フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

JPX A25 7Iを斬る。

2008年01月19日 20時56分32秒 | ゴルフクラブ
昨日の続きだが、2月15日に ミズノ から発売になる JPX A25 7I の試打クラブを計測してみた。ドレドレ_(◎◎ヘ)

品    名    長さ 全体重量 バランス 振動数 ライ角 リアルロフト
JPX A25 JPXA25R  37.06 366.7  C9   288  62.0  34.0
JPX A25 NS950HTSR 36.75 405.8  D0   313  62.3  34.0


前作の
E500 Ti-faceと違って、長さが0.25インチ短くなっており、ライ角も僅かにアップライトになっているが、一番違うのはロフト角で、なんと5°も寝ているのである。ヽ(^。^)ノアレアレー?

これは何を意味するかと言えば、最近のアイアンはショートアイアンの飛びを重視するあまりに、ロフトを極端に起こしていて、結果としてロングアイアンは不要の長物になってしまっていたり、スコアメイクに大切なショートアイアンの飛距離差が拡大していたりが現実なのだが、これを「本来の姿に戻したい」との
ミズノの良心からなる挑戦であろう。(^^)// ハクシュハクシュ

ちなみに
JPX A25E500 Ti-faceの番手別ロフト(仕様書より)を記してみる。

       番手 3  4  5  6   7  8  9  P  F  S
A25      21 24 27 30.5 34 38 42 46 51 56
 番手間の差   3  3 3.5  3.5 4  4  4  5  5
E-500Ti-face -  21 23 26  29 33 38 43 49 55
 番手間の差     2  4  4   4  5  5  6  6


一番下の番手間の差を見ると、如何に変則なロフト設計がまことしやかにまかり通っていたかが解るだろう。もっとも、これらはミズノだけではない。
The XXIOだろうが、TourStage ViQだろうが、殆どのメーカーの代表作は似たような物なのだ。

したがって、易しい!、飛ぶ!」と言う宣伝文句に釣られて買ってはみたが、確かに飛ぶけど、一向にスコアは上がらない。」と言う不満が蔓延しているゴルフ界なのである。(おかげでフィッターの出番が増えているのかも知れないけど・・。) (^_-)

結論から言って、チタンフェースにステンレスボディ故にライ調整が出来ず、当店で薦めるには少々難はあるが、単純にショートアイアンの飛距離競争では飽き足らず、全てのアイアンを使いこなして、スコアメイクしたい方には是非お薦めしたい。

それにしても、番手別の飛距離差が均等に出る!」と言うのが謳い文句のこのアイアンセットを売るのに7番アイアンだけの試打クラブを送ってよこしたミズノの甘さには閉口した。店頭で7番だけ試して「他より飛びませんね」でお蔵入りさせる気なのだろうか?(゜o゜)ヾ(--;オイオイ…

これまでにも似たような思想の良心的なセットが無かった訳ではないが、全て上記の理由で沈没した経緯がある。折角の良心的なセットを没にしない為には、ミズノ営業陣の発想の転換と踏ん張りが試される年になろう。(・・ )( ・・)キョロ

※ 画像はグリーンゲージの上で計測中の
JPX A25
  ソールの丸みと接地点が前側にあるのが特徴。
  払い打ちにも易しそう。

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