IT・技術開発その他いろいろ活用ブログ

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LZHファイルの使用禁止報道で考えたこと

2010年09月01日 | IT
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今日のネット記事に日本のファイル圧縮ソフトであるLZHのフ
ァイルを使用すると危険と言う記事がありました。この話は以前
から知っていたのですが、今回の記事を読み、改めて日本のソフ
ト開発の、と言うより日本のスタンダードに対する戦略の無さが
感じられて寂しい気持ちになりました。
記事は下記を参照してください。

LZHファイルの使用は危険!作者が使用中止を呼びかけ


LZH形式のファイル圧縮ソフトは1990年代から日本で使われ
ている日本で生まれたものです。当時からZipと言う海外のファイ
ル圧縮ソフトもありましたが、基本は有料、無料版はあるが、メ
ッセージがうるさい、基本的に説明等は英語表記だったので、能
力も高かったLZH形式の圧縮ソフトは日本で急速に広まりました。

今年6月にツールの一つである、UNLHA32.DLLの作者からお知らせ
の形で使用禁止の案内が出されました。その理由は圧縮ソフト自
身には問題があるわけでは無く、あるのはセキュリティソフトが
ウィルス検索の対象にしないことがあると言う問題です。ウィル
ス対策ソフトにはいくつかのタイプがありますが、このファイル
がウィルスだ、または感染していると判断するには、ファイルの
中を覗いて見る必要があります。

しかし、まともに読んでくれれば良いのですが、ウィルス対策ソ
フトは圧縮されたファイルに対して個別に対応するため、メジャ
ーでないものは対応せず、結果として、LZH形式のファイルは、あ
る細工がされている場合、検索をスキップするようです。それを
黙ってやると言う事が問題のような気もしますが..
簡単に言うとLZHのファイルは変な場合は知らんぷりと言う事らし
いです。利用者側は危険なファイルでもウィルス対策ソフトにだ
まされて安全なファイルと思ってしまいます。これが理由で危険
のため、団体、企業での利用中止を訴えているとのことです。

ITはもちろんのこと、世の中にスタンダードは数多くあります
が、日本発の世界スタンダードは、非常に少ないのが現状です。
ITでは殆ど無く、スポーツの世界でもルールのスタンダードは
海外に実権を握られています。陸上、水泳、体操、サッカー、ス
キー、ジャンプはもちろん、柔道でも日本の意見が通ることはあ
まり無いように見えます。通信の規格でも金融や会計の世界でも
同じような状況です。

そんな中で圧縮ファイルは、日本においては個人レベルで頑張っ
ていました。うまく応援していれば、世界のスタンダードになっ
ていたかもしれません。金にはならないかもしれませんが、スタ
ンダードの力は大きいものがあります。行政や企業はこういうと
ころにも支援していれば、むやみに金を海外にばらまかないで世
界に貢献が出来るのでは、と思います。今からでも遅くないので、
日本発のスタンダードに力を入れてほしいと思います。

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