ライ角やヘッドの重量配分によって変化する全体重量。

先日アイアンをお薦めしていた市内の“Ｙ”様（「不調の原因は全体重量の不揃い。」 でご紹介。）がご夫婦でご来店。「某量販店で診断を受けて、軽いカーボンシャフトのアイアンが良いだろうと薦められたんですよ。」との事。ヽ(^。^)ノアレアレー?

当然だろう。フィッターも「最初にご来店頂いた時には軽めの方が良いだろう」と判断したのだから、只の実打テストの結果だけを重視すれば軽めの方が良い当たりが出る事が日常茶飯事なのである。
しかし、ご主人様の場合は既に結論は出ている訳で今更軽めでもあるまい。(＾＾)／“キッパリ !

早速に先日お薦めしたアイアンを打って見て頂く。「やっぱ、打ちやすい！」ナイスショットの連発。「払い打ちになっていると言われたのですが・・」と気にしておられたので、「ダウンブロースイングは手でする物ではありません。足の使い方を練習しましょう。」と体重移動のレッスン開始。３０分もすると飛距離がワンクラブ伸びていて、めでたくこれをお買上頂いた。＼(^o^)／ ワーイ!!＼(^o^)／ ワーイ!!

ここからが本題。このアイアンはＮＳ－９５０を装着したものだが、他のメーカーの物より全体重量が５ｇ重かった。グリップも一緒、長さも一緒である。当然バランスも一緒なのにである。結果として同じシャフトを装着した他社の物では当たらなかったのに、これなら当たるのであるから不思議な事である。たかが５ｇされど５ｇである。

この５ｇの違いは何処から来るか？、ヘッドの重量配分による物と見た。トゥー側に重量が有る物だと同じヘッド重量でもバランスは重くなる。結果として同じバランスならば軽めのヘッドになってしまう。今回の場合はネック側に重量配分がなされているので重めのヘッドが付いていると言う訳である。 (゜_゜)(。_。)ウンウン

このヘッドバランスと全体重量の関係は、ライ角の違いでも起こる。各パーツが同重量だったとしても、フラットならばバランスは重くなり、アップライトなら軽くなる。逆に言うと、同じバランスならば全体重量はフラットなら軽くなり、アップライトなら重くなると言う事。 (^_^) Hi~!

したがって、２°以上ライ調整をする時には事前のバランスを測定しておく必要があり、よってライ角の調整が必要な方に、フィッターが最初からカスタムオーダーをお薦めする所以である。既製品を買って２°ライ調整をした物と最初からカスタムオーダーした物とは似て非なる物と言う事が出来るからである。(^_-)

※画像は当店での組立を待つ、　アキラＡＰＩフォージド　アイアン のヘッド。（打感の良さで只今人気急上昇中！）
　当然、先にライ角を合わせてから組み立てますから・・。（^o^;アセアセ・・