会話の中で「もうすぐ11日だから・・・」と話したら「なんだっけ？」なんていう反応もあり、時間が流れていること、人々の記憶が薄れつつあることを非常に強く感じます。
３．１１が近付くにつれ、テレビや新聞などで当時の映像や写真を紹介される機会も増えました。
そのとき、自分が目をそらそうとしていることに気づきました。
見たくない、忘れたい、辛い、安全だった自分がいたたまれない、悲しい・・・どう表現すればいいのか説明できない、いろいろな感情が押し寄せてくるのです。
現実としてあるものに対して、自分の無力を圧倒的に思い知らされるからかもしれません。
自分は復興のために何をしてきたのか、自己満足でしかないんじゃないか・・・
そんな思いにとらわれていた時、一枚のハガキが届きました。
お味噌や醤油、塩麹を取り寄せている【若松味噌醤油店】さんからでした。
そうだ、ほんの少しでも私の力は役に立てているじゃないか、と目が覚めるような思いでした。
そして、震災をなかったこととして目をそらしてはいけない、という強い思いも同時にこみ上げてきました。
週末、いわき市に琉球獅子舞の演舞に出かけていたイッセー君とぼっちゃんがお土産に買ってきてくれたものは、オリーブの木。
震災前に放置された田畑を活用するために立ち上がったプロジェクトが再び活動を開始しているようです。
２日間市内５箇所を回っていたイッセー君たちの獅子舞や三線が、亡くなった方たちや被災した方たちの慰めと励ましになっていれば、と思います。
私たち家族が出来ることは、ほんのわずかですが、これからも出来る支援を続けていこう。
現実から目をそらさず、復興のためにひとりひとりが自分が出来ることを考えていく・・・
それが今一番必要なことだと思います。
頑張ろう、みんなが自分のこととして考えて、出来る限りのことをやっていきましょう！
