目指せ負のスパイラルからの脱却

介護業界や医療業界で問題になっている負のスパイラルについて

福祉介護員の長時間労働と改善策

2019-11-21 03:34:44 | 介護
高齢者が利用する介護施設では介護サービスを提供する福祉介護員が活躍しており、高齢化社会の日本において縁の下の力持ち的存在となっている。福祉介護員の存在は介護が必要な高齢者にとって不可欠なだけではなく、その家族にとっても欠かせない存在だ。家族にとって高齢者を介護する負担はかなり大きなもので、各家庭の力だけでは限界があるからだ。しかし、ここで大きな問題があり、介護業界は慢性的な人手不足に陥っている現場がたくさんあるのだ。

給料に見合わない過酷な労働や職場の人間関係に悩んで退職する人が多く、またたくさんの女性が活躍する職場ということもあり、結婚・出産・育児などを機に退職する人も後を絶たない。人手が足りない現場では長時間労働を強いられることもあり、さらなる退職者を生むという負のスパイラルに陥ってしまっている場合もある。このような状況のなかで1番大きな負担が伸し掛かってくるのが現場スタッフで、福祉介護員もそのなかの1つといっていいだろう。

そんななか、現場の人手不足問題の解消に取り組み、長時間労働など職場環境の改善に取り組んでいる企業も多い。なかには、資格手当や役職手当などを充実させ、現場スタッフの給料アップを目標に掲げている企業もある。給料アップは直接的に現場スタッフのモチベーションアップに繋がり、退職者の数を減少させる効果が期待できるのだ。こうした企業努力が介護業界の安定した労働力確保に繋がり、近い将来訪れる超高齢社会の備えになることが期待されている。ちなみに長時間労働については「介護業界の労働時間問題を解説」で詳しい問題の内容と改善策が紹介されているので興味があればみてみるといい。