に言えばこの組み合わせ
によって複雑な処理までこなすことになるので、プログラムの量
が大幅に増えざるを得ないと言うことになります。
ソフトウェアは自由度が非常に高いと言うこともあり、その構成
はどんな形にでもできます。その分構成の仕方によっては処理は
確かに正しく行うことが出来るが、非常に把握しずらいものにな
ってしまうことが良くあります。
こういう状態のソフトウェアでは何か不具合が起きたときに、そ
の原因を探ろうとすると何をどこで、どう処理しているかが把握
しずらいので、原因を掴むのが非常に大変になります。その昔、
よく「マカロニ・スパゲッティ」と言われた分かりにくいプログ
ラムの表現がありましたが、作った本人でもどういう構造になっ
ているか分からなくなってしまいます。
その上、規模が大きくなると整然と構成されていたとしても確認
する量が増えて、不具合の箇所を見つけるには時間がかかるよう
になります。ですから、ソフトウェアの場合は作り方が悪いと、
後でどうやっても原因把握が大変になるので、最初の作り方が肝
心ということになります。この点でも原因把握の難易度は作ると
きに決まってしまうと言う事が言えます。