武田薬品工業は国内の自社工場でライセンス生産する米バイオ製薬ノババックスのワクチンの臨床試験(治験)を近く始める。輸入ワクチンに頼る現状では供給リスクがあり、スピード感で課題山積。
武田は米バイオ製薬モデルナ製ワクチンを輸入し、6月までに国内供給を始めることで当面の危機に対応する一方、ノババックスとも提携している。同社ワクチンについて、日本人での安全性や効果を検証するために200人規模の国内治験を月内にも開始。承認申請、取得を目指す。自社工場で生産して2021年度後半にも供給を始める。
ノババックスは「組み換えたんぱくワクチン」を開発する。ウイルスの遺伝子情報をもとにして昆虫細胞を使ってワクチンをつくる。すでに英国では最終段階の治験を実施しており、89.3%の予防効果が確認されたと発表している。
武田はワクチン製造設備を備える光工場でノババックスからの技術移転を受けて生産する。光工場にある新型インフルエンザワクチンの製造設備を転用できるように改造工事を進めている。年2億5000万回分(1億2500万人分)以上を作れる体制を整える。
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