スペイン人がカリブ海にやってくるはるか遼以前、カリブ海の先住民は侵略者によって絶滅寸前だったことがDNAから判明
古代の骨から得られた新たな遺伝子データは、南米から押し寄せた船乗りがカリブ海の島々に大混乱をもたらしたことを示唆している。
ByAndrew Lawler
2020年12月24日
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100万平方マイルに広がり、700以上の島々が点在するカリブ海は、ネイティブ・アメリカンが北米と南米を探検し、定住する中で最後に植民地化された場所のひとつである。考古学者たちは長い間、この勇敢な船乗りたちの出自と行動を特定するのに苦労してきた。そして今、カリブ海の古代住民の骨から採取された遺伝子のおかげで、この熱帯の群島の目に見えない歴史が明らかになりつつある。
驚くべき発見のひとつは、1492年に始まったスペインの侵略の1000年前に、カリブ海の原住民のほとんどが南米の新参者によって絶滅させられた可能性があるということだ。さらに、プエルトリコやイスパニョーラのような島々の先住民の人口は、スペイン人が到着した時点では、これまで考えられていたよりもはるかに少なかった可能性が高い。
カリブ海のような温暖で湿潤な場所の骨からDNAを抽出することは、数年前までは不可能だった。しかし、最近の遺伝子技術の進歩のおかげで、遺伝学者デイヴィッド・ライヒが運営するハーバード大学の研究室は、ベネズエラからバハマまでの遺跡で発掘された174人のDNAを回収することができた。
12月23日付の『ネイチャー』誌に発表されたこの研究結果は、7月に『サイエンス』誌に発表された論文に続くものである。
