長男は、養父のカン会長が、自分が犯した罪を実父になすりつけたことを知る。そこでその夜カン会長の書斎へ赴くと、読書中の父親に、利潤を追求する経営者として無茶をせざるを得ない場合、社員を犠牲に会社を守るのか、それとも会社を犠牲にするのか、と問いかける。その問いかけに対して、難しい経営判断を迫られる対価として役員報酬があることと、経営判断に正解はなく、その時の状況に応じて最善を選ぶしかないことを説いた後、経営者の姿を説いたカン会長の言葉。(R4年6月1日訂補)
今宵は『逆流』からこのセリフにしました。このセリフ、2月に別のセリフをご紹介した際、講釈の文中で、親戚のようなセリフとしてさらっと触れただけでしたので、新規にあげ直しました。
というのも、こんな時代だからこそ、経営者と言いましょうか、企業や組織のトップと言いましょうか、とにかくそういう立場の方には、是非ともこのスタンスを貫いていただきたいものですから。