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日本と並ぶ長寿国」の不都合な真実…「野菜と果物生活」をやめたスペイン人が代わりにたっぷり食べているもの食生活が激変しても、寿命は延び続けた

2024/11/18 18:00
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「日本と並ぶ長寿国」の不都合な真実…「野菜と果物生活」をやめたスペイン人が代わりにたっぷり食べているもの食生活が激変しても、寿命は延び続けた
PRESIDENT Online

  • バーツラフ・シュミルマニトバ大学(カナダ)特別栄誉教授
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伝説の「地中海式ダイエット」とはかけ離れているが…
食生活の変化は、1986年にスペインがEUに加盟した後に加速し、2000年には1人当たりの肉の年間供給量が4倍以上の110キログラム強まで増え、スペインはヨーロッパ第一の肉食国になっていた。その後、わずかに下り坂になり、2020年には枝肉の供給量は1人当たり約100キログラムまで落ちたが、それでもまだ、日本の平均値の2倍だ! そして、生鮮肉や厖大な量と種類のハモン(塩漬けにし、長期間乾燥させたハム)に乳製品も加わるのだから、スペインの動物性脂肪の供給量が日本の値の4倍に達するのは、少しも意外ではない(※18)。現在、スペイン人は日本人のほぼ2倍の植物油を消費しているが、1960年に比べると、この消費量は約25パーセント減っている。
所得の上昇は、甘い食品に対する従来の好みを募らせる一方であり、そこに炭酸飲料も入ってきたため、1960年以降、1人当たりの糖類の消費量は倍増し、今では日本の約40パーセント上の水準にある。一方、スペイン人のワイン消費量は確実に減っており、60年には1人当たり約45リットルだったのが、2020年にはわずか11リットルまで下がり、ビールがスペインで圧倒的に消費量の多いアルコール飲料となった。現在、スペイン人の飲食は、日本人の飲食とは大違いであり、大陸一の肉食国であるスペインの食生活は、質素で、菜食主義に近く、寿命を延ばすという伝説の地中海式ダイエットとは、似ても似つかない。

食生活が変化しても、寿命は延び続けている




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