artのしおり

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失われた街 -三陸に生きた集落たち-

2012-01-12 | 展覧会感想

東京都現代美術館のエントランスでは『失われた街 −三陸に生きた集落たち−』という題で今回の震災で失われた約11の集落の模型を、リアス式の地形と共に再現し、展示している。

白い立体地形図を見る。

海、水面からなだらかに登る地形の無数の家屋、これはほとんど津波にのみ込まれたのだろう。

海からいきなり山になるような地形の場所、ここには、ところどころ建物があったようだ。

ここにいた人は助かったのだろうか?しかし家族はどこにいたか、

平面の地図を見るよりもリアリティを持っているのが立体表現だ。

 

でも、だから、弱い部分もある。平面作品、絵画と比べた時に。

 

常設展示室3階で大岩オスカールを見た。

絵画は感情としてはリアルであることを表現することに適しているのだと改めて感じた。

絵画の持つ強さをうらやましくも思う。

 

だからこそ、立体表現には物体としてのリアルでありながら、感情としての軽さを表現できるのだとアンソニーカロの作品を見て思う。

 

 

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