目をそらさない

いまＮＨＫのニュースを見ていたら、作家の高村薫さんのインタビューがありました。
 
論理的に緻密で、でも、論理を超えた人間の感情を表現している高村さんの作品はいくつか読んでいるので、家事の手を止めてインタビューを聞きました。
 
 
思わず、記事を書きたくなるくらい揺さぶられた言葉、【原発が技術的な問題よりも、イデオロギーを含まれた形で反対運動が起こってしまったことが不幸の始まりだった】というような言葉（すみません、言葉そのものではありません）
 
イデオロギーという言葉、何となくわかっているつもりでも、ワタクシ、しゃれにならないくらい横文字に弱いので、いまさらながら、意味を調べて見ると政治的な意味を多く含む【観念】
 
インタビューの中で
「想定外というが、そもそも想定が恣意的に決められたものだったのではないのか。」
「想定できなかったというが起きてしまった今回のことを、どう受け止めるのか。」
「被害に遭った方々がいることをなかったことにしてしまうことにして逃げてしまうのか」
と、次々に胸を衝く言葉が続きました。
※あくまで、私が感じた内容ですのであしからず。
 
被爆国の日本は、原子力に対するアレルギーがあることから、原発＝悪の構図があったと思います。
 
しかし、原発があっての今の状態、そして、反対している人たちも、原発から供給される電気を拒否することは出来なかったと思います。
 
でも、やはり【純粋に技術的な観点から】考え直さなければいけない時なのだろう、ということを高村さんは語っていて、私も強く共感しました。
 
「日本という地震が起こる国に原発というものは無理ではないか」
ものすごく納得する言葉でした。
今後、原発を容認していくのか、新しいエネルギーを考えていくのか、それは【私たちの選択】である、という言葉を重く受け止めました。
 
根本的な部分で、便利の追求はやめなきゃいけない・・・そのために、どうやって声をあげていけばいいのか・・・深く深く考えていきたいと思います。
 
 
 
 
※イッセー君は、渋滞に巻き込まれずに無事いわき市に到着しました。
いわき湯本高校で獅子舞の三線を弾いたというメールが届きました。
応援コメントくださった皆さん、ありがとうございます！