IT・技術開発その他いろいろ活用ブログ

ITや製品開発、その他役に立つかどうかは別にして、各種紹介や個人的な考え方、その他話題をつづって行きたいと思っています。

組込ソフトウェア問題の原因追及-1

2010年07月07日 | 問題解決
人気ブログランキングへ
上記をクリックして頂けると応援になります。

組込ソフトウェアは開発中に様々な問題が頻繁に生じます。その
中でもうまく動かない、違った動作をする、時々変な動きをする
などのソフトウェア、ハードウェアに問題がありそうな場合は、
原因を突き止めるのに苦労する場合が少なくありません。

こういう場合にまず問題になるのが、再現性があるかどうかと言
う事です。頻繁に再現すれば、その状態が起きる条件を注意深く
観察していれば、原因の範囲が絞れてデバッガや各種測定器など
を利用すれば原因は比較的見つけやすいと言えます。それでも、
こんなはずは..と思っている事があると簡単な事でもなかなか
見つからない事は良くあります。そのためにも、運良く再現性が
ある時は時間節約のために、一旦頭をリセットし、全ての可能性
について同じ扱いをして勝手に可能性の範囲から除外しないよう
にすれば必ず見つけることができます。

再現性が少ない場合は原因を探すのは非常に困難です。それでも
ある程度再現してくれれば、少し時間さえかければ再現出来るの
で同じように何とかなりますが、めったにとか殆ど再現しない場
合は普通にやっていたのでは原因を探ることは難しくなります。
こう言う場合は再現してくれた時を千載一遇のチャンスとする様
な考え方が必要になります。滅多にないチャンスですから、現象
が起きた時、その時の1回で確実に原因を掴める様な工夫が大事
になります。

幾つか方法がありますが、良く行われる方法としてソフトに追加
のトラップや状態確認の極わずかな機能を追加することが行われ
ます。どのような機能をどこに追加するかは、起きている現象に
よって相当考える必要が有りますが、経験を積めば比較的短時間
で決められると思います。出来れば、予めこの機能を最初から組
み込んで置いておくと例え1回しか現象が起きなくても原因を掴
める確立がずっと高くなります。作る時から不具合に対する勝負
は既に始まっていると言えます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 技術力とは-5 | トップ | SF作家山田正紀の推理小説 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。