共産主義に対するカトリックの主張

共産主義に対するカトリックの主張
解説：カール・マルクスがキリスト者、ユダヤ人、黒人について語ったことは、共産主義イデオロギーとカトリックの教義の間にある根本的な溝を浮き彫りにしている。


教皇聖ヨハネ・パウロ二世は、1987年6月14日、ワルシャワのオケシ空港でポーランド共産主義者首相のヴォイチェフ・ヤルゼルスキ将軍と会見した。
1987年6月14日、ワルシャワのオケチェ空港で、ポーランド共産党のヴォイチェフ・ヤルゼルスキ首相と会見する教皇聖ヨハネ・パウロ二世。(photo: Daniel Janin / AFP via Getty Images)
ポール・ケンゴール
解説
2020年9月9日
2019年7月、イエズス会のトップ出版物である『アメリカ』誌は、「共産主義に対するカトリックのケース」と題する記事を掲載し、ボリビアの指導者エボ・モラレスが教皇フランシスコに「共産主義の十字架」を手渡す写真を添えた。この記事は、カトリック信者がカール・マルクスと彼の無神論的唯物論的哲学に共通点を見出すことができる、あるいは同志を見出すことができると示唆している。


これほど真実からかけ離れたことはない。


悪魔とカール・マルクス』というタイトルの本を出版したばかりの私にとって、マルクスや共産主義がカトリックと相容れるものだと信じるカトリック信者がいることは心外である。カトリック教会が長年にわたって共産主義に激しく反対してきただけでなく、共産主義の創始者や弟子たちがキリスト教に激しく反対してきたことを考えれば、そのような考え方は驚くべきことだ。


これらの創始者たちはユダヤ教にも強烈な反対を示し、ユダヤ人、さらには黒人に対して醜悪な見方を抱いていた。これらのラットは

The Catholic Case Against Communism