知る人ぞ知る、井沢元彦さんの歴史の書き物です。歴史と言っても
専門書ではなく、現在も週刊ポストに連載されている、歴史を自分
の持論、推論と調査等を交え読み物風に書いてあるものです。
1992年から続いているというから非常に長寿の連載になってい
ます。
単行本や最近は文庫本も出ているので、手軽に読めると思います。
内容が全部正しいとも思いませんし、思想的にも考え方が合わない
ところもあるのですが、それを越えて歴史を考える上で非常に参考
になるところがあります。
私は昔、学生の時、授業の中で歴史が一番嫌いでした。当時はそ
の理由すら考えたことも無かったのですが、今考えてみると他の
科目と比較して「考える」ということが一番少なかったからでは
ないかと思っています。
少なくとも教え方としては覚えることが中心だったと記憶しています。
その後勤めるようになって京都や奈良に行き歴史的遺産に触れて
興味も湧き、この「逆説の日本史」に出会って歴史もいろいろ考え
ることがあるんだと思いました。この本では多くのことが語られて
いますが、その中で特に印象が強いのは「その時代の常識は現在
とは違う」「公式文書には都合が悪いことは記載されない」という
事です。
以前に薬師寺を訪れた時に改修中だったのですが、そのときはその
完成予定の派手な金ぴか、原色を見て幻滅していたものです。
しかし、創建当時の実際の色だと後で判って、当時の感覚はこうい
う派手なものを寺院として認識していたのかとびっくりしました。
当時の一般の人の評判は判りませんが、その頃の寺院は派手だっ
たと言う事実があったことになります。現代の人から見ると派手な
寺院は少し違和感があるかもしれませんが、当時の常識はそういう
ものだったのかなどと、いろいろ考えるのも面白いと思います。
この本は全部読むと(完結していませんが)分量があるので、興味
のある時代、事項から読み始めていくのが良いと思います。中身の
真偽については読んだ人が判断すれば良いと思います。それを考え
るだけても楽しいと思います。
専門書ではなく、現在も週刊ポストに連載されている、歴史を自分
の持論、推論と調査等を交え読み物風に書いてあるものです。
1992年から続いているというから非常に長寿の連載になってい
ます。
単行本や最近は文庫本も出ているので、手軽に読めると思います。
内容が全部正しいとも思いませんし、思想的にも考え方が合わない
ところもあるのですが、それを越えて歴史を考える上で非常に参考
になるところがあります。
私は昔、学生の時、授業の中で歴史が一番嫌いでした。当時はそ
の理由すら考えたことも無かったのですが、今考えてみると他の
科目と比較して「考える」ということが一番少なかったからでは
ないかと思っています。
少なくとも教え方としては覚えることが中心だったと記憶しています。
その後勤めるようになって京都や奈良に行き歴史的遺産に触れて
興味も湧き、この「逆説の日本史」に出会って歴史もいろいろ考え
ることがあるんだと思いました。この本では多くのことが語られて
いますが、その中で特に印象が強いのは「その時代の常識は現在
とは違う」「公式文書には都合が悪いことは記載されない」という
事です。
以前に薬師寺を訪れた時に改修中だったのですが、そのときはその
完成予定の派手な金ぴか、原色を見て幻滅していたものです。
しかし、創建当時の実際の色だと後で判って、当時の感覚はこうい
う派手なものを寺院として認識していたのかとびっくりしました。
当時の一般の人の評判は判りませんが、その頃の寺院は派手だっ
たと言う事実があったことになります。現代の人から見ると派手な
寺院は少し違和感があるかもしれませんが、当時の常識はそういう
ものだったのかなどと、いろいろ考えるのも面白いと思います。
この本は全部読むと(完結していませんが)分量があるので、興味
のある時代、事項から読み始めていくのが良いと思います。中身の
真偽については読んだ人が判断すれば良いと思います。それを考え
るだけても楽しいと思います。