日日是好日

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

答辞

2019-03-07 12:33:19 | 文章

2011.3.11 東日本大震災  

本日は 未曾有の大震災の傷も癒えない最中 私たちのために卒業式を挙行していただきありがとうございます

 

ちょうど 十日前の三月十二日。春を思わせる暖かな日でした

 

私たちは そのキラキラ光る日差しの中を 希望に胸を膨らませ 通いなれたこの学舎を五十七名揃って巣立つはずでした。

 

前日の十一日

 

一足早く渡された 思い出たくさん詰まったアルバムを開き 十数時間後の卒業式に思いを馳せた友もいたことでしょう。

 

「東日本大震災」と名づけられる天変地異が起こるとも知らずに・・・

 

階上中学校といえば「防災教育」といわれ 内外から高く評価され 十分な訓練もしていた私たちでした

 

しかし 自然の猛威の前には 人間の力はあまりにも無力で 私たちから大切なものを 容赦なく奪っていきました

 

天が与えた試練というには むごすぎるものでした

 

つらくて 悔しくてたまりません

 

時計の針は 十四時四十六分を指したままです

 

でも 時は確実に流れています。

 

生かされた者として顔を上げ 常に思いやりの心を持ち 強く 正しく たくましく生きていかなければなりません

 

命の重さを知るには 大きすぎる代償でした

 

しかし 苦境にあっても 天を恨まず 運命に耐え 助け合って生きていくことが これからの 私たちの使命です

 

私たちは今 それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します

 

どこにいても、何をしていようともこの地で 仲間と共有した時を忘れず 宝物として生きていきます

 

後輩の皆さん 階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が いかに貴重なものかを考え いとおしんで過してください

 

先生方 親身のご指導 ありがとうざいございました

 

先生方が いかに私たちを思ってくださっていたか 今になってよく分かります

 

地域の皆さん これまで様々なご支援をいただき ありがとうございました

 

これからもよろしくお願いいたします

 

お父さん、お母さん 家族の皆さん これから私たちが歩んでいく姿を見守っていてください

 

必ず よき社会人になります

 

私は この階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います

 

最後に 本当に 本当に ありがとうございました

 

 

 

 平成二十三年三月二十二日

 

 第六十四回卒業生代表 梶原 祐太 

 

 (みやぎ学校安全基本方針 一より引用)

 

 

 

卒業シーズンが近づくと読み返さずにはいられない答辞

 

 

 

「生かされた者として顔を上げ 常に思いやりの心を持ち 強く 正しく たくましく生きていかなければなりません」

 

「苦境にあっても 天を恨まず 運命に耐え 助け合って生きていくことが これからの 私たちの使命です」

 

 あんなつらい経験をした中学生に自分の周りでしか生きていない50の気楽なおばさんが大事な事を教えてもらいにかえる文章

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


タフに タフに やさしく やさしく

2019-02-25 20:26:04 | 文章

2000年8月29日  「三宅島の子供たちへ」   阿久悠

 


 

家を離れ 学校を離れた

 

三宅島の少年たちよ 少女たちよ

 

新しい環境の中で

 

どうか タフに過してほしい

 

野太く 楽天的に 

 

明るさと強さを探してほしい

 

淋しいのはあたりまえ 

 

不便も当然のこと

 

緊張も体を縛ってくるだろうが 

 

そもそも相手が地球なのだから

 

地球的タフさを示してほしい

 

地球を相手のたたかいには

 

人の心の結束が何よりだと

 

この機会に真先に覚えてほしい

 

泣きたい一年生がいたら

 

二年生が親になろう

 

馴染めない三年生がいたら

 

四年生が寄り添う

 

一人でどうにもならないことがあったら

 

大勢で考えよう

 

そして 少し落ち着いてきたら

 

人間は一人ではない

 

一人では生きられないし

 

一人だけ幸福でもつまらないし

 

助けて貰ったり 役にたったり

 

そういうことの繋がりだと

 

学習することにしよう

 

この夏 日本でいちばん気の毒な

 

家を離れ 学校を離れた

 

三宅島の少年少女たちが 

 

何年かあとになって

 

いちばん貴重な体験をした

 

選ばれた子供になれるように

 

タフに タフに やさしく やさしく 

 

集団の生活をものにしよう

 

人を語ること 人を理解すること

 

人を愛することを知る

 

最高の子供になる機会にしよう

 

 

 

 

 

時たま私がかえっていく詩。読んでは勇気をもらう詩。


日日是好日

2019-02-22 20:50:06 | 文章

 

やっと、我がブログタイトルそのもの、日日是好日を見に行ってきた。

少し恐れおおいブログタイトルだと、、、恐縮してますが、かなり気にいっている。

 

「物事にはすぐに分かるものと、長い時間をかけないと分からないものがある」 ナレーションから

「はじめに形を作っておいて、その入れ物に後から心を入れる」

「人に教えてみなさい。教えることで教わることも多いから。」

以上 映画から


 

「おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」

樹木希林さんより


2019-02-22 20:47:18 | 文章

誰の小説だったか覚えていない。ただ読む度に、こんなふざけたようなおばさんでも、心がもってかれる。キュンと胸が痛いような感覚を覚える。

 

 

 

縁があるのかもしれません。

 

想えば想われる。

 

想われれば想わずにはいられない。

 

どちらかが一方的に切ることはできません。

 

それは幸せとか不幸せとかそうした基準では測れず、ともかく在る 成り立つ それが縁です。

 

切れないものなら抱きとめるしかありません。

 

 

 

 


裁きは神の領域

2019-02-22 20:45:23 | 文章

目を閉じて、じっと我慢。怒ったら、怒鳴ったら、終わり。

 

それは祈りに近い。

 

憎むは人の業にあらず、裁きは神の領域。

 

-そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった

 

  2010年9月7日 後藤健二 Twitterより 

 

 

 

ご冥福をお祈りしますとただサラリと言って読んで終わらせる事のできる文章ではなくて。

 

自分の器の小ささを反省したり、もっと重いものが私の心に読むたびに突き刺さったり。

 

そして、涙が出るような感覚がその度私を襲う。