ピタゴラス設置で考える本物の飛び！

ミズノの打球計測装置「ピタゴラス」を設置して貰ったのだが、この装置にもブリヂストンのサイエンスアイフィールドにも、５種類のクラブで打って飛びや曲がりなどが一目で比較出来るようになっている。これが便利そうなのだが、なかなかの曲者だ。

と、言いながら毎日使っている訳だが、何が曲者かと言うと、何種類かのクラブを比較して一番飛ぶから、曲がらないから良いクラブだと短絡的に思いがちだからである。

現状で、只飛ぶとか曲がらないだけで最良のクラブだと断言してしまうのは必ずしもフィッティングとは言えない。それでは只の試打会に過ぎない。(＾＾)／“キッパリ !　

試打会とフィッティングは似ているようで全く違う物である。フィッターの経験では、試打会での飛びはその場の飛び。良く飛ぶと思って買ったらすぐに飛ばなくなったと仰る方が多い。なぜなら、お客様のスイングや将来性を考慮せずにその場の結果だけを追求しすぎるとそうなる事が多い。

もっと極端に言うと、悪いスイングに合わせ過ぎてクラブを選ぶとどんどん悪くなって行く。したがって、フィッターはお客様の手の届く範囲一杯の、良いスイングになるようなスペックを提供しなければならない訳だ。

したがって、打球計測装置は計測の為にだけ使う事が大切。他の色々な要素を十二分に考慮してその場の結果だけに一喜一憂することなく本当にお客様に合う、将来性のあるスペックをお奨め出来てこそフィッティングと言えるのだと自分に言い聞かせる。