昨日、フィッティングさせて頂き、ミズノ JPX E310にツアースピリット 480Bstd(S)を組み合わせる事で、ハードヒッター仕様の易しい1Wをカスタムオーダーさせて頂く事になった宇部市の“F”様からお電話。
「ヘッドは高反発でしょうか?」と仰る。来年一杯でルール上使用出来なくなる訳であるからご心配になるのは当然と思い、「いえいえご心配なく、低反発、2008年ルール適合モデルですよ。」とお応えすると、「高反発の方が良いのです。」と仰る。(゜゜;)エエッ
色々お訊きしてわかった事は、「少しでも飛ぶクラブが欲しい。」したがって「ヘッドはルール適合でなくても良いから高反発が・・」と考えられたらしい。
“F”様のヘッドスピードは50m/s、スイングテンポは6,平均ミート率(ボール初速÷ヘッドスピード)は1.3台である。つまり飛ばない原因は芯に当たらないからであり、「当てやすいシャフトと、芯を外しても飛距離が出るヘッドですから大丈夫!」と力説してご理解頂いた。\(^o^)/ ワーイ!!\(^o^)/ ワーイ!!
フィッターの考えでは、高反発は飛ぶと言うのは事実だが、反発性能その物の効果より、フェース板厚を薄くしてフェース側が軽くなった分、ヘッド後方やソール側に重心を持って行く事が可能になった効果が大である。したがって易しく打てて飛ぶクラブとの定評があった。
しかし、最近ではフェースをそれほど厚く重くしなくても反発係数をルール適合範囲に収める事を実現したメーカーも多くなり、更にはヘッド・クラウン部等の板厚を薄く軽くする事でフェースの薄い物と変わらない(ひょっとするとそれ以上かも)最適な重心位置を得る事に成功しているので、飛びは殆ど変わらないのではないかとさえ思うくらいである。
したがって、ヘッドスピード40m/s以下で、方向安定性に自信をお持ちで、かつ来年末までには再度買い換えて頂けるお客様にだけ高反発ヘッド(既に店内には殆どないのだけど・・。)をお薦めしているのが現状である。
そもそも、このルールは何の為に成立したのかと疑問すら感じている(飛距離ダウン効果は無いに等しい)のだが、一部のはしゃぎ過ぎメーカーが強度不足の極薄フェースを採用する事による被害者が減って来る事に唯一期待している。
一時はお一人で何回もフェースが割れると言う被害者が出る程、本当に酷いのが多かった。(^o^;アセアセ・・
※ 画像は“F”様にご注文頂いたミズノ JPX E310。
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いつも大変興味深く読ませて頂いております。
私はゴルフ用品業界の市場動向調査を行っているのですが、悲しいかなゴルフの「腕」が全く伴っていないので、ここに書いてある事は大変勉強になります。
拙い内容で恐縮ですが、何かの参考にして頂ければ嬉しい限りです。
このブログを読んでつくづく思うのは、やはりゴルフショップの店員さんは「お医者さん」であるべきで、適正な「処方箋」を出せるようでないといけないなあ、ということです。
御社に「重病」の患者さんがやって来て、病気が治って嬉々としている姿が目に浮かぶようです。
仰せの通り!と考えて頑張っているつもりですが、やればやるほど奥が深く、毎日が勉強です。(^o^;アセアセ・・
今後とも、よろしくお願い申し上げます。<m(__)m>