廃仏毀釈で鹿児島寺院は全て廃止、仏像の多くも壊された。

江戸期の薩摩では禅宗と真言宗が主な宗派でしたが、明治初年の廃仏毀釈で鹿児島県下の寺院は全て廃止、仏像の多くも壊された。 これは理論上の廃仏・廃寺でなく、廃寺によって得た財源（寺領等）を軍備費に充当し、梵鐘や金属は弾丸に鋳造された。 このため、明治８年の信教自由の政府通達の後の布教活動は寺は無く「かくれ念仏」しかなかった真宗各派が最も活発な布教活動を展開した（士族の反感は根強く多くの迫害の中で） この布教で明治２０年代には、浄土真宗各派の信徒数は県下の全仏教信者の７割近くに達した。 この時の信教が、おおよそ現在まで続いているので浄土真宗（特に本願寺派）が鹿児島県下で一番多い。