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非常に存在感のある植物です。大きさは人の背丈ぐらいで花の色
も派手で遠くからでも目立ちます。この様子を見れば日本のもの
で無いのはすぐ分かります。一般的にオオトリトマと呼ばれてい
る花です。南アフリカ原産とされていますが、最近南アへワール
ドカップを見に行かれた方のブログにオオトリトマが咲いていた
と報告が載っていたので、改めて南アフリカには自生しているん
だなと感じました。
図鑑によると、明治の時代に観賞用として持ち込まれた様です。
それが半野生化しているようで、なぜか畑や農家の庭先に多く見
られます。別名を赤熊百合(しゃぐまゆり)と言うそうで、わざ
わざ日本名を付けたのは、それなりに好かれて育てる人が多かっ
たのかもしれません。赤熊とは赤く、ふさふさした毛の飾り物や
かつらのことで何となく似ていたと感じたのでしょうか?
昔はユリ科として分類されていましたが、現在ではツルボラン科
の仲間とされています(ススキノキ科に入れても良いと言う話も
あるそうですが..)。トリトマと言う名前は過去の学名をその
まま呼んだ様で、現在ではクニフォフィアという学名に変わって
いますが園芸上は古い名前をそのまま継続して使っているようで
す。学名の世界も結構どろどろしているみたいなので、いろんな
事があったのかもしれません。
これもアフリカハマユウと同様にはるばるアフリカからやってき
た遠い異国の花ですが、頑健なため、日本に居着いた様です。帰
化植物と言っても良いかもしれません。それほど増えすぎて迷惑
雑草にはなっていないので、このまま見守ってあげれば良いと思
います。グローバル化は経済だけでなく、植物もほとんど国の垣
根が無いくらいに海外の植物が多く渡来しています。逆に日本の
植物が海外に進出している例もあるようで、これからもっと年月
が経つと世界の植物分布が変わってしまうほどいろいろな植物が
入り交じってしまうかもしれません。植物には罪はありませんが
少し考えてしまいます。
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