広島県立美術館”スキタイ黄金美術の煌き”ウクライナの至宝展
11月9日、かねてから行きたかったウクライナの至宝展を見に行った
少々風が吹いてやっと秋が来てくれたかなという天候・・・隣の縮景園の木々も少し紅葉している。
ウクライナ独立20周年記念事業の一環で行われたもので、目玉は紀元前7~3世紀に、この地に栄えていた騎馬民族スキタイの黄金美術 同時代、地中海沿岸ではギリシャ・ローマ、オリエントではペルシア、中国では春秋から戦国、日本では縄文から弥生時代である。
スキタイ時代の遺跡は黒海北岸から出土したもので、現在のウクライナ 遊牧民の物心両面の価値基準の中で、黄金は特別な意味を持っていたらしい。特に重要視したのは首飾りと胸飾り・・社会的・宗教的・経済的な差別化の象徴ともなっていたそうです。スキタイ古墳の上の石人・・黄金の動物文様・グリフィン(ライオンと鷲を合体させた空想上の動物文様)緻密で豪華・・この大量の黄金の装飾品を身に着けて生活するなんて驚き
こののち、サルマタイ・ギリシア系古代国家・フン時代・スラヴ系民族と変遷していく。この時代の美術品も、もちろん立派で一見の価値あり
美術館所蔵作品も見て回り、館内のレストランで遅めの特別ランチを食してのんびりゆったりした時間を過ごしました。
写真撮影禁止で、最初の2展だけ撮影カタログ購入・禁無断転載だけど少しだけ使用させてもらいました。
昔の宝物が現在に存在していること自体が、神秘です