スイングバランスの重要性？？？

初めてのご来店は下関市の“Ｕ”様。先日、常連様の”Ｆ“様から「パターを贈呈したいのだが、何か良いのを」とご相談頂き、ベティナルディー　ＳＢ－５　をお届けして、「打ち方に合わせて調整させて頂きますので、一度お持ち下さい。」と納品書に添え書きしており、本日のご来店になった次第。＼(^o^)／ ワーイ!!

開口一番「バランスを合わせて欲しいのです。」「私はバランスを１ＷからアイアンまでＤ１に合わせておりますので。」と仰る。

これには些か困ってしまったフィッター。ヽ(^。^)ノアレアレー? と言うのも、ウッドとアイアンでもスイングバランス（正確にはスイングウェイトかな）を同じに揃えると言う事をあまり推奨していないので、ましてパターまで揃えようとは考えた事もないからである。ヽ(^。^)ノアレアレー?

“Ｕ”様には詳しくご説明させて頂き、アライメント調整をさせて頂きこれは一件落着したのだが、このスイングバランス（Ｃ９とかＤ１とか言う物）。１２０ｇ台のスチールシャフトしか存在しなかった昔に考えられた計り方で、その当時はこれでシャフトの微妙な撓り具合（ヘッドの効き具合と言う）を表すのに丁度都合が良かったのだが、３０ｇ台と言うような軽いシャフトまで色々な重量の物が存在している今では、その数値だけ合わせても同じフィーリングは得られない。むしろバラバラのセットになってしまう。(＾＾)／“キッパリ !

つまり、シャフトが同じ硬さで同じ重量の場合に限り、スイングバランスを揃える事が有効と考えられるのである。昔、某メーカーの社長は「電信柱でもＤＯに出来るが、それで打てるか？」と豪語した程。

では、違うシャフトの場合はどうするのか？、これに関しては正直言って結論的な物は見あたらない。（^o^;スゴスゴ!
「全体のモーメントを合わせるべきだ。」等と諸説入り乱れており、１Ｗ等のバランスがメーカーや品種によって大幅に違うのがその見本であろう。

具体的に、フィッターの場合は全く無視はしないし、実際にアイアンのセットではフルショットする物は出来るだけ同じに揃えて、ウェッジだけを重めにする事が多い。（普通じゃん？）

しかし、ウッドに関してはシャフトの長さと硬さによって大幅に変える事が多い。その際、最後に一番頼りになるのはフィッターが実際にワッグルしてみてと言う事になる。

これを今まで何人もの従業員に教えたつもりだが、誰一人正確に出来るようにならなかった。それどころか、仮組みしてぱっとワッグルして「このシャフトならＤ◎に設定しなさい」と指示すると「口から出任せ」と聞こえたらしく、今では一人でコツコツ状態なのである。 ...... ( ..)スゴスゴ

※画像はベティナルディーの新製品　ＳＢ－５