円山の腕長おじいさん

杉も巨木だが、やはりこの方の存在感には敵わない。
にょっりきと、腕を伸ばしたような姿がユーモラス。
桂のおじいさん。（おばあさん？）

円山公園から、動物園に徒歩で向かう場合、北側の神宮沿いの歩道か、
南側の山沿いを選ぶことができる。山沿いはさらに、木道と自然道がある。
小さな川が間にあり、森の空気を楽しめるので、雨上がりでなければ山側が好み。

大きな桂は、周囲の斜面にもいくつか見える。
どれも、手前に紐が引かれ、近付くことは出来ない。
倒れた跡なのか、切り口がみえる老体もあり、それはそれで迫力満点。

さわさわと、遥か樹上で葉が揺れて、太陽光がぱらぱら降ってくる。
鳥や虫が自由に飛び交い、鳴き声を響かせる。
エゾリスが駆け回る音を、耳で探しながら、しばらく立ち尽くした。