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吉田鋼太郎さんの『シラノ・ド・ベルジュラック』

コロナ前の舞台。2018年5月、日生劇場。鈴木裕美さん演出。
 
NHKのプレミアムステージ、アンコール放送にて拝見。
 
『シラノ…』はかな~り前に、島田正吾さんの一人芝居「白野弁十郎」を映像で観た。
 
なので、これほどたくさんの人たちが登場してくる舞台と思っていなかった。
(でも、「シラノ・ド・ベルジュラック」という戯曲は昔からあるわけで……仲代達矢さんも主演されたことがあるようで……勉強不足でお恥ずかしい限り)
 
 
演出の鈴木裕美さんはこの脚本に思い入れがあるわけではなく、
吉田剛太郎さんを第一に考えたという。
 
そのとおりの舞台で、もうそのパワーとエネルギーとうまさと人間性やなんやかや、すべての「吉田剛太郎」さんに魅了された。
 
台詞一言も言いよどむことなく……一音も、ですよ……聞き取れぬ言葉なぞひとつもない。その見事さ!
 
もちろん共演の方々もよかったのですが。
(黒木瞳さんのなんと若くて可憐な美しさよ!)
 
いや、でもこれは吉田剛太郎さんありきの一人芝居と言っても過言ではなさそう。
 
んが、しかし、それを支えるアンサンブルの方々が、レミゼラブルか劇団新感線かと見まごうぐらいのチームワークとフットワークのよさで、そちらにもいたく感動した。
 
 
そしてこの翻訳の力がまたすばらしいと思う。
台詞回しと詩の部分、韻を踏んだ響きの美しさ、時に文語調、時に現代詩風に……その懐は奥深く多彩。
 
もしかしたら上演台本のマキノノゾミさん、鈴木哲也さんのアレンジもあるのかもしれないけれど。
 
実際、生で観ていたらもっともっと心打たれただろうな。。。






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