韓国からフィッティングに！

先日、「韓国から電話しています。近々帰国しますので２１日にフィッティングして下さい。」とお電話下さった釜山在住の“Ｔ”様が予定通りにご来店。身長は１８０cm以上、バレーボールをしておられたそうで、素晴らしいパワーの持ち主である。

「当たれば結構飛ぶんですが、なかなか思うように当たらなくて・・。」と謙遜されるが、なかなかのスイングで今お使いのクラブ（１ＷはＧＢＢ（Ｓ）でアイアンはゼファー（Ｒ）だとか・・）が強烈なパワーに付いて行けないだけだと思われる。

１Ｗでのヘッドスピードは５０m/sと強烈だが、スイングテンポは５と割とスムースで、グリップスピードテスターで計ったリストターン比率は８～９とボディーターン気味、スイングプレーンは５１°とややアップライト。 ややスライス系の球筋で、掴まるヘッドにしっかりしたシャフトなら問題ない筈と、ミズノ　ＪＰＸ Ｅ３１０　ヘッドに同社のＱ７バットスタンダードシャフト（Ｓ）を装着した物をお試し頂き、安定した球筋となる。

アイアンは迷うことなくスチールシャフトをお薦めしたいと考え、ＤＧとＤＧ ＳＬ中心にシャフトフィッティングした結果、少し軽量のＤＧ　ＳＬ（Ｓ３００）を装着した物が一番安定している。パワーからすれば重いＤＧでも良い筈で、そうなると１Ｗも１０ｇ重いＱ８をお薦めしたいくらいなのだが、これまでが軽いクラブだったので、一気に重くなると力まれてしまうようで、少し控えめにさせて頂こうとの判断である。

ヘッドはＭＰシリーズで一番易しいミズノ ＭＰ－２７ヘッドをお薦めし、インパクトライ角：６３°に合わせて全体に２°アップライトにさせて頂く事に決定。

問題は納期である。来週月曜日には韓国に向けてご出発との事、後で送ると高い税金が掛かるとの事、何とか今週中に仕上げて日曜日にはお届けしなければならない。その場から工場に無理をお願いして何とか間に合わせて頂ける事になって一安心。

「スイングチェックもお願いしたいのですが・・」と仰るが、取り立てて悪い所は見あたらない。強いて言えば前傾姿勢がきつく、窮屈に感じる。これまでのクラブがフラットだったのでそうなられたのだろうと思うが、少し背筋を伸ばして頂くようにアドバイスさせて頂く。それだけでスイングも更にスムーズになり、インパクトが安定した。

※画像は“Ｔ”様のアドレス。左は来店時、右はアドバイス後。背筋が伸びて良いバランスに。