おぼえがき

50代の日記。子供のことや自分のこと。書くことで考えをまとめたい。

成績から見えたこと

2020-09-03 08:59:45 | 日記

吾子の前期の成績は平均以下だった。 A以上が3つしかない。Cが3つ。オンライン授業は真面目に受けていた。今まで子供の成績で頭を悩ますことは皆無だった。試験はほとんどレポートだったので、むしろ好成績をおさめるかと思っていた。

思い当たることがある。前期授業が終わる日は年間予定を見ていたから知っていた。が、試験期間(レポート提出期間)がその後にくるとは知らなかった。夫の休暇が前倒しになってしまい、実家への帰省の足の予約も何とか取り直したのだがちょうど帰省の前半が試験期間と重なった。と、いうことを吾子から伝えられてはいたが、本人は大丈夫だというので(何とかする、だったかもしれない)そのまま、フェリーという悠長な旅で帰省した。WiFiもレンタルしたし、フェリーでも実家でもレポートをやるつもりだったようだが、結局身が入らない様子だった。しかも実家は避暑地でクーラーがないのに、前代未聞の高音の夏になり、日当たりの良い吾子の部屋はサウナのよう。

もちろん、本人がレポート優先にして帰省は後からにするとか、暑くない部屋に移るとか、すればよかったのだ。自分も実家に車で帰ると、老いた母が外出好きなのもあってサービスであちこちで歩きがちになってしまう。普段一人暮らしだった母優先にしてしまう。老いた母はコロナで外出が減り足腰も弱ってしまった。気持ちも落ち込んでいたので、気晴らしに出かける、栄養をつけるため食材の買い出し、外食に連れ出す。いや、言い訳にすぎない。

とにかく、吾子の大事な試験期間に、気を削ぐような状態にしてしまったのだ。彼女は親に合わせることを優先してしまった。なぜそうなったのか。ここ数年我が家はゴタゴタ続きでようやく落ち着いてきたところ。もともと仲が良かった家族が剣呑な雰囲気になってしまった。夫は吾子が高3になった時会社を辞めてきて1年ぶらぶらして失業手当で生活した。挙げ句の果て、経験を活かさず、思いつきで新規の仕事に飛び込み、体はボロボロ収入も激減、大学の授業料は貯めておいたものでまかなえてはいるが、生活費も足りない状態だ。私は副業を始め、本業もスランプで、吾子には随分心配をかけたのだと思う。

そんな状況で、大学受験も身が入らず、今までの貯金でそれなりの大学には合格できたけれど、サークルもすぐ辞めたし、友達もろくに作っていない。それでも少しずつ状況好転、夫も仕事に慣れてきて、今年の夏は家族揃って帰省できることとなった。だから、吾子が家族の都合に合わせてしまったのだと思う。気の強い子だったけれど、学校生活も高2、高3と辛く鬱となり、夫の転職騒動も重なり家の中は荒れてしまっていた。だから今年の帰省をみんなで揃って、と彼女も思ったのだろう。でも子供に心配をかけて自分を犠牲にさせるって親としてやっちゃいけないこと。

吾子がいまだに世界に一歩踏み出せないのは、土台となる家庭がぐらついているからだ。きっと。だから自分は副業と本業と家事と、遠方の母の心配と色々抱えているけれど、吾子に心配をかけないように明るくして不満や愚痴を言わないようにしなければ。クソ夫にも目をつぶって自分が我慢するしかないのだろう。吾子が独立する日まで。もう親の心配はしなくて良いよ。甘えていると思っていたけれど、心配をかけて彼女を縛っていたのは私の方なのではあるまいか。

日々忙しすぎると、考える暇がなくなって表面的な捉え方しかできなくなる。貧すれば鈍する。無自覚にその場その場の思いつきで日々を過ごすのではなく、時間と余裕を作るためにも、もっと効率良く家事をすませ、嫌なことは特に後回しにしないようにしなければ。心の整理整頓をする時間を持たなければならない。