しなやかなスイングには柔らかくても重いシャフトが合う！

２月に、この独り言を見てご来店された広島の“Ｓ”様が久々にお越しになる。その時はウッド３本のリシャフトをさせて頂いた。Ｗ１はグレードビッグバーサヘッドにミズノ　ツアースピリット　４６０　バットスタンダード　ＳＲ　シャフト　を、Ｗ３＆７には　ロイコレヘッドに ALDILA NV 65 R 　を装着。共にこれまで硬すぎるシャフトをご使用で、しなやかな持ち味のスイングを発揮できていなかったと診断させて頂いたのだった。

硬すぎるとどうしても力んでしまうからで、案の定一回り柔らかくすると数発打って頂くうちに素晴らしく安定したスイングになられた。しかし、軽くしすぎると打点がバラついてしまい、適度な重さも必要と判断した次第。

（“Ｓ”様かなりマニアックで色々と研究されていたのだが、肝心の自分のスイングが研究不足。＜失礼＞これではゴルフショップの餌食になる。なぜなら、あのシャフトが良いとかあのヘッドが飛ぶとか言って薦めるが、後の責任は取らない訳で彼らはどっちに転んでも売り上げが上がる訳。下手するとスイングもロクに見ないでリシャフトするなんて言うのは言語道断。自慢じゃないが当店はリシャフトをあまり積極的には薦めない。何故なら、合わなかったらこちらの責任で再リシャフトしなければならないので、それを考えると余程自信が持てないと、むやみには薦められない訳。）

そして、３月末にはアイアンのライ角調整もさせて頂いたのだが、その折りにアイアンのシャフトフィッティングもさせて頂き、ダイナミックゴールド　Ｒ４００　が好成績だった。出来ればアイアンもリシャフトされたらとお奨めしておいた。

それからもスイング論等、ず～っとメールでやり取りして、今回思い切ってアイアンをカスタムオーダーしようとご英断されたのである。ただ、ご本人のご心配はアイアンがダイナミックゴールドになった場合、Ｗ１のシャフトが軽すぎないかと言う事だった。

それは確かにあり得ると考え、再度ご来店の上、ＮＳ１０５０、ライフル等も比べて見て欲しいとお願いしておいた。お約束の午後３時ピタリにご来店。しかしたまたま繁盛時間にぶつかり、１時間半もお待たせして申し訳なかった。

３種類を打ち比べて頂いた結果、やはりＤＧ　Ｒ４００が圧倒的に安定している。ヘッドは迷うことなく顔が良くて優しいミズノ ＭＰ３２を装着してライ角を１°アップライトにした物をカスタムオーダーさせて頂く事に。

Ｗ１もＭＰ－００１ＴＳ＋　低反発　に、４軸で新しく追加された、これまでより１０ｇ重い、４７０バットスタンダード　ＳＲ　を装着した物に。これで重力的にも問題はない。ＦＷもお考えのようだったが、こちらは良いヘッドだし調子も良さそうなので５ｇ程シャフトに鉛を張って継続してお使い頂く事に決定。

スイングは申し分なく良くなっておられ、フィッターの一言一言をよくもまあと言うほど忠実に実践して下さっていて、こちらが責任を感じる程だった。来週末には出来上がる予定だが、お仕事がお忙しく、次回のご来店は再来週との事、新しいクラブとのご対面が楽しみである。