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南海トラフ地震は…今、関西の地下で起きている「危ない異変」(1)

 このところ、なにかおかしい。なぜこんなに地震が起きるのか。そう感じ、恐怖を抱く人は多いだろう。実はこの不気味な連続地震は、近い将来に起きる未曽有の連動地震のサインかもしれない。

  すべては関西から始まる
「今年3月以降、南海トラフ地震の予兆とも受け取れるような『揺れ』が続いています。過去の事例からすると、南海トラフ地震の特徴は直前に細かな直下型地震が関西の複数地域で起きること。そうした連続地震の後に巨大な南海トラフ地震が起きるというのが定説になっています。

 災害の記憶をいまに伝える日本全国「あぶない地名」
たとえば5月2日には、京都南部の亀岡で震度4の地震が起きたばかり。この地震も、南海トラフ地震の前触れである可能性があります」
 こう語るのは、武蔵野学院大学特任教授で地震学者の島村英紀氏だ。

 いま、日本の地下深くで「異変」が起きている。関西地方を中心にして、不穏な地震が頻発しているのだ。

 4月11日に開かれた気象庁・地震調査委員会の会見によると、3月に日本列島や周辺域で起きたM(マグニチュード)4以上の地震は195回。これは平常時の1ヵ月平均の倍以上となる。いかに最近の頻度が異常なのかがわかるだろう。

 5月に入っても依然として地震は起き続け、同16日にも和歌山県北部でM4の地震が観測されている。

 目下、毎日のように起きている地震が引き金となり、西日本はおろか、関東、そして日本列島が「巨大連動災害」に見舞われる—。そんな最悪のシナリオが、もうすでに始まっている。

 連動災害の発端は、冒頭で島村氏が指摘した南海トラフ地震だ。 By週刊現代






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