飛ぶ！だけでは薦めません。上達出来る！クラブをお薦めします！

出来上がったクラブをわざわざ受け取りにご来店下さったのは広島市の“Ｓ”様。３日にご来店頂き、診断の結果、体格も良く体力に恵まれておられるのに間違ったクラブ選択をされていた見本のようなお客様。(-_-;)シツレイ

これまでお使いだったのは「当たれば飛ぶのですが、何処に行くか判らない」と仰る物で、１Ｗはミズノ ＪＰＸ　Ｅ３００ にディアマナＳ７３（Ｓ）を装着されていた。アイアンはＪＰＸ　Ｅ３００　ＮＳ９５０（Ｓ）。これを見た途端に唖然としてしまったフィッター。(+。+)アチャー。

「もっと重く、しかしシャフトは柔らかくした方が良いですよ」とお薦めして、出来上がったアイアンはＭＰ－３２にＤＧ　Ｒ４００を装着した物。“Ｓ”様の場合、パワーはあるのだが、硬さが先行すると力んでしまい、当たらなくなってしまっていると判断した。

早速に打って見て頂く。「ずっしりしていて感じが良いです。」とは仰って頂いたが、これまでの軽過ぎアイアンの後遺症が残っているらしく、思うようには当たらない。

「トップは小さく、ダウンでは思い切り腰を回して」等と当たり前の事をお願いすると、「えっ、これまで心がけていた事と正反対ですが・・。」と仰る。ヽ(^。^)ノアレアレー?

合わないクラブを使っていても、真っ直ぐに打ちたいとの願望は同じである。結果としてスイングを壊してしまう見本のような話。一つ一つの動作をバラバラにして、明日のラウンドには間に合わない（多分大叩きになるかも？）事をお断りしながら、一汗かいて頂いた。

１時間もすると確実に振れてきて、ヘッドスピードも６Ｉで４０m/sを超えて来て。「半年もしたらもっと硬くしなければならないかも知れませんが、いま硬くするとまた力みが出て来そうですから」とお断りしながら、今度はフィッターが冷や汗をかきながらレッスンは続いた。(;^_^A アセアセ…

本当は１Ｗも　ミズノ　ＭＰ クラフト４２５　にミズノ　ツアースピリット　４７０　バットスタンダード　（ＳＲ）で４４.５インチ、全体重量３３０ｇ弱と、やはり重く柔らかな物をご注文頂いているのだが、今回は間に合わず、「来週また来ますので、レッスンをお願いします。」言い残してお帰りになった。

これで、１Ｗも揃えて練習して下されば良いスイングになって頂けるだろうと確信。「飛ぶクラブ！」と言うのは良く聞くフレーズだが、フィッターがお薦めしたいのは「上達出来るクラブ！」なのである。

※画像は“Ｓ”様レッスン中の６Ｉでインパクト直前。左はＢｅｆｏｒｅ、右はＡｆｔｅｒ。アウトサイドインの軌道で外から入っていた物が、殆ど真っ直ぐになって来たのがおわかり頂けますか？