米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを1瓶当たり6回接種できる注射器を増産すると明らかにした。充填(じゅうてん)したワクチンが残りにくく、通常の注射器の1瓶5回より1回多く接種可能。ワクチンの確保が課題となる中、残って廃棄される分を減らし、接種回数を増やせるメリットがある。
厚生労働省からの増産要請を踏まえ、ニプロは「ローデッドタイプ」と呼ばれる6回接種可能な注射器の生産能力を現在の月間約50万本から数百万本に引き上げる。同社は今月上旬、同省に十数万本を納入した。増産分を国内に供給できるのは9~10月ごろになる見込みだとか。
厚生労働省からの増産要請を踏まえ、テルモも6回接種できる特殊注射器“日本人規格”での開発に着手。テルモ・冨田剛上席執行役員:「しっかりと筋肉に注射できて、日本人の体形も鑑みて適切な仕様を決めていきたい」 このタイプは生産しているメーカーが少なく、調達が難航しています。
テルモは皮下注射用の薬液が残りづらい注射器について専門家の意見を聞きながら、針を日本人の体格にあった長さや太さに変えるなど改良したうえで製品化したいと。
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