最初のたとえでは、種まきのダイナミズムに焦点が当てられている。農夫が眠っていようが起きていようが、大地にまかれた種はひとりでに発芽し、成長する。農夫は、自分の仕事が実を結ばないと確信して種を蒔く。農夫の日々の労苦を支えているのは、まさに種の力と土の善良さへの信頼である。このたとえ話は、創造と贖いの神秘、歴史における神の実り豊かな御業を思い起こさせる。神は王国の主であり、人間は神の謙虚な協力者であり、神の創造的行為を観想し、喜び、その実りを忍耐強く待つ。最後の収穫は、神が御国を完全に実現される終末における最後の介入を思い起こさせる。現在は種まきの時であり、種の成長は主によって保証されている。すべてのキリスト者は、自分にできることはすべてしなければならないが、最終的な結果は神にかかっていることを知っている。この点について、ロヨラの聖イグナチオは次のように書いている："あたかもすべてが自分にかかっているかのように行動し、現実にはすべてが神にかかっていることを知っている"（参照：Pedro de Ribadeneira, Life of St Ignatius of Loyola, Milan 1998）。
第二のたとえ話も種まきのイメージを用いている。しかし、ここでは、種子の中で最も小さいとされる「からし種」という特定の種子の話である。しかし、そのように小さな種であっても、それは生命に満ちている、
第二のたとえ話も種まきのイメージを用いている。しかし、ここでは、種子の中で最も小さいとされる「からし種」という特定の種子の話である。しかし、そのように小さな種であっても、それは生命に満ちている、
