今宵は『春の輪舞曲』からこんなセリフを選んでみました。このセリフは…
ソンジュンに子どもが誕生しました。チャ会長にとっては孫にあたります。ある朝ソンジュンがチャ会長に呼ばれて会長室に出向くと、会長は一枚の紙をみせて説明しました。
「子供の名前だ。生まれた子が元気にすくすく育つよう、画数のいい名前を考えるのは当然だが。」
その後続けた言葉がこのセリフになります。更に、
「俺は"東(ドン)"、ソンジュンたちは"俊(ジュン)"、次の代は"真(ジン)"だから"ジンソ"にした、真実の"真"に思いやりの"恕"と書く。」
と言って名前を書いた紙を渡すと、出生届を出してこい、とソンジュンを送り出しました。
ここは興味深いシーンですね。
"行列字"、これは本国の名付け法の1つですね。これは、2代目ならこの漢字を、3代目ならこの漢字を、と、その家の初代から末代に至るまで使う漢字一文字があらかじめ決まっております。なので同じ代の子孫は皆同じ漢字が名前に使われていることになります。そういうわけでソンジュン、ギジュン兄弟も、"俊(ジュン)"という漢字がどちらの名前にも入ってますね。
今も儒教の影響を受ける本国では、家や血のつながりを第一義に考えます。こうして世代ごとに同じ漢字を名前に充てることで、一族の絆を強めようとするのでしょう。
そこがまたドラマを生むポイントになるわけなんですが。