道産子:バクの夢生活

炭焼き工程とノウハウ(1)

私達の里山整備も、この11月で丸3年が経ちます。
炭窯作りとブッシュの切り開きから始まった活動も、皆の熱意と努力で何とか継続できて、少しは明るい林が増えてきたと思います。

炭焼きは経験と勘に頼るところが多いのですが、このページに少しずつ知恵を貯めてゆきたいと思います。
以下に、「炭焼き」の工程とノウハウを纏めて記録してゆきます。


工程①(1日目)窯入れ 

「窯出し」と「窯入れ」は基本的には同一日に行い、窯が空になる期間を少なくして湿気を防ぎます。「窯出し」後、窯床を平に整理して補充すべきところは修理してから、「窯入れ」を行います。

人員は、窯の中で当初3名、半ばは2名、最終段階は1名で作業します。
窯の外で薪を準備する人員は3名くらいが適当です。

65cmのクヌギ・コナラの薪を、根も部分を上にして立て積みしてゆきます。
これは、窯の下側にできる「ねもい」(炭にならない木質部分)を少なくする工夫です。
この薪の上部には、「さし木」として枝部分の「そだ木」を横置きして窯に空間が出来ないように敷き詰めます。

窯の7割肩敷き詰めると、それ以降は燃え切ってしまう部分なので、雑木を敷き詰めて「窯入れ」は完成となります。
詰められた薪の総重量は、2トンにもなります。


綺麗になった窯床


敷き詰められる薪

ノウハウ   
  (1)窯出し・窯入れは基本的には同一日に行う
  (2)薪は根の部分を上にして積む 

工程②(1~4日目)あぶり

「窯入れ」が終了すると、窯の中を乾燥させる「あぶり」作業に入ります。
窯の入口の窯中と隔てるトタン板の前で、火を起します。
この時焚く木材は「横置き」して、炎が窯の中まで行かないようにします。
窯の後部の煙突は、「あぶり」の前に立てておきます。

この4日間は、火を絶やさないように一日一回燃料を補充しなければなりません。
「あぶり」の完成は、煙の色と窯の温度で判断します。
窯の温度袴を手で触れて判断しますが、感触は文章では中々お伝えできません。

 
縦置きにした燃料          窯口を塞いだ状態

ノウハウ 
   (1)「あぶり」の前に煙突は立てておく   
   (2)「あぶり」の燃料は縦置きにする
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