幻家post

絵葉書のように旅の味わいをお届け

旧三井銀行小樽支店で囚人気分

2019-03-09 | 北海道
あえて貼り換えずにしてある、という絹地の壁。
光沢をもった柔らかな色合いの模様が優美で、
貴族の屋敷か、高級ホテルの一室かと勘違いしそうになる。

が、ここは旧三井銀行小樽支店。
ルネサンス様式の建築で、一階のカウンターの上は吹き抜け。
二階の回廊沿いに趣のある部屋が連なっている。

様子が異なるのは、金庫。
一階の支店長室横にある金庫も物々しいが、地下はもっと激しい。
銀色の硬質な壁と扉に囲まれ、面談用の小部屋も狭苦しい。

貸金庫の周りは鏡が使われ、何も悪いことをしていないのに、
一刻も早くここを出ないと捕まりそうな気がしてくる。
怖い怖いと抜け出して、一呼吸。最後の美術館へ。


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