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【本人直撃】ヴィジュアル系が大好きなV系バンド『amber gris』の挑戦

2012年12月17日 | 日記

【本人直撃】ヴィジュアル系が大好きなV系バンド『amber gris』の挑戦

12月5日に発売された3枚目のマキシシングル『bright or blind』も好調なヴィジュアル系バンドamber gris(アンバーグリス)
独自の世界観をもつ楽曲や活動スタイルで、ヴィジュアル系シーンの中でも異彩を放っているバンド。
「“ヴィジュアル系”が大好き」と公言する彼らに直撃インタビュー!

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――amber grisは昔のヴィジュアル系が持っていた「世界観」や「物語性」みたいなものを大事にしているバンドなのではないでしょうか。
それ故に今現在異端な存在になっているように思います。


手鞠:amber grisはひとことで言うと、“ヴィジュアル系”が大好きな人達の集団ですね。
“ヴィジュアル系”のことを好きで、このシーンでずっと活動してきた上で培ってきたものを、今、自分たちが信じている“ヴィジュアル系”ってものを、作品として展開しているバンドです。


その中で音楽的、表現的な部分は自由でありたいと考えていて、音楽を遊ぶことを忘れずに、なおかつ、自分たちが信じてきた“ヴィジュアル系”というものをあらためて考える……そんな姿勢でやっています。


しかし、「個性的だよね」「物語チックだよね」とか良く言われるんですけど、別にそうしようと思ってやってるわけではないんです。
自然体で音楽をはじめたものがこういう形になっていて。
バンドをやってる以上はそれぞれが自分たちが追求している音楽をやっていたら、その時点で個性が生まれるじゃないですか。
我々みたいなバンドであっても、明るくハッピーなものを提示しているバンドであっても。
「(バンドの)個性がない」っていう方がおかしいというか。
その中でのひとつのあり方を提示し続けられる存在でありたいなというのが、amber grisの活動する上の理念であったりロジックであったりします。


――「ヴィジュアル系が大好きな人達が集まった」とおっしゃっていましたが、今のヴィジュアル系シーンに対してなにか思うことや感じることはありますか?

手鞠:(ヴィジュアル系が好きということは)声を大にして言いたいです!

ラミ:いろんなバンドさんがいて面白いと思いますけどね。


手鞠:僕たちは90年代のヴィジュアル系ブームの時に思春期を過ごした世代なんです。
あのブームでいろんなバンドがメジャーデビューしてシーンがすごく盛り上がっていたじゃないですか。
それが落ち着いた2000年前後に今度はインディーズの中で様々なバンドが個性を発揮していた。
そういう時期を見てきたので、その時に比べるとやっぱり今は「新しいバンドが生まれるドキドキ感」っていうのは少ないかなと思いますね。


――amber grisはその現状を打破したいと。


手鞠:「バンドひとつの力なんてたかが知れている」って言われるとそうなんですが、それでも自分たち5人が一生懸命信じている表現や音楽を真摯に貫いて行けば、結果的になにかしら変わるんじゃないかなと、一生懸命やってるんですけど

――この10年くらいのヴィジュアル系バンドの音楽性って、デスボイスを多用したメタルコア系、ラウド系と呼べるようなものだったり、打ち込みとバンドサウンドを同期させたミクスチャー寄りの音楽が主流だったと思うんですね。
amber grisの音楽はどれにもくくれないじゃないですか。
他のバンドと差別化を図るために意図的にやっているんでしょうか。


手鞠:それが、そうでもないんですよね(笑)。
今はそういうバンドばっかりだから、あえて奇をてらおうというわけでもなく。
同期が流行ってるからあえていれない、とかでもなく。
ただ、同期に頼らずに表現できることもまだまだできるよなっていう部分もあって、そっちの方が面白いんじゃないか、それで楽しんでみようかという気持ちの方が強いです。


kaname:そうだね。
単純に自分たちの音には必要ないなって。
5人で合わせた時の感動や楽しさから「僕らの音はコレだね」って決定づけられたっていうか。
5人が必要だと思ったらそういうものを取り入れていくと思いますし。


ラミ:特別に縛りはないですよね。


――ヴィジュアル系バンドの多くはバンドの規模がある程度大きくなると、流通はインディーズでも事務所に入っているケースが多い様に思います。
amber grisは完全自主というか特定の事務所に所属せず、ライブのブッキングや今回のような取材の応対まで全て自分たちでなさってまいすよね。
例えば今回のワンマンツアーのファイナルは恵比寿リキッドルーム(最大キャパ1000人)で、そのくらいの規模になっても全部自分たちでやりたいっていうのはなにか理由があるんでしょうか?

kaname:パソコンやツールが普及してない時代は事務所に入ってないと中々CDが出せなかったりしたと思うんですけど、今はホントに手軽にできちゃうじゃないですか。
ただ、「それ故に」という部分も多々ありますけど。
例えば、すごくカッコいいポスターを作っているのにライブを見たら……っていう時や、作品を作ることに対して気持ちが薄くなっている様に感じることもあります。


ラミ:いろいろ活動してきて、いろいろなところの事情がわかるわけじゃないですか。
自分たちと同じ気持ちでやってくれる事務所があれば、それは願ったりかなったりですけど。


殊:逆に自主でここまで来てしまったので、「(事務所には)入らないんだろうなあ」と周囲に受け取られてるんじゃないんでしょうかね。


手鞠:「このバンドには何か確固たる信念があって自主でやっているんだろうなあ」的な。
しかし我々からしてみれば必要とあればいくし、必要じゃなかったらいかないってだけのことです。


ラミ:それに事務所同士の関係で出られないイベントがあったりとか、そういうケースもあるので、そういうのは嫌だよねって。


手鞠:やっぱりどんな事務所やレーベルにいても良いバンドは良いし、一緒にやりたいと思ったら別け隔てなくいきたいので。
お互いのバンドの良い部分を伸ばすきっかけになれたら、それでシーンが良くなることに繋がればと思っています。


kaname:それを信じてamber grisも4年目に突入したわけですけど。


――おっしゃるように4年目に突入し、12月5日には3枚目のマキシシングル『bright or blind』が発売されましたが、こちらのシングルの表題曲は、これまでのamber grisの楽曲に比べてキャッチーになっているように感じます。


kaname:聴めて聞く方にもamber grisを聴いてもらえるような、「聴きやすく」って言葉はあんまり好きじゃないですけど「入りやすく」っていうのは1番のテーマですね。
もちろんamber grisのコアな部分は無くしたくないですし、これからも守り続けていきたいなと思うんですけど。
入り口をもっと広げたいというのが単純にあって。
もう少しウチの良さというのをわかりやすく提示してもいいんじゃないかなって。


ラミ:と、言いつつ歌詞はね。
ちょっと苦しい感じの歌詞だよね。


手鞠:それは僕が書いてる限りはそうなるよ(笑)。


kaname:それはそれでいいんだよ。
もちろん色々曲を作るにあたっての思い入れも色々あるんですけど、それを喋っちゃうと歌詞的な部分とぶつかっちゃうんで、表立って言えるようなテーマの話はそのくらいですね。


――2曲目『グリニッジの針の上で』はウェインさん作曲ですね。


wayne:さっきも同期の話が出ましたけど、今は誰もがインダストリアルというか、バンドサウンド+同期というものにすごく慣れてると思うんです。
それが当たり前で元から圧縮された音楽を聞き慣れているから、音量や音圧の差を多分もう感じられないと思うんですよね。
じゃあ同期が入ってないバンドだからこそできることって何なんだと考えたら、必要最小限の音で聴かせられるってことが大前提だなって。
アルペジオとドラム、ドラムと歌……パートをなるべく散らばせるように、このAメロは弾かないで静かなところは静かにしているというか、(同期で)「静かな音」を入れるんじゃなく弾かないっていうことで表現して、サビもフレーズで盛り上げるのではなくって、参加してる人数が増えることで盛り上がるという雰囲気を出したかったんです。


ラミ:リズムもそんなに変わらないんですけど、今wayneくんが言ったみたいに、ここのパートはキックも入ってて、スネアが入ってるパートもあって。
でもスネアしか無いけどスネアだけは同じことをしてるっていうとこもあって。
そういうところにつながっているのかなと思いました。


――そして2013年2月27日には2枚目のフルアルバム『AROUND CHILDREN』の発売が決定しています。
こちらはまだ製作中なのですか?

殊:レコーディングが今丁度半分くらい、折り返しの状態ですね。


kaname:単純に4年目をむかえて、更に遊んでるなっていう感じです。
作曲の作業は5人ともすごく苦しかったし、曲を詰めていく作業はどうしても産みの苦しみはあるんですけど、その中でも「ここをこうしてみよう」とか「実はこういう遊びがあるんだよね」みたいな。
僕達のことを知ってる人はニヤリとするし、知らなかった人はamber grisのこれまでやってきたことを改めて確認したくなるというか。
そんなふうに注目させるような作品ができるんだろうなっていう感じですかね。


――そしてそのアルバムを引っさげての全国ツアー、そしてそのファイナル公演が4月29日(月・祝)に恵比寿リキッドルーム『creative believer』になるんですね。
全国ワンマンツアーも、リキッドルームのような1000人規模のキャパのワンマンも初めてですよね。
なにか勝算があってのことなんでしょうか。


kaname:まあ大丈夫か大丈夫じゃないかを、どのラインではかるかという話ですよね。
どこ行っても(お客さんで)パンパンじゃなかったらヤバいっていうのであれば、やばいです(笑)。


手鞠:我々が全国のライブハウスに来てくれたお客さんを満足させられる状況まで達したからという意味でワンマンに踏み切っていいんじゃないかなっていう5人の意志の現れだと思うんで。


殊:うちのバンドは曲作りやレコーディング期間に入っちゃうと、そこに集中したいのもあってライブも減らすしツアーに出られなくなっちゃうんですよ。
特に今年は仙台や福岡でライブをしていないので、会いに行けなかった分をワンマンでという気持ちです。


ラミ:それに会場が広いからこそできることってありますからね。


kaname:ワンマンツアーを経た心境の変化とかもあるだろうし。
曲も育っていくだろうし。
(手鞠さんに向かって)またいろいろやるんでしょう?

手鞠:いろいろやりますよ? 演出面とかね? たいへんだ~。
やべえ~(笑)。


kaname:「やべえ」って言いながらすごい楽しそうですよね。


手鞠:だって楽しいもんねえ(笑)。


kaname:まあもうコレしかねえからな(笑)。


ラミ:勝ち負けの問題じゃないですからね。
負けに行くつもりはもちろん無いですけど。


――最後に一言お願いします。


ラミ:初めましての人も多いとは思うんですけど、このインタビューを読んでいる人は、きっと音楽が好きな人たちだと思うんで、「こういうバンドもいるんだなあ」って思ってもらえればいいかなと思います。


殊:今回のシングルも次回のアルバムも、日々成長じゃないですけど僕らからすると現段階での最高傑作になります。
そして今までとは違ったamber grisの新しい側面だと思います。
もしこの作品を気に入っていただけたら、ぜひ以前のアルバムやミニアルバムも聴いてみて下さい。
作品ごとにまた違う角度から見たamber grisが楽しめると思います。


手鞠:amber gris好きな人は一生懸命amber grisをこれからも応援してくれたら嬉しいです。
他にもamber grisがきっかけのひとつとして「こういうのも有りなんだな」って思ってくれた人は、これからもっとヴィジュアル系のことが好きになると思うんですよ。
幅広く楽しめるというか。
そういう風に思ってもらえるだけで、僕たちが一生懸命やってきたことの価値がある。
ほんとにそれぞれの感性で、誰かに左右されるんじゃなく自分の感性で、ヴィジュアル系や音楽を楽しめるようになってくれたら。
僕たちも少しでもそういう人たちの感性の成長を担えるような存在なれたらいいなと思っています。


wayne:よく、色々なところで言われるんですけど、雑誌の記事やバンドのアンケートでもみんなちょっと懐古主義すぎるっていうか「昔はよかった」みたいな発言がよくあるなと思うんです。
確かに僕も少しはそんな気はしてるんですけど、なんだかそれって「今」活動してる俺達自身も否定することになるから、なるべく言いたくないなあって。
昔のヴィジュアル系っていうか、音楽っていうか……そもそも今「音楽」って流行ってないんで、どうやっても流行ってるものに才能ある人って行きがちだから、切磋琢磨も少なくなるし、悪循環というかよくない環境になっていく気がするんです。
なんだろう、単純にもっとさっき手鞠くんが言ったみたいに、お客さんの感性を育てるっていうか、それにはまず、皆が俺らの音楽を聞いてることがカッコいいということにならなきゃいけないんですよ。


kaname:この記事を見て、amber grisというバンドを初めて知った方に一つアドバイスがあるんですけど、これはkanameの個人的な見解ですけどウチの音楽はボーッとしながら聞ける音楽ではありません。
何か、ものすごく何かに感動した時、すごく、悲しくなってしまった時、少し起伏の激しい時に、もし良かったら触れてみてください。
多分、何か僕らがあなたに与えてあげる事があるんじゃないかなと思います。





■amber gris公式サイト [ http://www.amber-gris.com/ ]

■New single 『bright or blind』

2nd full album 『AROUND CHILDREN』
2013年2月27日発売
初回版  通常版


amber gris oneman tour 『creative believer』
★チケットの購入はコチラ! [ http://artist.pia.jp/pia/artists.do?artistsCd=9A070055&afid=681 ]

2/23(土) 池袋EDGE
3/02(土) 江坂MUSE
3/09(土) 名古屋ell.fits all
3/16(土) 浜松FORCE
3/20(水・祝) 福井響のホール
3/23(土) 博多Drum SON
3/30(土) 浦和Narciss
4/06(土) 札幌KRAPS HALL
4/13(土) 新潟GOLDENPIGS BLACKSTAGE
4/20(土) 仙台HOOK
4/29(月・祝) 恵比寿リキッドルーム

全公演
OPEN 18:00 / START 18:30
※福井公演のみOPEN 17:00 / START 17:30
前売3,500円、当日4,000円

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『HOMELAND』『ゲーム・チェンジ』...栄冠に輝くのは!? 第70回ゴールデン・グ

2012年12月17日 | 日記

『HOMELAND』『ゲーム・チェンジ』...栄冠に輝くのは!? 第70回ゴールデン・グローブ賞授賞式』

映画、TV作品の両方を讃えるアワードの中で唯一TV中継される授賞式が『ゴールデン・グローブ賞』である。
世界が注目するこのアワードも今年で70回目を迎え、来年1月13日(日)にロサンゼルスのザ・ビバリー・ヒルトンにて授賞式が開催されることとなった。


会場に集まるのは映画、TVで活躍中のドレスアップしたスターたち。
彼らが一堂に会し、食事を楽しみながら和やかに進む授賞式は見どころ満点。
賞レースの結果もさることながら、集まったスターの素顔も楽しめることから、別名"パーティ・オブ・ザ・イヤー"と称されている。


今回のノミネートは、映画ドラマ部門では『リンカーン』が作品賞や監督賞など7部門でノミネートされ、コメディ・ミュージカル部門では『レ・ミゼラブル』が作品賞、主演男優賞、助演女優賞など4部門でノミネート。
また、海外ドラマファンにとって気になるTVドラマ部門では、昨年同様強さを発揮する『HOMELAND』の背後から新作『The Newsroom』が追いかけている点、さらにTV映画『ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女』が作品賞始め5部門でノミネートされている点など、どの部門についても結果が気になるところだ。


このゴールデン・グローブ賞授賞式の模様は、今年もAXNにて1月20日20:00からノーカット字幕版で放送される。
アカデミー賞の前哨戦としても世界中が注目している受賞結果を、「次はどの作品が日本に上陸するだろう?」などと、思いをはせつつ楽しんでいただきたい。
(海外ドラマNAVI)

※「特集 年末年始は海外ドラマにたっぷりどっぷり」では、年末年始の海外ドラマの放送情報や、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされている『The Newsroom』の放送情報もお伝えしています。
是非ご覧ください!


Photo:『The Newsroom』
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