記録記事 イネちゃん 特発性前庭疾患 その４

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１０月１５日記　（特発性前庭疾患発症から１０日以上経過）

 

特発性前庭疾患を発症して、１０日以上経過しました。

残念ながら、イネちゃんの様子は、回復に向かっているとは言い難いです。通常、前庭疾患は入院しなくてはならないような重症例でも、１週間もあれば回復に向かうそうで、そうでない場合、別の病変を疑うべきとされているようです。

前回の記事、９日の時点では、少しずつ回復に向かっているかのような感じでした。顔つきがしっかりしてきて、眼振も治まっていましたから。

でも、その後、進展がないどころか、また少し悪化してしまったようにさえ感じています。

まずは、元気だったころ、前庭疾患を発症する前のイネちゃんの動画です。９月１６日撮影です。

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玄関の段差も難なく上がれるほど、足はしっかりしていました。

 

そして、一時的に良くなったかのように思えた、１０月１０日の動画です。

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この時は顔つきがしっかしりしていて、あまりグラグラした感じもありません。もうちょっとで、前に進めそうな感じがしていました。

 

そして、現在、１４日の動画です。

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捻転斜頸がひどくなっている感じがして、まっすぐ歩くどころか、前に進むことが全くできず、後にどんどん下がってしまいます。自力で立ち上がれるほど脚力はあるのに、なぜか前に進むことができません。老犬は普通、後退が苦手ですから、後ろに下がることができなくなるのですけど。イネちゃん、かなりの早さで、バックしていきます。

後に下がらない時は、後ろ足を軸にして、時計の針のようにグルグル回転します。前庭疾患の症状に、認知症と同じようにグルグル回るという行動があるのですが、イネちゃんの場合、後ろ足はあまり動かず、前足だけでコンパスのように回転しています。

体を支えたり、後ろ足がうまく動かないのかもと、お尻を持ち上げてあげても、前に進みません。かえって反発して、前足を突っ張ってしまうのです。介護ハーネスで少し持ち上げると、余計に嫌がって進みませんし・・・。

反対に、後方にだったら、どれだけでもバックします。壁などにあたって、これ以上バックできなくなると、ヒンヒンないてパニックになります。顔つきはしっかりしていて、アイコンタクトはできます。つまり、認知症とは違うようなのです。

もしかすると、問題は後ろ足にある？・・・。前足と後ろ足の動きが連携できない？？もしかしたら、どこかの神経がプッツンしちゃってるのかも？？。

 

寝ている間は良いのですが、目が覚めるとヒンヒンパニックになるので、起こしてあげて、とりあえず気が済むまで、後退でも回転でも、動かせてあげています。とにかく、脚力が衰えないように・・・です。

でも、その間ずっと、ついていてあげなくてはならない（何度もひっくり返るので）ため、かなりの時間、イネちゃんにかかりきりになってしまいました。深夜も何度か・・・です。

なんとか回復に向かってくれることを祈りつつ、もしこのままだったらと、不安にもなります。何時間も歩き回れるほど、お達者だったのにと、とても残念でなりません。

 

フードはやむなく強制給餌ですが、まさに命がけ（大げさですが）です。やり損ねると本気で噛んできますから、タイミングよくやらなくては・・・です。ウンチはとても良いウンチが出ています。つまり、お腹は全く問題なし！！です。尿も変な色、においはありません。

そんな中、昨日、フィリップが食べ残したレトルトリゾットを、試しにイネちゃんの口元に出してみたら、がっついてくれました。姿勢を安定させられないので、沢山は食べられませんでしたけど。すぐに飽きちゃうかもしれないけど、これならしばらくは食べてくれるかな？

とにかく、回復すると信じて、脚力が落ちてしまわないよう、グルグルでもバックでも、頑張ってもらうしかないです。

 

でもね、たま～に、３歩くらい、前に進むことがあります。その後、５歩くらい戻っちゃいますが。

「３歩進んで、５歩下がる～～♪」な、イネちゃんです。

ソファにお尻をくっつけて、ちょっと休憩？？

　

 

深夜、「後方グルグルトレーニング」に励むイネちゃん（笑）。

　

疲れてしりもち。

　 

お顔はしっかりしているのです。こう見えても、ぼけていないよ～～！！

　

 

ぼけてないってば！！

　

 

右下に捻転斜頸しているので、回転は必ず右、時計回り。

寝る時も右下でないと寝られません。

なんで前に進めないのかなぁ？？

母ヴィーが前庭疾患になった時は、眼振がおさまったらすぐ、フラフラしながらも前に歩き始めたんだけど。ネットでいろいろ検索してみても、イネちゃんみたいなケースは皆無。

ほんと、イネちゃん、どこまで不思議ちゃんなんだか・・・(^^;)

 

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