日本は衰退途上国。
経済学者がテレビで指摘していました。バブル崩壊後、日本企業はコスト削減の方向に舵(かじ)を切った。賃金を上げず人材を育てず、価格競争ばかりに走る。いまや世界から取り残されている
▼経済ジャーナリストの荻原博子さんは戦後、懸命に築いてきたものが時計の針を逆回転させるかのように壊れていったのが「平成」の時代だったといいます。年金にしても消費税にしても、庶民が政府にだまされ続けた30年だったと
▼日本の国力は劇的に衰えたと指摘するのは思想家の内田樹(たつる)さんです。経済力や学術的な発信力だけでなく、ジェンダー格差や教育への公的支出、報道の自由度など、いくつもの指標が指し示している。安倍政治が残した最大の負の遺産は「国力が衰退している事実が隠蔽(いんぺい)されている」ことだとしています(『街場の成熟論』)
▼長きにわたる停滞と衰退。そこから脱却できない理由に、原因をつくった自民党がいまだに日本の政治を牛耳り、あらゆる価値観やシステムの中に深く入り込んでいることをあげる経済ジャーナリストも
▼岸田政権の支持率が最低を更新しています。政府が月内にまとめるとした経済対策にも「期待できない」が7割近くを占めました。小手先ではなにも変わらないと見透かされているからでしょう
▼日本共産党が打ち出した経済再生プランが共感を呼んでいます。物価高騰の打開策と失われた30年から抜け出すための抜本改革を示す中身に。くらしに希望のみえる提案をひろげたい。
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